意欲、ハッパをかける、やる気をそぐ・・・「やる気」にまつわる英語表現を身につけよう【キムタツ式クイックレスポンス:やる気編】

どんなに英語を学習しても意外と言えないのが「身の回り」の出来事。キムタツ先生印の「クイックレスポンス」トレーニング(日→英を高速変換)で「言いたいことを英語で言える」ようになりましょう!今回は「やる気」に関する表現を取り上げます。

やる気編

今回のテーマはやる気に関する表現です。下の指示に従って、Let’s get started!

「クイックレスポンス」トレーニングの手順

  1. それぞれの表現を確認します。わからない単語や文法があれば、印を付けておきましょう。
  2. 音声を聞き、表現の意味や発音を確認します。その後、自分で英文を読み上げ、自信のない箇所は音声を聞き直して再確認しましょう。
  3. 音声の英語に合わせて10回ほどシャドーイングしましょう。ネイティブスピーカーと同じように発音することが目標です。
  4. 何度も声に出して読み上げ、英語と日本語をセットにして、しっかりと表現を覚えます。
  5. 日本語だけを見て、即座に英語の表現が言えるようになるまで頭にたたき込みます。何度も何度も反復して練習しましょう。
  6. 音声を流し、日本語が聞こえたら、英語の音声が聞こえてくる前に、自分で英語表現を口に出してみましょう。

これができるまで、挫折禁止!

Japanese

  1. よし、やる気が出てきたぞ。
  2. 今日は何もやる気にならない。
  3. やる気になればどんなことでもできる。
  4. やる気を刺激する本をもっと読むべきだな。
  5. 1月と4月はやる気のある人が多い。
  6. この先生は人をやる気にさせるのがうまい。
  7. 上司の言葉には、もはや刺激がない。
  8. やる気のない人のそばにいると痛い目に遭うよ。
  9. やる気をそぐようなことを言うなよ。
  10. 家族の存在が、いつも心の支えになっている。

English

  1. OK, I’m getting psyched up.
  2. I don’t feel like doing anything today.
  3. You can do anything if you set your mind to it.
  4. I should read more motivational books.
  5. In January and April, a lot of people are highly motivated.
  6. This teacher is a great motivator.
  7. My boss’s words no longer inspire me.
  8. You will regret it if you are around a negative person.
  9. Don’t say discouraging things.
  10. The presence of my family has always been my moral support.

明確な目標を立てて、「やる気管理」をしよう!

何かを成し遂げようと思ったら、そのためにいかに努力していくかが最大の問題です。つまり、いかに自分のやる気を管理するかということです。

よく体調管理という言葉が使われますが、僕は「やる気管理」も同じぐらい大切だと思っています。体と心が健康で、なおかつやる気に満ち溢れていたら、たいていのことは実現するのではないかと考えているのです。

若い頃の自分を思い返すと、本当にぐうたらで、どうしようもありませんでした。高校時代は下から数える方が早いくらいの成績でしたし、大学時代は授業に出ずに雀荘に入り浸っていました。社会人になっても、「働きたくないなぁ」などと文句を言いながら、でも生きていくためにはしょうがないと思って会社で働き始めました。

当時はやる気なんてものはかけらもなかったのですが、不思議なものです。毎日毎日会社に出勤し、少しずつ営業成績がよくなってくると、自然とモチベーションも上がってくるもので、先輩に「今日も契約1件とってきますわ!」などと軽口をたたいては会社を飛び出していく日々へと変わっていきました。

教員になってからも同様です。もちろん「今日はきついな」という日もありますが、おおよそモチベーションに満ちた日々を送ってきました。疲れている人を見ると、どうして楽しめないんだろうとか、どうしてやる気が出ないんだろうと思うようにさえなりました。

でも、最近ちょっとわかってきたんです。大切なのは「成績が上がってくると、モチベーションも上がってくる」という部分なんでしょうね。数字が上がらないのにやる気満々なんて人、ほとんどお目にかかったことないですから。そう考えると、「今年は頑張るぞ!」などと漠然と言ってもあまり続かないように思えてきます。

「TOEICで900 点を超えたら、ご褒美として海外旅行に行く」とか、「英検1級に合格したら、ぜいたくなディナーを楽しむ」とか、具体的な数字やゴールと、それをクリアした先に待っているうれしいことを目標として持つと、やる気を維持しやすいんじゃないでしょうか。

そして、僕のこのページが皆さんの「やる気管理」に少しでもお役に立てるならうれしく思います。

これもついでに覚えてしまおう!

  • willingness(意欲)
  • enthusiasm(熱意)
  • fatigue(倦怠〈けんたい〉感)
  • be eager to do(しきりに~したがる)
  • stimulate(~[気持ちなど]をかき立てる)
  • urge someone on( ~[人]を励ます)
  • give a pep talk to ~(~に激励の言葉を掛ける)
  • light a fire under ~(~にハッパを掛ける)
  • The song gives me drive(その曲はやる気をくれる)
  • The only thing he lacks is ambition.(彼に唯一欠けているものは野心だ)

木村達哉(きむらたつや)
木村達哉(きむらたつや)

1964 年生まれ。関西学院大学文学部英文科卒業。西大和学園中学校・高等学校で10年間、灘中学校・高等学校で23年間教えた後、2021年4月より本格的に作家としての道を歩む。また、全国の中学校・高等学校での講演や英語の先生向け勉強会の開催など、教育活動に精力的に取り組んでいる。著書に『新ユメタン』『東大英語』シリーズ(いずれもアルク)ほか、多数。
ウェブサイト https://www.kimu-tatsu.com/

  • Narration:Emma Howard、Julia Yermakov
  • 本記事は『ENGLISH JOURNAL』2019年4月号に掲載された記事を再編集したものです。
  • 作成:2016年1月13日、更新:2024年9月16日

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