英語に自信がないときにこそ、英語を使う勇気を持とう!

Hapa英会話のJun先生が全国で行っているセミナー、「あなたに必要な英語の学び方」に、GOTCHA!編集担当者が参加してきました!効率的に習得できる能動的な学習スタンスについてレポートします。

GOTCHA!で「疑問解決」を好評連載中のジュン・セニサックさん。ジュンさんは10月12日の仙台から始まった「HAPA英会話セミナー2018」と題したツアーを日本各地で開催中です(最終セミナーは11月23日の大阪)。GOTCHA!編集部は、11月9日に東京で開催されたセミナーに参加。それに合わせてジュンさんに突撃インタビューも 実施 してきました。

まずは「英会話セミナー」の様子を皆さんにご紹介しましょう。

体験レポート1:がっつり勉強するよりも、賢く学ぼう

Jun 先生が学生からよく聞かれる質問に、「最も効果的な学習法は?」「最短で英語を身に付けるには」「ネイティブみたいに話せるようになるにはどれくらい 時間がかかる の?」などがあるそうです。これらの疑問に対しての Jun 先生は、How to study smarter, not harder. (がっつり勉強するよりも、賢く学ぼう)です。その 具体的な 学びの方法を見ていきましょう。

ネイティブみたいに話せるようになるまでの学習時間の目安は?

アメリカのある調査では、アメリカ人の他言語習得に費やす時間について、自分の言葉で組み立てることができるようになるまでには570~4600時間という結果が報告されています。

ラテン系の言語だと約575時間、文字も文法もまったく異なる日本語の習得には約2200時間かかるのだそうです。日本人が英語を習得するのにかかる時間に関するデータは存在しませんが、逆に考えれば英語ネイティブが日本語を習得する時間と同じ時間、 2200時間 かかる 可能性がある と考えることもできます。

これを達成するための学習時間は、次のようになりますね。

1年間で達成:月184時間、週45時間、毎日9時間

3年間で達成:月61時間、週15時間、毎日3時間

5年間で達成:月37時間、週10時間、毎日2時間

「なかなか上達しない」と悩む前に、「まだ1年しか経っていないじゃないか、あと4年すればゴールだ!」と考えると気持ちが楽になりますね。

最も効果的な学習法は?

  • 英会話力を上げたいのなら、インプットを短く、アウトプットを長く。
  • 新しいことを学んだら、それを 復習するのは毎日じゃない方がいい
毎日復習すると短期的な記憶になります。テストに合格するためには 有効 ですが、長期的な記憶には残りません。 忘れたころに復習すると長期的な記憶になる のだそうです。

おすすめの教材は?

英語が上手な人を見ると、どうやって勉強したんだろう?って思いますよね。 ですが、画期的な教材や勉強法を使っているのではないのです。では、どのように勉強しているのでしょうか。それは、 選んだ学習法を継続する。教材を1冊終わるまでやれば伸びる のです。

いつまでも画期的な勉強法をインターネットで探しているのでは、勉強に費やす時間が足りませんね。

SMART GOAL(スマートゴール)を設定しよう!

私は1回目のレッスンを始める前に、必ず生徒と相談することがあります。短期的な目標設定です。「いつまでに」「何を」できるようにしたいかを 明確にする ために、次の文を書いてもらいます。

_までに、英語を使ってしたい。
(例1)12月までに、英語を使ってプレゼンしたい。

(例2)12月末までに、好きな番組を英語だけで理解できるようになりたい。

皆さんも、空欄にどんな言葉を入れたいか考えてみてください。

SMART GOAL(スマートゴール)

目標を立てるときには、ここに注意!

S   specific  「 具体的に 」書く。※ Jun さんの経験では、ノートに書くとかなうそうです。

M  measureble 成果が「測れる」目標にする。

A  attainable 「達成できる」目標を立てる。

R   relevant  自分に「関連付けた」目標にする。

T  time- bound  「期間を設定」する。

Jun 先生に突撃インタビュー

記事の後半は、セミナー開始前に行った Jun 先生へのインタビューの様子をご紹介します。

Jun 先生が「生きた英語」を届けする『Hapa 英会話』Podcast は、iTunes Japan の『Best of 2014/2015/2017』に選出され、 Podcast ランキング 1 位を誇る大人気番組となりました。2018年10月には配信数が2000万ダウンロードを突破しました。

Podcastを通して Jun 先生が一番伝えたいことを伺いました。

きっかけ は何ですか?">Podcastを始めた きっかけ は何ですか?

マンツーマン英会話学校で気が付いた、ベテラン講師の落とし穴

ロサンゼルスに駐在している日本人の多くが共通の悩みを持っていることを知りました。例えば、TOEICテストではハイスコアを持っているし、日本では英語がしゃべれる方だと思っていたのに、スターバックスの店員が話す英語が分からず、落ち込んだというのです。

アメリカでは、日本のコンビニのように接客用語が決まっていないため、くだけた表現を使ったり、気分次第でスラングなどをたまに使うこともあります。つまり、日本人が教材を使って勉強した英語と生の英語には隔たりがあるのです。

私は英語のレッスンでは、どうしても生徒のレベルに合わせて教材のような英語で接してしまいます。つい、 先生である意識が強く出てしまい、リアルな英語を提供できなくなっていました

そこで、生徒にリアルな英語に慣れてもらうために、英語学校の先生をスタジオに呼んで、テーマだけ投げかけて自然体で話してもらう 生の英語を伝えるPodcastを始めた んです。ちょうど1つのテーマについての会話が2、3分で、そのまま英会話教材に採用できました。最初は自分の生徒に聞かせるつもりで録音し始めたのですが、Podcastとしても配信することにしました。日本に住んでいる生徒にも効果がありそうだと考えたからです。

YouTube動画のレッスンは、動画で見た方が分かりやすいと感じる英語学習者のために作っています。

日本の英語教育をどんなふうにしていきたいですか?

人前で話すプレゼンテーション力を身に付ける教育

私は小学3年生まではアメリカの日本人学校にいましたが、4年生のときにアメリカンスクールに転校し、そこで苦労したことが、実は一番ためになったと思っています。英語力が足りなくて苦労したのではありません。人前で意見を言うことに慣れていなかったのです。

日本人学校では、テスト勉強や成績を上げるための学習をしていたのですが、4年生のときにアメリカンスクールに移ると、いきなり「どう思いますか?」と意見を聞かれる授業が多く、それに答えることができなかったことがとてもつらかったです。

なぜ自分の意見が言えなかったのか。それは、 「先生は何を求めているのか」ということばかりに集中していたから なのです。自分の考えではなく何が正しい答えなのかという考え方から抜け出せなくなっていました。

授業では、嫌でも他の生徒のプレゼンを見なければならないし、自分もプレゼンをしなければなくて、苦しい時間でした。

アメリカでは子どものころから、プレゼン力を付ける教育が行われています。 自分の考えを持っていれば、答えは何でもいい ということも分かりました。「自分の意見はこうです。なぜならこういう理由があるからです」と、筋が通っていれば上手なプレゼンではなくても、先生は否定したりしませんでした。

日本では大学に入ってからプレゼンが多くなると聞きます。小学校からすでにプレゼンを取り入れている学校もあるようですが、まだ十分ではないと思います。英語を学ぶなら、 同時に 人前で話すプレゼンテーション力を身に付けることを教育に取り入れたいですね。そうすれば活躍できる日本人がもっと生まれてくると思います。 

大事にしている言葉は何ですか?

Action cures fear.(不安を解消するものは、行動する勇気)"> Action cures fear.(不安を解消するものは、行動する勇気)

海外や会議など、自分の居心地がよくない環境だと不安で英語が口から出てこなくなってしまうことがありますよね。その 原因 の多くは、 自分が周りにどのように見られているのかばかりに気を取られてしまうこと にあります。

間違えてしまう かもしれない という不安がよぎると、しゃべれるのにしゃべらない。頑張って、勇気を出してしゃべってみればいいのに、「勉強が足りなかった」と思い込み、家に帰って勉強してしまう。 足りないのは勉強ではなく、行動する勇気 なのです。勉強時間が増えて、実践の時間が少なくなるのはもったいないです。

まだ 英語に自信がないときにこそ、思い切って頭に浮かんだ言葉を口に出す 。勇気を使わないと、いつまで経っても自信が持てません。勇気を持ってアウトプットしていきましょう。

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