『Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル』 などでおなじみのカリスマ英語講師Mr.Evineが、なぜ英語ができないのか、どこで引っかかっているのか、英語が苦手な大人のために学習のヒントになるコラムをお届けします。未来のことを英語で話すとき、いつもwillだけを使っていませんか。実は、will、be going to、現在進行形、現在形では、相手に伝わるニュアンスが変わります。第5回では、中学英語で学ぶ未来表現の違いと、会話での使い分けを具体例で紹介します。
目次
第5回 状況によって使い分ける英語を英検対策で身につけよう!
皆さん、こんにちは、Evineです。
英語が苦手な学習者さんにも色んなタイプがいます。例えば、meet(~と会う)の「未来の表現」と聞いて、いくつ浮かびますか?
結論から言いましょう。
実は、以下の通り4つ以上のパターンがあります。
- 助動詞 will meet
- be going to meet
- 現在進行形 be meeting
- 現在形 meet など
僕の「やりなおし英語JUKU」の生徒さんであれば、たいていwill meetの1パターン、またはbe going toを加えた2パターンのみを覚えている方が多いですね。
ですが、「これらを1つにまとめた表現が欲しい」、あるいは「『未来』はwillしか使わないよ」というのが初級レベルの学習者の現状です。
中学英語のテキストでは未だに「will = be going to 」のような解説もちらほらあります。場面によって、イコールとして扱うこともありますが、イコールとして押さえるのは NGですね。
未来の表現に限らず、「義務」はmustしか使わない、shouldはそもそも知らない、など中学英文法の範囲で押さえることができる、日常会話に重宝する表現が放置されている状態ではもったいないですよ。
「月曜日に会議がある」を英語にすると?
例えば「未来の表現」1つにしても、同じ未来でも先の予定に対する話し手の感覚はさまざまです。
同じ「月曜日に会議がある」という先の話でも、次のようなニュアンスの変化があります。
- 現在形:I have a meeting on Monday. 【固定的なスケジュール】 「(いつも)月曜日に会議がある」
- 助動詞:I’ll have a meeting on Monday. 【会話の最中に決心】 「(自分の意志)月曜日に会議をするつもりだ」
- be going to : I’m going to have a meeting on Monday. 【前から決めている予定】 「(予定)月曜日に会議をする予定です」
- 現在進行形: I’m having a meeting on Monday. 【 手配済みの直近の予定】 「(確定)月曜日に会議をすることになっています」
いかがでしょうか。
未来の表現はwill、そして「…するでしょう」「…する予定です」といった日本語だけではなんとも頼りないですよね。
ちなみに 、willはニュートラル、be going toはどちらかというと「口語」ですから、フォーマルな場面ではbe going toを口語では用いるような状況であってもwillが用いられたりと、経験を重ねながら知る知識も必要です。
予定を確認するつもりが、誘っていることに
willについてうちの日本人講師が昔経験した面白いエピソードがあります。
彼があるネイティブスピーカーに次のような質問をしました。この英文はどのように相手に伝わったのでしょうか。
Will you come to the party?
シンプルに表現すると「パーティーに来てください」という依頼の響きです。
ですが、彼は当時はまだ英語学習中だったため、出来たら来てほしくないなと思っていたそう。パーティー会場に来るかどうか、ただ相手の「予定」を確認したかったんだそうです。しかし、相手としては Will you …? と言われたので、それじゃあということで来てしまったという苦い思い出です。
このwillは「意志」を示し、Will you …?で「…してくれる気持ちはあるのか」というニュアンスがあります。ここから依頼の表現になるわけですね。
「パーティーには参加しますか」と、相手の「予定」を確認するのであれば
- Are you going to come to the party?
- Are you coming to the party?
と聞けばいいわけです。
時制については、以下の記事で書きましたので、併せてチェックしてくださいね。
つまり、日本語でも相手との関係や自分の立場、公共の場、家の中など、色んな使い分けを日常的にしているはずで、これは英語でも同じことです。綴りと日本語訳だけの暗記では、自分が意図しないニュアンスで相手には伝わっているケースがあるんですね。
文法だけではなく、英単語の語義も辞書を引けばたくさん載っていますね。高校生もそうなんですが、だいたい1つ、2つ目の意味で長文読解なども乗り切ろうとする学生がいます。せっかく例文があるのですから、フルに活用して、覚えた単語の生きた使い道もしっかりイメージして、一手間かけた学習が後で功を奏します。
英検対策で英語が使い分けられるようになる
さて、このような会話の目的や場面に合わせた文法、語彙の学習の重要性は色んなところでお話していますが、
「じゃあ、それを学べる学習法は何ですか?」
というご質問もよくあります。学習法を知るには自分の現状の学力や到達点を明確に定める作業が必要です。そこで皆さんにお勧めしておきたいのが語学試験の受験です。
TOEICももちろんチャレンジしがいのある試験ですが、初級学習者にとってはハードルがまだ高く、4技能すべてチェックするには受験コストも高くつきます。またビジネスパーソン向けの語彙やフレーズをあまり必要としない中・高校生には不向きです。
一方、英検は級ごとにレベルや出題される内容が分かれているため、英語力ゼロの方はもちろん、幅広い世代に対応可能で、スタートしやすいです。意外と受験者に意識されていない「Can-doリスト 」の設定も魅力です。これによって達成目標が明確になります。
ちなみに、日常会話レベルの英語力習得であれば、まずは英検3級または英検準2級の合格を目指しましょう。
英検(特に3級以上)は「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能がバランスよく試される設問形式になっており、英検対策を進めていく中で、あれこれ学習内容に悩まなくても自然と必要かつ優先すべき要素が学べます。
僕の「やりなおし英語JUKU」の小学校低学年クラスでも英検5級(中学1年レベルの知識が必要)対策の導入で、学習効率は上がりました。何の勉強をするべきか、学習方法だけではなく内容で悩まれる方も多いのですが、英検は何をすれば合格するのかも参考書や過去問で明確になっているところがgoodです。
僕も『完全攻略!英検準2級』(アルク刊)という英検対策本を出しています。英検合格は通過点で、英検対策で得た知識を「使える」ようにするのが本書のコンセプトです。ぜひご参考にしてください。
それでは今日のコラムはここまでにしましょう。次回も よろしく お願いします。
See you next time!
Mr. Evineの文法文法ドリル
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