TUT, WOD, RM 筋トレ界隈で見かける略語(英語)の意味と使い方

海外のマッスル系メディアの記事を読んだり、有名トレーナーのSNSをフォローする時に便利な筋トレ用語を解説します。辞書には載っていない、新しい略語も多いのです。

RDL, GVT, AMRAPは何の略?どういう意味?

ビジネス用語にも見えますが、PRといっても広報じゃないですし、RMもRelationship]やRiskのManagementではありません。

あと、WODはWall of Death じゃありません?。

Abs, Traps は筋肉の名称をあらわす英語

Abs の意味は腹筋(腹筋群)。Abdominal Musclesの略

How come I can't see my abs yet?なんでまだ腹筋が見えてこないんだろう?

AbsはAbdominal Muscles の略。意味は腹筋、お腹の前面の筋肉ですね。正確には、腹直筋や外斜腹筋などからなる腹部の筋肉群のことを指します。

強い腹筋が見えてくるようになるには、体脂肪率を10%?12%よりも低く(女性の場合は20%程度)、かつ、ある程度のトレーニングを行うことが必要と言われています。

Traps の意味は僧帽筋。Trapezius muscleの略

Traps are the physical manifestation of hard work.ハードワークの肉体的証左は僧帽筋である。

TrapsはTrapezius muscleの略。首の付け根から背中の中央部まで続く筋肉、僧帽筋のことです。これが発達しているといかにも強そうな印象に。ラグビー部や柔道部には、ここがモリモリしている人が多いです。

バキバキの腹筋を目指して筋トレとダイエットに励む人も多いですが、腹筋じゃなくて僧帽筋の方が強い肉体の証として適切、という意見もあります。たとえばこちら。

RDL, ATG はトレーニング種目をあらわす英語

RDLはデットリフトの一種、ルーマニアン・デッドリフト(Romanian deadlift)の略

Whether your goal is a great physique, a bigger squat or deadlift, or to run faster and jump higher, the RDL can help get you there.トレーニングの目的がなんであれ、RDLはその達成を助けてくれます。

英語圏の記事を読んでいると、たまにトレーニング種目の略称が出てきます。

たとえばこちらのRDLは、BIG 3と呼ばれる基本種目の一つであるデッドリフトのバリエーション。膝をあまり曲げずに行うため、普通のデッドリフトよりもお尻やモモ裏に効きやすいのが特徴です。

ATGはAss to Grassの略。ATG Squat=深くしゃがむスクワット

筋トレの王様と言われるスクワットですが、メニューの組み方や正しい姿勢についてはいろいろな意見があります。

お尻が地面につくほど深くしゃがむATGがいいのか?腿と地面が平行になるパラレルがいいのか?重い重量を扱いやすいパワーリフティング式のスクワットがいいのか?などなど。

目的や体型によって異なるので一概には言えないよね、というのが結論ではありますが、いろいろな考え方を一度はしっかり学んでおくといいと思います。

WOD, GVT など、トレーニングのメニュー/プログラムにもいろいろな略語が

WODはWorkout of the Dayの略。「日のワークアウト」

WODは、主にクロスフィット(Crossfit)で使われる言葉。毎回違うプログラムにチームで 取り組む クロスフィットは、日本でも人気が高まっています。

懸垂や腕立て伏せなどの自重トレーニングに加え、パワークリーンやスナッチなどのオリンピックリフト(重量挙げ)の種目を重要視するなど、「古いようで新しい」トレーニングの考え方です。なぜかオシャレに見える重量挙げ。

GVT はGerman Volume Trainingの略。ドイツ式ボリュームトレーニング

上の動画からもわかるとおり、GVTはオシャレ感ゼロのトレーニングメニュー。ドイツの重量挙げ選手がオフシーズンに筋量アップのために行っていたことから命名されています。

最大重量の60%の重さを用いて、10回10セットを挙上する、というのが基本。はじめの数セットは、それほどでもないですが、最後の方はかなりしんどいです。

筋肥大には75%?85%の重量が効果的、というのが一般的な考え方ですが、各セットでもちいる重さではなく、合計100回挙げるため「総重量」が大きくなることに意味がある、というのがGVTの理論的なポイントだそうです。

時間や重さ、回数で変わる筋トレメニューの組み立ては、その他いろいろ奥が深い

TUTの意味は(筋肉の)緊張時間。Time Under Tensionの略

Rather than looking at TUT for a set, it's better to look at the total TUT for a given muscle group in a workout.
セットごとでなく、ワークアウト全体のTUTを考慮しよう。

筋トレのメニューを考えるにあたっては、挙上重量(何キロ挙げるか)やその回数も重要ですが、挙げ方の質にも注意を払うことが大事です。

たとえば、バーベルやダンベルを下ろすときにも緊張を解かず、しっかりとコントロールすることで、同じ一回でもTUT(Time Under Tenshion)が長くなります。つまり、実質的な負荷の大きな、質の高い1回になります。

PRの意味は自己ベスト。Personal Recordの略

ここではPRは、広報ではなく自己ベスト(Personal Record)。筋トレだけでなくスポーツ中継などでもよく見かけます。また、SNSでも「ベスト出たよ!」と言う時によく使います。

文字通りのPR、今まで挙がらなかった重さに挑戦してそれを達成するのは爽快ですが、限界の重さに挑戦するのは負荷も大きいです(場合によっては怪我のもと)。

ですので、同じ重さを挙げることができる「回数」や、同じ重さを同じ回数挙げるのに要する「時間」での自己ベストの更新をモチベーションにしてトレーニングを行うのが、持続的な成長のためにはおすすめです。

RM はRepetition Maximumの略。5RM=5回ギリギリ上がる重量

日本語でもそのまま使う、基本的な用語のひとつ。最大反復回数と訳されることもありますが、「重量」を意味するので誤解されやすいかもしれません。

たとえば10RMは、10回ギリギリ挙がる重量のこと。トレーニングに用いるべき重さは人により異なるので、相対的な負荷の大きさを表現するには、RMが必要になります。

ベンチプレスで100キロ挙げるためには、85キロが何回挙がればいいかな?」などを知りたい時には、「RM表」や「RM換算式」を検索するといろいろ出てきますので便利です。

AMRAP は As Many Reps As Possibleの略。「できるだけ多くの回数」

これはそのまま。できるだけ多くの回数、という意味です。つまり、しんどい!ということ。限界まで、というニュアンスの表現では、go/train to failureというのもよく見かけます。挙がらなくなってグチャッとつぶれるまで、です。

また、いろいろな種目の組み合わせをグルグルと行うクロスフィットでは、Reps ではなく Rounds、「できるだけ多くのラウンド数」という意味で使われることが多いです。

文:GOTCHA!編集部 ニクヒコ
GOTCHA(ガチャ、g?t??)は、I GOT YOU から生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。

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