「たられば」は英語でなんて言う?

「たられば」という言葉は、「~していたら」「~していれば」という仮定の話をする際に使います。英語では、この概念をどのように表現するのでしょうか。この記事では、そんな「たられば」に相当する英語表現やその使用例を紹介します。

「たられば」とは?

「たられば」とは、日本語で「もし~したらどうなるだろう」という仮定的な状況を表す言葉です。これは、実際には起こっていないけれど、もし起こったらどうなるかを考える際に使われます。

「たられば」の話を英語でするときは?

「たられば」の話をする際に使える英語には、以下のようなものがあります。

what if ...

what if ...は、「もし~・・・だったらどうなっただろうか」という仮定を表す際によく使われます。

What if I had taken that job offer in Paris? My life would be completely different now.
パリのあの仕事のオファーを受けていたらどうなっただろう。今の人生は全く違っていたかもしれない。

What if we had never met? I can’t imagine my life without you.
もし僕たちが出会っていなかったらどうだっただろう?君なしでの人生なんて想像できない。

if only ...

if only ...は、後悔や願望を表す際に使われる表現で、「・・・だったらよかったのに」という意味合いがあります。

If only I had listened to your advice, I wouldn’t be in this mess.
君のアドバイスを聞いていたら、こんな困った状況にはなっていなかっただろう。

If only we had more time together, things could be different between us.
もしもっと一緒に時間を過ごせていたら、私たちの関係は違っていたかもしれない。

「たられば」そのものを英語にすると?

上で紹介した2つのフレーズは、「もし~していたら」というように、実際に「たられば」の話をする際に使えるものです。

では、「それって『たられば(=仮定の話)だよね?』のように、「たられば」をそのまま分の中で使うようなとき、英語ではどう表現したらいいでしょうか。

woulda, coulda, shoulda

woulda, coulda, shouldaという表現は、would have(~するはずだった)、could have(~できたはず)、should have(~すべきだった)という表現の口語的な短縮形から成り立っています。

例えば、次のように使います。

Let’s not talk about “woulda, coulda, shoulda.” Let’s focus on what we can do now.
「たられば」はやめよう。今、何ができるかに集中しよう。

Merriam-Webster Dictionaryによると、この表現は1960年代から使われていて、「coulda」「shoulda」「woulda」の語順にはバリエーションがあります。

この表現は文学や日常会話などさまざまな文脈で使用されていて、「反省は大切だけれども、過去にこだわりすぎることは生産的ではない」ということを思い出させてくれるフレーズです。

would have(would’ve)、could have(could’ve)、should have(should’ve)それぞれの用も見ておきましょう。

I would’ve gone to the concert, but I had to work late.
コンサートに行きたかったけど、仕事が遅くなってしまった。

He could’ve won the game if he’d tried a little harder.
もう少し頑張っていたら、彼はそのゲームに勝てたはずだ。

I should’ve studied more for my exam. Now I’m not sure if I’ll pass.
試験の勉強をもっとしておくべきだった。合格できるかどうか今は分からない。

まとめ

what if ...は仮定的な状況を考える際に、if only ...は後悔や願望を表現する際に適しています。また、woulda, coulda, shoulda は過去の仮定や後悔を振り返ることなく、現在や未来に集中することの重要性を示しています。これらの表現を使いこなすことで、英語でのコミュニケーションがより豊かになるでしょう。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

英文校正:Peter Branscombe

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