英語の試験といえば、GOTCHA!でもよく取り上げているTOEICテストが有名ですが、このところ注目を集めているのが「英検」。
ここ数年は、 受験者数は右肩上がりで増加。 2016年から試験内容もリニューアルされました。今回は、英検2級のリニューアルとその対策方法について見てみましょう。(公開:2016年10月18日公開、最新情報を加味して 更新 :2017年5月23日)
英検2級にもライティングが出題
英検2級の主な変更点はこちら。準1級の形式に近くなった感じでしょうか。
- 筆記試験の時間が75分から85分に
- ライティング(英作文)問題が出題される
- リーディング問題(長文の空所補充)の一部で、出題形式が変更
- リーディング問題(長文の空所補充)の数が8問から6問に
一番大きな変化は、ライティング(英作文)の問題が追加されたこと。これまでライティングは、準1級、1級でしか出題されていませんでした。与えられたTOPICに対して、自分の意見を英語で述べるという問題で、2級の場合は80~100語で解答します。
このリニューアルにより、2級でも「読む、聞く、書く、話す」の4技能※が測定されることに。大学入試でも4技能を測定する方向に進みつつありますし、「英語はコミュニケーションをとるためのもの」と考えれば、書いたり、話したりするスキルはとても大切。より実用的な試験になったといえそうです。
※スピーキング(話す)テストは、二次試験で行われます。一次試験に合格した人だけが二次試験を受験できます。
どんな勉強をすればいい?おすすめの参考書は?
試験内容が変わったと聞くと、受験する側としてはどんな勉強をすればいいのか 心配 になりますね。おすすめしたいのは、この本『完全攻略!英検(R)2級』です。
ライティングも含め、1冊で英検2級対策を完全網羅
この本のスゴイところは、1冊で英検2級対策を網羅しているところ。一次試験も二次試験も、そしてこの度のリニューアルで追加されたライティング対策も、まるっとおまかせできるのです。また、巻頭のミニ模試もおすすめ。制限時間35分のミニ模試に挑戦し、苦手な分野を 把握する ことで、学習を効率よく進めることができます。
英検2級のライティング 得点アップのコツ
単なる問題集ではなく、問題の形式ごとに「点を取るコツ」を詳細に解説している点も、本書の特長です。気になるライティング問題のコーナーで見てみましょう。
取り組む ">(1)ライティングは最初に 取り組む
リスニングを除いた筆記試験全体の解答時間は85分。本書では、 試験が始まったら最初の20分間で、ライティングに 取り組む ことをすすめています。というのも、出題順に問題を解いてくると、ライティングに 取り組む のは最後になってしまうから。「残りあと○分しかない!」と焦りながら書いても、よい文章は書けないというわけです。
(2)時間配分を決めておく
日本語でもそうですが、いきなり書き出すとうまくいかないもの。本書では、次のような時間配分を提案しています。
- トピックを見て内容を考える時間 3~5分
- 実際に書く時間 12分
- 文法を見直す時間 3~5分
正しい 手順 を踏まえれば、無駄に時間をかけることなく、よい文章が書けるというわけです。中心となる「書く」プロセスについても「書き出し→理由づけ→結論」と順を追って迷わずに書くためのコツとトレーニングをしっかりと教えてくれます。
紙面の例(本書3章)。ライティングの「書き出し」を 具体的に 解説
(3)筆記体よりブロック体
流れるような筆記体で書いたほうが、英語ができるように見えそうですが、本書によれば、 ライティングの解答には筆記体よりブロック体がおすすめ 。というのも、筆記体ではスペルが正しいのか、採点者が 判断 できない場合があるからです。ちょっとしたことですが、これも大事なポイントですね。
もちろん、リーディングやリスニングについても、得点に直結するポイントを詳しく解説。二次試験で行われる面接についても、試験のようすがよくわかる、 具体的な アドバイスがなされています。
紙面の例(本書2章)。試験のしくみや注意点がよくわかるので、面接も 安心
さらに、巻頭のミニ模試とは別に、本番と同じ問題数・問題形式の模擬試験も掲載されています。勉強の仕上げに、ぜひ時間制限を守って挑戦してくださいね。
また、試験当日の確認やスキマ時間の学習には、ぜひ「必須語彙・熟語リスト150」という語彙をまとめたコーナーを活用してください。
試験の後こそ、英語力アップのチャンス!
本書では、英検を受験した後に送られてくる個人成績表の読み取り方も解説しています。
個人成績表には、現在の英語力や自分自身の弱点だけでなく、 今後の 学習アドバイスも記載されています。つまり、英語力を上げるヒントの宝庫!合否を確認するだけではもったいない。しっかり活用すれば、 今後の 英語学習にも役立ち、さらに実力を上げることができるのです。本書の解説を読んで、しっかりチェックしましょう。
※2016年10月14日に、 「2017年度から、準2級、3級にもライティングテストが導入される」 と発表がありました。筆記試験の解答時間もそれぞれ10分ずつ長くなります。英検を受験される方は、試験内容についてこまめに確認することをおすすめします。
準2級のライティング対策はこの本で万全!
本書と同じシリーズの『完全攻略 英検準2級』では、新試験の情報とライティング対策を盛り込んだ別冊ガイドもご用意しています。本屋さんでぜひ手に取ってみてください。
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