TOEICスコアを伸ばしたい!でもどうやって?そんな悩みを持つ方、必見!スコアアップを達成した方々がその秘訣(ひけつ)を語ったインタビューをお届けします。4回目は、児童英語教師の梛良 圭子(なぎらけいこ)さんの体験談です。
この記事は、アルクの情報誌『マガジンアルク』2015年3-4月に掲載したインタビューを再編集しています。
ブランクを経て再挑戦したのは苦手意識のあった英語
400点 → 870点達成
梛良 圭子さん(児童英語教師)
大学卒業後、3年間の会社勤務の後、結婚退職。子育てが一段落した十余年前に一念発起して英語学習を開始。英検、TOEIC など、その時々の目標に応じて学習法を変えながらレベルアップする一方で、児童英語教師として仕事を再開。現在は通訳案内士の資格 取得 を目指して勉強中。
(プロフィールはインタビュー当時)
「子どもがまだ小さいころ、夫の仕事の都合でアメリカに住んだ時期があるんです。その時に、 中学・高校時代に一生懸命勉強したはずの英語が、全然口から出てこなくて愕然(がくぜん)としました 。でも当時は子育てに忙しくて勉強はできず、帰国後もそのままになっていました。あの時の悔しさがふつふつとよみがえってきたんですね」。
英語へのチャレンジを決意した梛良さんは、まず近所の公民館で開かれていた 英会話教室 に通い始める。そこで知り合った学習仲間から、 NHKのラジオ講座 を薦められ、初級から中級レベルまで、複数の講座を毎日のように聞いた。この学習スタイルを3~4年続け、少し英語が聞き取れるようになったと感じたころに、 英検2級 を受験。「合格して努力が報われたこともあって、『ああ、試験って楽しい』と思ったんです。そこで次は TOEIC を受験しようと決めました」。
ある講師の言葉で「本気スイッチ」が入る
しかし数年後に「やっぱりもっと英語を学びたい」という思いが再燃する。そして受講を決めたのが「アルク児童英語教師養成コース」だった。通信講座で半年学び、2009年11月に、資格 取得 のため2日間の研修講座に参加。
その際、ある講師の言葉が梛良さんのモチベーションを一気に引き上げる。「『 児童英語教師になるなら高い英語力を目指してください。TOEIC なら800点以上、英検なら1級を 』と言われて、『私、このままじゃダメだ!』と強い危機感を持ったんです」。実はこの講座の受講以前から地域の子どもたちに英語を教え始めていた梛良さん。講師の言葉に、「中途半端なことはしていられない」と目が覚める思いがし、本気で英語を勉強する覚悟を決めた。
「本気スイッチ」の入った梛良さんはまず、未修了のまま押し入れにしまい込んでいた「650点突破マラソン」の教材を引っ張り出し、4カ月かけて全てやりきった。そして先述の研修講座での授業が印象的だったロバート・ヒルキ氏の著書を購入。『CD付 新TOEICテスト「直前」模試3回分 (TOEICテスト 技術(テクニック)シリーズ)』を 指示 通り3回ずつ解き、TOEIC の再受験に臨む。「本気スイッチ」が入ってから4カ月後、2010年3月のことだった。スコアは初回から約300点アップの735点を 取得 した。
取り組む ">新たなキャリアを見据え、発信力向上に 取り組む
梛良さんがアルクの 「1000時間ヒアリングマラソン」 を受講し始めたのは、735点を 取得 した、2回目の TOEIC 受験後。目標を英検準1級合格にシフトして勉強を続けていたころだ。なかなか合格に至らない英検対策にと、同講座の受講を決め、その数カ月後にめでたく準1級合格を果たす。「『ヒアリングマラソン』ではリスニング力がアップしたと実感しています。英検はもちろんのこと、TOEIC についても、 受講前には難しく感じていたリスニングが、とても楽に なりました」。
児童英語教師として働く傍ら、自身の英語力の向上を心掛けてきた梛良さんは、このころから 通訳案内士 の仕事にも関心を持ち始める。「子どもたちに英語を教えるのはとても楽しいんです。英語の勉強を続けてきた結果、より説得力のある説明ができるようになりましたし、教える際に自信も持てるようになりました。 今後は さらに、違う分野でも英語を使いたいと思っています」。
通訳案内士として働くには国家試験の合格が必須だが、その条件の一つに、2014年から TOEIC 840点以上の場合は英語の筆記試験が免除 される、という項目が加わった。 *1
ここから梛良さんの、 具体的な 目標スコアに向けての学習が始まる。最新の試験 傾向 を知るため、ネットで知ったヒルキ氏の「 TOEICR テスト 860点突破セミナー 」に参加し、 久しぶり の受験に備えた。そして14年の間に数回受験し、700点台から徐々にスコアを伸ばして最後には目標を上回る870点に到達する。
現在は通訳案内士試験に向けて地理や歴史の勉強もしながら、 引き続き 「1000時間ヒアリングマラソン」を受講中。「副教材の 『ENGLISH JOURNAL』 も活用しています。毎号収録されているインタビューは、近いうちに受験を予定している英検1級のリスニング問題対策としても重宝しているんです」。
学習仲間との出会いを きっかけ に、さまざまな英語の試験や資格の存在を知り、実力の伸びに応じてそれらを目標に設定してきた梛良さん。「TOEIC のスコアはそれ自体が目標ではなくて、次のステップに進む際の目安です。受験のために勉強したことに加えて、自分の必要とする知識を補っていくよう、心掛けています」。 今後は 、通訳案内士として働く日々を思い描きながら、英語で日本を伝える発信力に磨きをかけるのが目標だ。
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梛良さんがよく使用した教材
「英検対策用に受講を開始。TOEICのリスニングにも大いに役立ち、今や副教材の『ENGLISH JOURNAL』とともに、英語学習のペースメーカーに」。
ec.alc.co.jp「子どもと英語が大好きな方が、子どもに英語を教えるための知識と技能をマイペースでリーズナブルに習得できるコースです」。
ec.alc.co.jp取材・文 鈴木香織/マガジンアルク編集部
編集:増尾美恵子
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