インターネットが発達した昨今、YouTubeを使って英語を学ぶ人が増えています。しかし一度立ち止まって、「英語学習の王道」といわれるラジオ教材に取り組んでみませんか?今回はEJおすすめの4番組をご紹介します。お気に入りの番組を見つけて、効率的に英語力をアップさせましょう。
英語学習の王道 ラジオ番組
皆さんの中には、これまでにもラジオで英語を学んできた人は多いのではないでしょうか?最近ではラジオ番組もインターネットで聞けるようになり、より手軽な学習ツールとなっています。ここでは英語学習に特化したラジオ番組をご紹介します。各番組の制作担当者やパーソナリティー、監修の先生方に番組の特長などをお伺いしました。
実践ビジネス英語
世界のトレンドをいち早くキャッチしたトピックをテーマに、オン・ビジネス、オフ・ビジネスに役立つ実践的なビジネス英語を学習。高度な英語でのコミュニケーション力を育成する上級者向けの講座。
番組の特徴の一つに、取り上げるテーマの幅広さがあります。例えば2020年度前半のテーマの例を挙げると、「ペットの献血」「食品ロスを減らす」「AIがもたらす新たな 可能性 」「酷暑との闘い」「友達は何のために」などがあります。いくら英語ができても、仕事の話しかできないビジネスパーソンではつまらないでしょう。打ち合わせが終わった後の雑談が楽しめ、食事のときの会話が弾むような、幅広い教養を持ったビジネスパーソンであってほしいと思っています。それに、この世の中で起きていることは、すべて何らかの形でビジネスにつながっていますから、政治、芸術、社会問題、金融、教育など、あらゆる分野のトピックを扱っています。(番組講師 杉田 敏)杉田 敏さんが講師を務めるNHKラジオ「実践ビジネス英語」の前週1週間分の放送を、「らじる★らじる」のサイトで聞くことができます。 www.nhk.or.jp
NHK ラジオ英会話
わかりやすい説明で人気の大西泰斗先生が講師となって3年目の「ラジオ英会話」。今年度はこれまでの英文法や英単語の知識を土台に、いよいよ実践的な会話に向けた訓練をしていく。
僕がこの番組で示したいのは、最初から最後まで取り組んでいる競技種目が変わらない「道筋」です。スタート初日にやることからすべてが「英語が話せるようになる」という目的に向けて、道筋が成り立つようにしたいのです。もちろん、中学・高校で学んだ英語は決して無駄ではありません。素晴らしいこともやっているのですが、目標、競技種目が違う。だから私は、そこに英語の「会話」に必要なエッセンスを補っていきたいと思っています。(番組講師 大西泰人)大西泰人さんが講師を務めるNHKラジオ「ラジオ英会話」の前週1週間分の放送を、「らじる★らじる」のサイトで聞くことができます。 www.nhk.or.jp
実践!Let’s Read the Nikkei in English
日本経済新聞社が発行する『Nikkei Asian Review 』の英字記事で「時事用語」や使える英語表現など生きたビジネス英語を伝える番組。
番組で取り上げるテーマは、タイムリーな時事問題を扱っています。番組は、『日本経済新聞』水曜夕刊2面の「Step Up ENGLISH」と企画連動したコーナーが中心で、ほかに英語の見出しを解説する「ヘッドライン」コーナーで構成されています。手元に日本経済新聞があれば、番組で発音を確認しながら、記事中の英文を日本語訳付きで読むことができます。記事をネイティブが朗読し、キーワードや時事関連の英語、覚えたい表現などをまとめて紹介しています。(番組制作担当)Podcast配信も行っているので、過去の番組をウェブサイトで確認してみましょう。 www.radionikkei.jp
西澤ロイのスキ度UP イングリッシュ
英語が苦手な方でも大歓迎の、敷居の低い「英語バラエティー番組」がコンセプト。学習のコツがわかり、つまずきを解消し、英語を学ぶことがより楽しくなることを目指す。タイトルの「スキ度UP」は「好きな度合いをアップさせる」という意味の造語で、「英語のスキルアップをしたいならば、まずは英語を好きになりましょう!」という提案を込めている。
いちばん人気があるのが「英作文チャレンジ」コーナーです。英作文というと、正解は一つだけと思ってしまう人が多いですが、現実世界において「通じる英語」は無限に存在します。例えば「夢」や「スポーツ」などといったその週の「お題」に対して、パーソナリティーも放送中に回答しますが、リスナーさんにも考えていただきTwitterでつぶやいてもらいます。体当たりでもいいので、知っている単語や表現を使い、間違いを恐れずに英語で表現することで、「英語コミュ障」が治っていきます。Twitterでハッシュタグ「#スキ度」と「#英作文チャレンジ」を付けて挑戦してみてください。(番組パーソナリティー 西澤ロイ)公式ブログでは収録の様子も紹介されています。過去の放送も聞くことができるのでチェックしてみてください。 ameblo.jp
EJ本誌では杉田さんと大西さんが説く「耳から学ぶ重要性」も!
『ENGLISH JOURNAL』8月号では、今回ご紹介した番組をより深掘りしてお届けしています。英語のカリスマ二人による「耳から学ぶ重要性」に関する解説も!「英語学習の王道」で効率的に英語力をアップさせましょう。
- 作者: アルク ENGLISH JOURNAL 編集部
- 発売日: 2020/07/06
- メディア: Kindle版
EJおすすめPodcast6選はこちら
ej.alc.co.jp※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2020年8月号に掲載された記事を再編集したものです。
【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。
語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発
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思わず笑っちゃうような英会話フレーズを、気取らず、ぬるく楽しくお届けする連載。講師は藤代あゆみさん。国際唎酒師として日本酒の魅力を広めたり、日本の漫画の海外への翻訳出版に携わったり。シンガポールでの勤務経験もある国際派の藤代さんと学びましょう!
現役の高校英語教師で、書籍『子どもに聞かれて困らない 英文法のキソ』の著者、大竹保幹さんが、「英文法が苦手!」という方を、英語が楽しくてしょうがなくなるパラダイスに案内します。
英語学習を1000時間も続けるのは大変!でも工夫をすれば無理だと思っていたことも楽しみに変わります。そのための秘訣を、「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんに教えていただきます。