TOEIC対策を頑張っているのに、なかなかスコアが伸びない――。そんな悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。今回は、“発音の鬼”ことリチャード川口さんの英語学校「RK English School」のTOEICリーディングクラスを取材。短期間でスコアアップを実現する授業の考え方や、実際のレッスンの様子を紹介します。
目次
なぜ1カ月でTOEICスコアが大きく伸びるのか?

リチャード川口さんは、バンクーバーで7年半にわたりTOEIC専門校の講師を務めていました。
在任中には、学校全体のTOEIC平均スコアを1カ月で180点アップさせたこともあるそうです。
もちろん本人もTOEIC990点(満点)を複数回取得。
では、なぜ短期間でスコアが伸びるのでしょうか?
リチャードさんは、TOEICのスコアが伸び悩む人には共通点があると言います。
TOEICのスコアが伸びない人の3つの特徴

リチャードさんによると、スコアが伸びない人には次のような傾向があるそうです。
- 間違った勉強法をしている
- 問題を解いた量だけで満足している
- どこから手を付ければいいか分からない
特に重要なのは、
「やった量」ではなく、「理解して克服したか」。
という考え方。
問題をただ大量に解くのではなく、
- なぜその答えになるのか
- なぜ間違えたのか
- 文の構造を理解できているか
まで徹底的に確認することが大切だそうです。
TOEICリーディング授業の2つのポイント
1.単語は「言い換え」で覚える

授業は毎回、単語テストからスタート。
ただし普通の単語テストではありません。
講師が単語を読み上げ、生徒は次の4つを書きます。
- スペル
- 品詞
- 意味
- 言い換え表現(類義語)
例えば “identify” なら、
- confirm
- verify
- check
- clarify
- specify
など、近い意味の単語も一緒に覚えていきます。
TOEICでは「言い換え問題」が頻出するため、このトレーニングは非常に実践的。
また、「英語を英語で理解する感覚」を作る練習にもなっています。
実際の単語テストの様子
| 単語 | 意味 | 類義語 |
|---|---|---|
| identify | ~を確認する | confirm / verify / check / clarify / specify |
| avoid | ~を避ける | escape / evade / avert / ignore / keep away from |
| survey | 調査 | research / questionnaire / investigation |
単語を「1対1の日本語訳」で覚えるのではなく、意味のネットワークで覚えていくスタイルです。
2.「なぜその答えになるのか」を説明できるようにする

授業では、講師が一方的に解説するのではなく、生徒自身が「なぜその答えになるのか」を説明します。
リチャードさんはこう話します。
理解できていないものは説明できない。
そのため授業では、
- 文法構造
- 修飾関係
- 品詞
- 文の軸
などを、生徒自身が説明していきます。
TOEIC Part 6を「構造」で読む

授業ではPart 6を使いながら、「英語の語順のまま読む」トレーニングも行われていました。
例えば次の文。
Next month, the national headquarters of Zaki Ltd., Japan's top manufacturer of (139)___, will relocate to 117 Aoyagi Street...
ここでリチャードさんは、
“Japan's top manufacturer...” の部分は、直前の “Zaki Ltd.” を説明しているだけ。
と解説。
さらに、
英語は、後ろから全部訳し返すんじゃなくて、前から理解することが大事。
とも話していました。
日本語訳を作ることよりも、
「英語の構造をそのまま理解すること」
を重視しているのが特徴です。
授業は“ライブ感”がある

TOEIC対策というと、静かに問題を解くイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし実際の授業はかなりアクティブ。
生徒たちは、
- 単語を書き
- 声に出し
- 類義語を考え
- 文法を説明し
- 日本語訳を組み立てる
というアウトプット中心の授業を行っていました。
単なる「問題演習」ではなく、
“参加型のTOEIC授業”
という印象です。
TOEICリーディング授業を受けて感じたこと
1.TOEICを“ライブ感覚”で学べる
問題をただ解くだけではなく、その場で考え、発言し、説明する。
他の受講生とのやり取りもあり、授業全体にライブ感がありました。
2.文法を「説明できる」ようになる
なぜその答えになるのかを繰り返し説明するため、文法理解がかなり深まります。
「なんとなく解けた」が減りそうだと感じました。
3.語彙力が一気に広がる
単語を類義語でまとめて覚えるため、TOEIC頻出語の“言い換え力”がかなり鍛えられます。
「一つ覚えたら、関連語もまとめて覚える」という感覚です。
ENGLISH JOURNAL 2020年2月号では発音特集も
『ENGLISH JOURNAL』2020年2月号では、リチャード川口さんによる16ページの発音特集を掲載。
読者モニター6人が1週間の発音トレーニングに挑戦し、Before & After の音声付きで成果を紹介しています。

RK English School

2013年にリチャード川口が立ち上げた、講師全員がバイリンガルの英会話スクール。無料の英会話ラウンジや、「発音」「表現力」「英語脳」「TOEIC」などの技術の習得に特化しているのが特徴。留学しなくてもネイティブと対等にコミュニケーションができる「イケてる英語」が楽しく習得できる。
TOEICの企業研修も実施

リチャード川口さんは、企業向けの英語研修サービス「RK X COMPANY」も展開しています。
TOEICスコア対策だけでなく、「実際に使える英語力」を重視した研修を行っているそうです。
編集・取材:伊藤忍
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