「ラップをかける」「魚を三枚におろす」「発酵食品」を英語で言うと?【キムタツ式クイックレスポンス:キッチンと料理編】

キムタツ先生印の「クイックレスポンス」トレーニング(日→英を高速変換)で、身の回りの出来事や、言いたいことを英語で言えるようになりましょう!今回は、キッチンと料理に関する表現を取り上げます。

キッチンと料理編

皆さん、こんにちは。木村達哉です。今月のテーマは自宅での会話。特にキッチンでの会話を取り上げました。 こんな言い方をするのか! というものがあるのでは? 下の手順に沿って、Let's get started!

「クイックレスポンス」トレーニングの手順

  1. それぞれの表現を確認します。わからない単語や文法があれば、印を付けておきましょう。
  2. 音声を聞き、表現の意味や発音を確認します。その後、自分で英文を読み上げ、自信のない箇所は音声を聞き直して再確認しましょう。
  3. 音声の英語に合わせて10回ほどシャドーイングしましょう。ネイティブスピーカーと同じように発音することが目標です。
  4. 何度も声に出して読み上げ、英語と日本語をセットにして、しっかりと表現を覚えます。
  5. 日本語だけを見て、即座に英語の表現が言えるようになるまで頭にたたき込みます。何度も何度も反復して練習しましょう。
  6. 音声を流し、日本語が聞こえたら、英語の音声が聞こえてくる前に、自分で英語表現を口に出してみましょう。

これができるまで、挫折禁止!

Japanese

  1. うちの台所は食器乾燥機を置くには狭過ぎる。
  2. カレーを作るにはどのジャガイモがいい?
  3. その鍋、ガスレンジにかけて。
  4. フライパンに油を引いて。
  5. スープに塩を入れ過ぎた。
  6. 弱火にするのを忘れないでね。
  7. ボウルにラップをかけた方がいいよ。
  8. やかんのお湯が沸いてるよ。
  9. 冷蔵庫の調子がおかしい。
  10. テーブルに取り皿4 枚出てるかな?

English

  1. Our kitchen is too small for a dish dryer.
  2. Which type of potato is good for a curry?
  3. Put the pot on the stove.
  4. Put some oil in the frying pan.
  5. I added too much salt to the soup.
  6. Don't forget to turn down the heat.
  7. It's better to put plastic wrap on the bowl.
  8. The water in the kettle is boiling.
  9. Something is wrong with the fridge.
  10. Are there four plates on the table?

「なんて言うんだろう」も“料理”しよう!

実は、僕は料理を作るのが大好きなんです。あまり上手ではありませんけどね。「みりんを入れ過ぎた!」なんてことはしょっちゅうで、ものすごく甘い肉じゃがができ上がることもあるんです(笑)。

料理をしているときは、「『肉じゃが』って、英語でどう表現するんだろう」とか「みりんって海外にはないから、『料理に甘味を加える料理酒』って説明しないとダメなんだろうな」とか、いろんなことを考えています。

楽しくもあり、なかなか英語にできないとイライラしたり、そんなことをしているから、また料理そのものが失敗したりして。

料理といえば、僕の母は料理が大の得意でしたが、うちは貧乏だったので、母は近所の靴下工場で夜遅くまで働いていたんです。だから、23時にならないと帰ってこなかったので、木村家の夕食はいつもその時間からでした。おなかがすいてかわいそうだなとお思いになりますか? いえいえ、そんなことはありません。

だって、僕にとっては物心ついた頃からずっと23時に「いただきます!」ですから、その時間まではあまりおなかがすかなかったのです。それに、両親ともにそんな感じで働いていたものですから、僕と弟はとても自由な時間を楽しんでいました。テレビを見るのはあまり好きではありませんでしたが、漫画を読んだり、トランプをしたりしながら時間をつぶしていました。あまりつらいとは思わなかったですね。

むしろ、大学に入ってからが大変でした。僕は大学近くに下宿をしたのですが、友人たちが晩ご飯を食べる18時とか19時には、おなかがすいていない。僕は23時にならないと空腹にならない体だったのですよ (笑)!それでも下宿の仲間と一緒に食べたいものだから、とりあえず食べに出掛けたという懐かしい思い出があります。そんな生活の中で、徐々に18時におなかがすくようになっていきましたよ。

さて、英語を学習していると「これ、なんて言うんだろう」ということばかりですね。たくさんの単語や表現を覚えるのは大変だな、と思っている人もいるでしょう。でもね、覚えれば覚えるほどレベルが上がるのですから、ここは 楽しんで何度も口に出して覚えた方がいい ですよ。周囲の人に「この人、こんな単語まで知ってるのか」と言われるぐらいまでレベルアップできたらカッコイイじゃないですか。料理中も、少しだけ英語に意識を向けておくと、レベルアップの取っ掛かりになるかもしれませんね。それではまた!

これもついでに覚えてしまおう!

  • ladle(おたま)
  • spatula(フライ返し)
  • aluminum foil(アルミホイル)
  • fermented food(発酵食品)
  • marbled meat(霜降り肉)
  • fillet a fish into three pieces(魚を三枚におろす)
  • make broth with kelp(昆布からだしをとる)
  • whisk egg whites(卵白を泡立てる)
  • strain some stock(煮汁をこす)
  • one tablespoonful of sugar and teaspoonful of salt(大さじ1杯の砂糖と小さじ1杯の塩)

木村達哉(きむらたつや)
木村達哉(きむらたつや)

1964 年生まれ。関西学院大学文学部英文科卒業。西大和学園中学校・高等学校で10年間、灘中学校・高等学校で23年間教えた後、2021年4月より本格的に作家としての道を歩む。また、全国の中学校・高等学校での講演や英語の先生向け勉強会の開催など、教育活動に精力的に取り組んでいる。著書に『新ユメタン』『東大英語』シリーズ(いずれもアルク)ほか、多数。
ウェブサイト https://www.kimu-tatsu.com/

  • Narration:Jack Merluzzi、桑島三幸
  • 本記事は『ENGLISH JOURNAL』2018年4月号に掲載された記事を再編集したものです。
  • 作成:2016年1月1日、更新:2024年10月13日

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