ついつい最後まで聞いてしまう「怖い話」。英語で聞けば学習の素材にもぴったり。都市伝説や実話など、18編を収録した本を紹介します。怪談が好きな方におすすめ。

英語学習は、お気に入りの海外ドラマや大好きなスターのインタビューなど、自分の好みに合ったものを素材にするのが一番。

でも、「特にないんだよねー」という方は、せっかくの暑い時期ですし、英語で怖い話に触れてみませんか。書籍 『英語でゾクゾクする ちょっと怖い話』 には、計18本の怖い話が収録されていて、リスニングにもリーディングにも使えます。アメリカとイギリスのものが中心。ふたつ紹介しましょう。

[音声DL付]英語でゾクゾクする ちょっと怖い話 ちょっといい話シリーズ
 

The Babysitter : ベビーシッター

アメリカでは、高校生や大学生がアルバイトとしてベビーシッターをすることがよくあります。映画やドラマにもそんなシーンが出てきますよね。

高校1年生のシャーロットも、ある家でベビーシッターをしていました。3人の子どもを寝かしつけ、ほっとしたのもつかの間、男の低い声でこんな電話がかかってきたのです。

Have you checked on the children?  Maybe you should .

(子どもたちを確認したか? したほうがいいぞ。)

最初はいたずら電話だろうと無視していましたが、何度もかかってくるので怖くなり、911番(緊急通報用番号)に電話します。

男からの電を逆探知したオペレーターは、「すぐその家から出てください」と告げました。なぜなら……。

The calls are coming from a separate telephone line ,  inside the house!

(電話はその家の別の回線からかけられています!)

シャーロットはこの後どうなったのでしょう? そして寝室で寝ていたはずの子どもたちは……。

The Chair : 椅子

次の話はイギリスが舞台。ときは第二次世界大戦中。

あるパブの片隅に、古びた椅子が置かれていました。空爆に向かう前の多くのパイロットが、この店に一服しにやってきます。あるとき店主は気づきました。この椅子に座ったパイロットは、誰一人として生還しないことに。

そして戦争が終わってからも、この椅子に座った人は次から次へと死んでしまうのでした。

実はこの椅子は、ある殺人犯が使っていたもの。短気でわがままなこの男は、かつてこう言ったことがありました。

I'll kill anyone who sits in my chair !

(俺の椅子に座るやつは誰であろうとも殺してやる!)

そしてこの言葉通り、椅子に座った義理の父を殺害。その罪で死刑判決を受け、処刑されていたのでした。

そして……、何が怖いって、 この椅子の話は実話 なんです!

話の冒頭に出てきたパブは2012年まで営業しており、椅子に座って亡くなった人は60人以上。現在、この椅子は地元の博物館で、誰も座れないよう壁からつるして展示されているそうです。

ヘタリアで有名な“座ったら死ぬバズビーズチェア”を実際に見てきた:カフェオレ・ライター

他にも怖い話がいっぱい!

これもビックリの実話として、サンノゼ市に実在する「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」という話も掲載。幼い娘と夫を亡くし、莫大な遺産を手にした未亡人は、霊媒師に助言を求めますが……。

THE WINCHESTER HOUSE!

「トイレの花子さん」や「口裂け女」など、日本の怪談も掲載されています。

「もういい!やめて!」と思った方もいるかもしれませんが、本書はさらに購入者限定のダウンロード特典付き。「ストーリーの背景」を語った音声がたっぷり22分! 加えて、本文未収録の話を2本もダウンロードできます。

こうなるともう、サービスだか何だかわかりませんが、これだけあれば、この夏の怖い話はもう十分。心ゆくまでゾクゾクできます。

ひとり暮らしの方は、深夜にひとりで聞いたり読んだりするのは避けたほうがいいかも。気づいたら夜が更けていたという場合は、 決して後ろを振り返らないでください。

[音声DL付]英語でゾクゾクする ちょっと怖い話 ちょっといい話シリーズ
 
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構成・文:GOTCHA!編集部
GOTCHA(ガチャ、g?t??)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。

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