リチャード川口さんに聞く!ネイティブ発音を身に付けるための英語トレーニングとは?

英語を読めば意味は分かるのに、ネイティブの会話になると急に聞き取れなくなる――。そんな経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。今回は、“発音の鬼”として知られるリチャード川口さんの英語学校「RK English School」を取材。ネイティブ発音を身に付けるための考え方や、実際のレッスンの様子を紹介します。

リチャード川口
リチャード川口

英語学校 RK English School 校長。産業能率大学客員教授。カナダ生まれ。オーストラリア、アメリカ、日本育ち。明治大学卒業後、バンクーバーへ渡り、TOEIC専門学校の講師になる。学校の運営をはじめ、企業での研修、テレビやラジオのメディア出演、番組制作、小学校から大学まで、さまざまな教育機関とのコラボを通じて「日本人英語のネイティブ化」を進めている。

著書に『バンクーバー 発音の鬼が日本人のためにまとめた ネイティブ発音のコツ33』(明日香出版社)、『発音記号キャラ辞典』(KADOKAWA)など。

ウェブサイト:
https://rkenglish.com

X:
https://x.com/rk_english

Facebook:
https://www.facebook.com/RKEnglishF

なぜネイティブの英語は聞き取れないのか?

「英語は読めば分かるのに、聞くと分からない」。

英語学習者の多くが抱えるこの悩みについて、リチャードさんは次のように話します。

自分が思っている音と、実際にネイティブが発している音が大きく食い違っているから。

えば “Take it easy.”。

日本語のカタカナでは「テイク・イット・イージー」と覚えがちですが、実際の発音はもっと滑らかにつながり、「ていけり゙ぃずぃ」のように聞こえます。

Take it easy.
ていけり゙ぃずぃ

この「自分の中の音」と「実際の音」のギャップが、英語を聞き取れない原因になっているのです。

発音できる音は、聞き取れるようになる

ネイティブの発音を聞き取れるようになるには、まず自分自身がその音を出せるようになることが重要だとリチャードさんは言います。

実際にネイティブと同じように発音できるようになると、自分の中の「音のイメージ」が変わり、リスニングでも自然に認識できるようになるそうです。

つまり、

  • カタカナ英語との違いを知る
  • 実際の音を体で覚える
  • 自分で発音できるようになる

という流れが、リスニング力向上にも直結しているということです。

RK English Schoolの「発音」レッスンを体験

RK English Schoolの「発音」クラスは、毎週火曜日18:45スタート。この日は仕事帰りの社会人が多く参加しており、遠方からSkypeで参加している人もいました。

授業前には無料の英会話ラウンジが開放されていて、ネイティブ講師と自由に会話できるのも特徴です。

授業は日本語と英語を交えながら進みます。

So, how are you doing?
(さて、調子はどう?)

I’m exhausted.
(すごく疲れています)

するとリチャードさんは、“exhausted” の発音を細かく分解して解説していきます。

exhausted という単語は、ex(いぐ)・haus(ぞぁす)・ted(てぃっ)という3つの波がある。
一番気持ちを込めるのは真ん中の “haus” の部分!

さらに、口の開き方や舌の位置まで細かく指導。

exhausted の “ぞぁ” の部分は、指2本が入るくらい口を大きく開ける。
「あ」と「お」の間くらいの音を意識して。

単語をただ読むのではなく、

  • どこに感情を乗せるか
  • どこを強く発音するか
  • どこをあいまいにするか

まで含めて練習していくのが印象的でした。

英語は「滑舌が悪い」?

リチャードさんが繰り返し強調していたのが、

英語の発音は、滑舌が悪い

という考え方です。

日本語は比較的、一音一音をはっきり発音します。しかし英語では、強く読む部分と、あいまいに崩す部分の差が大きいそうです。

だからこそ、日本語的に全ての音を均等に読んでしまうと、ネイティブの英語とは違うリズムになってしまいます。

「発音」の授業は、実践型のトレーニング

授業では、その場で出てきた単語やフレーズを使って発音練習を進めていきます。

ネイティブ講師が自然に使った表現をそのまま教材にするため、毎回内容が変わるのも特徴です。

また、生徒は授業中に出てきた単語を書き留め、自分だけの「発音ノート」を作成していきます。

単なる単語帳ではなく、

  • 実際に使った言葉
  • 自分が言いたかった表現
  • 会話の中で出てきた自然な英語

だけが蓄積されていくため、実践的な語彙が自然に増えていく仕組みになっていました。

ネイティブ発音を身に付ける3つのポイント

最後に、リチャードさんに「ネイティブ発音を身に付けるポイント」をまとめてもらいました。

POINT

一つの発音を徹底的に練習する
日本語にない音は、「なんとなく」ではなく、音の出し方を理解した上で体に覚え込ませる。

感情を込める
英語は感情を乗せる言語。意味だけではなく、「どんな気持ちで言うか」が発音にも表れる。

英語は滑舌が悪いと理解する
英語は、はっきり読む部分と崩す部分の差が大きい。音の強弱や省略を意識することで、ネイティブの発音に近づく。

実際にレッスンを受けて感じたこと

1.とにかく授業が楽しい

発音というと、単調に音読するイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし実際の授業は、リズムを取ったり、体を使ったりしながら進み、まるでボイストレーニングのようでした。

2.先生たちが全力で盛り上げてくれる

講師陣は、生徒がうまく発音できるまで何度も引き出してくれます。

「もっとこう!」「のいい!」とテンション高く盛り上げてくれるので、自然と声も出るようになります。

3.“生きた英語” を学べる

授業では、スラングや自然な言い回しなども交えながら進行。

単なる発音矯正ではなく、「実際にネイティブがどう話すか」まで学べるのが魅力でした。

レッスン動画はこちら

リチャード川口さんの「発音」レッスンの様子は、こちらの動画でも見ることができます。

ENGLISH JOURNAL 2020年2月号では発音特集も

ENGLISH JOURNAL 2020年2月号では、リチャード口さんによる16ページの発音特集を掲載。

読者モニターが1週間の発音トレーニングに挑戦し、Before & After の音声付きで成果を紹介しています。

RK English School

2013年にリチャード川口が立ち上げた、講師全員がバイリンガルの英会話スクール。無料の英会話ラウンジや、「発音」「表現力」「英語脳」「TOEIC」等の技術の習得に特化しているのが特徴。留学しなくてもネイティブと対等にコミュニケーションができる「イケてる英語」が楽しく習得できる。

「RK English School」詳細はこちら

編集・取材:伊藤忍

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