「気付く」は英語で何と言うでしょう?notice、realize、recognize、辞書を調べるとどれも「気付く」と出てくるので、どの単語を使えばいいのか、迷ってしまいますよね。Hapa 英会話を主宰する大人気の Jun 先生が、ネイティブが使う単語をニュアンスの違いとともに解説します。英語の小さな疑問を解決して、英語を発信する力を付けていきましょう!
目次
疑問:「気付く」notice、realize、recognizeの違いは?
「気付く」には、notice、realize、recognizeなどがありますが、どのように使い分けたらよいでしょうか?英語ネイティブが使い分けるニュアンスの違いを、早速、動画で見てみましょう。
答え:五感、知識、経験によって使い分けます
英語で「気付く」という意味のnotice、realize、recognize。それぞれ、どのように気付いたのかによって、ぴったりな単語を選んで使います。それぞれの「気付き」をどのような状況で使うのか、見ていきましょう。
notice
noticeは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感の働きによって得られる気付き* を表す際に使われます。
例えば、髪の毛を切ったのに、全く気付いてくれていない鈍感な恋人に対し、I got a haircut yesterday. I bet you didn’t even notice.(昨日、髪の毛を切ったけど気付いてないでしょう?)と突っ込んだり、ピーマン嫌いな娘をもつ母親が、他のママ友と対策案を相談している場面で、Do you think she’ll notice if we minced the bell peppers?(ピーマンをみじん切りしたら、あの子気付くと思う?)と言ったりすることができます。
There was an earthquake this morning? I didn’t notice it at all.
今朝、地震があったの?全然気付かなかった。
Don’t worry about that little stain. No one’s going to notice.
ちっちゃな染みは気にしなくていいよ。誰も気付かないから。
realize
realizeは、それまで気付いていなかった自分の立ち位置や物事の状況などが、何かの拍子に明確になる気付きを表します。
ポイントは、状況を把握した上で頭で理解する(=気付く)ことです。例えば、帰りの電車の中でレストランに携帯を忘れたことに気付いた場合はI just realized I left my cellphone at the restaurant.(レストランに携帯を忘れたかも)と言います。そのほか、Sometimes you don’t realize what you have until it’s gone.(失うまで、その大切さに気付かないこともある)のように、物事の価値に気付く意味としてrealizeを使うこともできます。
I didn’t realize it’s already past midnight. Where did the time go?
もう深夜過ぎだって気付いていなかった。あっという間に時間がたつね。
When I studied abroad, I realized the importance of speaking up and saying what’s on my mind.
海外留学をして、思ったことをハッキリ言うことの重要さに気付かされました。
recognize
recognizeは、日本語の「見覚えがある」や「聞き覚えがある」に近い意味合いがあり、以前に接触したことのある人や物事に、再び触れたことによって気付くことを意味します。
例えば、20年ぶりに高校時代の友達と再会したとしましょう。容姿がすっかり変わっていて気付かなかったと言いたいなら、Is that you Matt? Oh my goodness. I didn’t recognize you!(もしかして、マット?わぁ、全然気付かなかったよ!)となります。
また、I recognize this smell. What is it?(この匂い覚えがある。なんだっけ?)のように、嗅覚や味覚による気付きにも使うことができます。
Do you recognize this song? I bet it brings back memories.
この曲に聞き覚えある?懐かしいでしょう。
I recognize this place. I’ve been there before for sure. Is it Kenrokuen Garden?
その場所、なんか見覚えがあるな。絶対に行ったことある。もしかして兼六園?
今回の英語の疑問解決はHapa英会話のブログ で詳しく読めます。次回もお楽しみに!
構成・編集:増尾美恵子