政治・経済・法律編【キムタツ式クイックレスポンス】

政治・経済・法律編【キムタツ式クイックレスポンス】

どんなに英語を学習しても意外と言えないのが「身の回り」の出来事。キムタツ先生印の「クイックレスポンス」トレーニング(日→英を高速変換)で「言いたいことを英語で言える」ようになりましょう!

第9回 政治・経済・法律編

今回のテーマは政治・経済・法律に関する表現です。下の指示に従って、Let’s get started!

「クイックレスポンス」トレーニングの手順

  1. それぞれの表現を確認します。わからない単語や文法があれば、印を付けておきましょう。
  2. 音声を聞き、表現の意味や発音を確認します。その後、自分で英文を読み上げ、自信のない箇所は音声を聞き直して再確認しましょう。
  3. 音声の英語に合わせて10回ほどシャドーイングしましょう。ネイティブスピーカーと同じように発音することが目標です。
  4. 何度も声に出して読み上げ、英語と日本語をセットにして、しっかりと表現を覚えます。
  5. 日本語だけを見て、即座に英語の表現が言えるようになるまで頭にたたき込みます。何度も何度も反復して練習しましょう。
  6. 音声を流し、日本語が聞こえたら、英語の音声が聞こえてくる前に、自分で英語表現を口に出してみましょう。

これができるまで、挫折禁止!

Japanese
  1. 大臣は国益を守るために、断固たる態度で問題に臨んだ。
  2. 政治家が最も興味を持っているのは、自分が選挙に当選するための方法だ。
  3. 政治家の失言にはもううんざりだ。
  4. 首相は憲法改正を示唆した。
  5. 少年法に関する議論を深めるべきではないか。
  6. 株価が上がっているわりには景気がいいという感覚がないな。
  7. 改正法は来年の4 月から施行される。
  8. 円高と円安では、うちの会社にとってはどちらがいいんだろう?
  9. 最大の政治課題はデフレ脱却である。
English
  1. The minister confronted the issue with a firm resolve to protect the national interest.
  2. The top priority for politicians is how to win elections.
  3. I’ve had enough of politicians’ gaffes.
  4. The prime minister hinted at the constitutional amendment.
  5. We should deepen discussions on the juvenile law.
  6. People don’t feel any better off despite being told the economy’s doing well.
  7. The amended law will come into force next April.
  8. Which is better for our company, a weak yen or a strong yen?
    weak yen:円安、strong yen:円高
  9. The biggest political challenge is to get the economy out of deflation.

無縁に見えても、しっかりチェックを忘れずに!

教員になって初めて勤めた学校は、国会議員の方が経営する学校でした。そのため、事あるごとに政治に関する話を聞く機会がありました。実を言うと、それまではまったくと言っていいほど、政治には疎くて関心もなかったのです。

ところが、その理事長に与野党攻防や、国会運営、選挙対策なんていう話を聞かされるにつけ、こういうことは国民として知っておかねばならないなと思うようになり、政治にも関心を持って勉強をしました。外国の政治形態にも興味を持って本を読み、まずは日本語で誰かに説明できるようにしたりもしました。

高校時代に政治経済の授業をしっかり受けていなかったものですから、抜けている部分もかなりあります。今はその反省に立ち、54 歳でも遅過ぎることはないと思いながら勉強をしています。また、生徒たちには「無駄と思う勉強でも後から役に立つことがあるもんだ」と話すようにしています。

経済に関しても同様です。英語の教員をやっていると、経済に関してはかなり無頓着になります。普段の生活の中では、円安や株価というような話は少し縁遠く感じますからね。しかし、一般的な企業で働いている大半の人たちの場合は、そういうわけにはいき
ません。特に海外とのつながりがある会社に勤めている人は、今月号で紹介したような表現を1 つでも知っておくといいでしょう。場面によっては、TOEIC でいい点数を取るよりもずっと役に立つことがあるかもしれません。

中には、自分とは縁のない世界と敬遠する人もいますが、こういった表現を知っておくことは誰にとってもプラスになる可能性があります。例えば、上に「最大の政治課題はデフレ脱却である」という例文がありますが、これをThe biggest challenge for my family is to ...(わが家の最大の課題は〇〇である)と、単語を入れ替えるだけで言えるようになるわけです。これまでに学習した表現は、いずれも少し応用すると、違った分野の話であっても使えるようになるんです。

政治や経済に縁のない人であっても、使えそうな言い回しを抜き出したり、単語を入れ替えたりしてみてください。自分に合うようにカスタマイズしながら利用してもらうと、僕のこの連載はより一層役に立つと思っています。

これもついでに覚えてしまおう!

  • corruption(汚職)
  • ballot paper(投票用紙)
  • the separation of three powers(三権分立)
  • the ruling and opposition parties(与野党)
  • economic sanction(経済制裁)
  • weak yen and strong dollar(円安ドル高)
  • statute of limitations(時効)
  • Road Traffic Act([日本の]道路交通法)
  • The stock that surged yesterday is falling hard now.(昨日急騰した株が、今は急落している)
  • After several serious cases, the penalty was increased.(何件かの深刻な事件を受けて、罰則が強化された)

木村達哉(きむらたつや):1964 年生まれ。関西学院大学文学部英文科卒業。1998 年から灘中学校・高等学校英語科教諭。著書に「夢をかなえる英単語 新ユメタン」シリーズ、「灘高キムタツの東大英語」シリーズ(いずれもアルク 刊)など。ウェブサイトhttp://www.kimu-tatsu.com/も人気。

Narration:Josh Keller、戸田ダリオ

本記事は『ENGLISH JOURNAL』2018年12月号に掲載された記事を再編集したものです。