北九州市立大学で教員として働くアメリカ人のアンちゃんが、病院で使える英語を紹介するコラム。第五回は「病名」や「検査」のお話です。病院で使えるさまざまな英単語とフレーズを教えていただきます。
病気に関する英語を学ぼう
私が日本に来てから、17年が経ちました。
私が日本に来たばかりの頃は日本語が全くわからず、おそらくストレスで病気をたくさんしていました。
リストアップしましょうか?いくよ!潰瘍性大腸炎、副鼻腔炎、髄膜炎、咳喘息、不整脈、気管支炎、中耳炎。もっとあったと思いますが忘れちゃいました(笑)。
日本の病院では、お医者さんが一生懸命英語で話そうとしてくれたけど、彼の使う英語の医療用語はなじみがなくてあまりわかりませんでした。
そこからいっぱい調べて、今の私は日本語の医療用語を日本人より知っている かもしれない です(笑)。医療用語がわかるようになったから、 安心 して診察を受けられるようになりました。
海外で病気をしたらとても不安だと思います。でも、もし大事な医療用語を英語で理解できれば、万が一、海外で病気をしても不安じゃないと思います。
だから今回の記事では、病名や検査に関する英語を教えますよ!さ、始めよう!
検査関連の頻出英単語
まずは、検査を受けるときによく使う英単語をチェックしてみましょう。
- 健康診断:health check -up / physical
- レントゲン:X-ray
- 心電図:EKG
- 心臓のエコー:electrocardiogram
- 採血:blood work
- 胃カメラ:upper GI endoscopy
- マンモグラフィー:mammogram
- 子宮頸癌検査:pap Smear
- 大腸検査:colonoscopy
- 骨密度の検査:bone density test
- 細胞診検査:biopsy
- ルンバール検査:spinal tap
- 膀胱カメラ:cystoscopy
- 尿検査:urine test
体の症状を表す頻出英単語
次に、体の症状を伝えるための英単語をチェックしてみましょう。
- 熱:fever
- 咳:cough
- 鼻水:runny nose
- 頭痛:headache
- 動悸:heart palpitations
- めまい:dizziness
- 吐き気:nausea
- 食欲がないこと:loss of appetite
- しびれ:numbness, tingling
- はれ、むくみ: swelling
- だるさ: fatigue
- 便秘:constipation
- 下痢:diarrhea
私が気づいた一番の日本とアメリカの文化の違いは、日本は多くの検査を麻酔を使わなずに行うことです。アメリカで大腸検査をしたときには、全身麻酔をかけてもらったけど、日本でずっと通っていた病院は使ってくれませんでした。
痛いのが嫌でやっと使ってくれる病院を見つけたけど、残念なことに、私の麻酔に慣れた強いアメリカンな体には全く麻酔は効かず、がっかりしました。
病気関連の頻出英語フレーズ
お医者さんが患者さんによく使う表現を集めました。
Are you taking any medications?服用している薬がありますか。
We need to run some tests.いくつかの検査をしなけらばならない。
Is strep throat going around the elementary school?小学校では、溶連菌は流行っていますか。
Does cancer run in your family?家族にガンの方はいますか。
Colon cancer runs in your family, so you should get a colonoscopy every five years.家族に大腸ガンの方がいるから、5年おきに大腸検査をしたほうがいい。
What are your symptoms?どんな症状ですか。
Are you allergic to any medications?薬のアレルギーはありますか。
My head / stomach / ear hurts.頭 / お腹 / 耳 が痛い。日本語の「アレルギー」を英語で表したい時に、2つの言い方があります。
I am allergic to eggs.
I have an egg allergy.両方とも、「卵のアレルギーがある」と言う意味です。
英語では、 「?が痛い」と言いたいときには、"My ~ hurts."と言います 。日本人はよく、painを使うけど、painは「痛み」という名詞です。例えば、"Are you in any pain?"(痛みがありますか)のような使い方ならOKですよ。
アトピーは日本人に多い?
アトピーの医療用語は atopic dermatitisで、一般的には eczema と呼びますが、個人的には日本に来るまであまり見たことがありませんでした。なんで日本ではこんなにアトピーが問題になっているんでしょうね?日本人の体質?日本の食事?空気?不思議ですね。
おたふく風邪 (mumps)もすごく珍しい病気です。アメリカでは、決められている予防接種(おたふく風邪を含めて)をしない子どもは、公立学校には行けない場合が多いのです。だから、この病気をあまり見かけないのかもしれません。そして、日本人みたいに、大人になってから追加の予防接種もしません。だから私の夫は、40歳のときに、日本でおたふく風邪にかかってしまいました。子どもが保育園からもらってきてうつったようです。
いかがでしたか?病気をしないのが一番良いけど、ある程度の病気関連の英単語を知っておけば、 安心 して診察が受けられますよ!
この記事の中では、全ての病名や検査名を載せることができなかったけど、ちょっとでも勉強になったら、相当嬉しいバイ。病気にならないよう健康を心掛けましょう! Take care of yourself! お大事に!
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日本では当たり前に使っているけど英語ではない、面白い和製英語について紹介するコラムです。
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文:アン・クレシーニ Facebook
アメリカ生まれ。福岡県宗像市に住み、北九州市立大学で和製英語と外来語について研究している。自身で発見した日本の面白いことを、博多弁と英語で綴る「 アンちゃんから見るニッポン 」も 更新 中!
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