「反抗期」って英語でなんて言う?【キムタツ式クイックレスポンス:子育て・教育編】

どんなに英語を学習しても意外と言えないのが「身の回り」の出来事。キムタツ先生印の「クイックレスポンス」トレーニング(日→英を高速変換)で「言いたいことを英語で言える」ようになりましょう!

第12回 子育て・教育編

今回のテーマは子育て・教育に関する表現です。下の指示に従って、Let’s get started!

【「クイックレスポンス」トレーニングの手順】

  1. それぞれの表現を確認します。わからない単語や文法があれば、印を付けておきましょう。
  2. 音声を聞き、表現の意味や発音を確認します。その後、自分で英文を読み上げ、自信のない箇所は音声を聞き直して再確認しましょう。
  3. 音声の英語に合わせて10回ほどシャドーイングしましょう。ネイティブスピーカーと同じように発音することが目標です。
  4. 何度も声に出して読み上げ、英語と日本語をセットにして、しっかりと表現を覚えます。
  5. 日本語だけを見て、即座に英語の表現が言えるようになるまで頭にたたき込みます。何度も何度も反復して練習しましょう。
  6. 音声を流し、日本語が聞こえたら、英語の音声が聞こえてくる前に、自分で英語表現を口に出してみましょう。

これができるまで、挫折禁止!

Japanese

  1. わが子が日に日に成長する姿を見るのが、本当にうれしい。
  2. 絵本を3 冊読んでも、まだ寝てくれない。
  3. あと数年もすれば息子に背丈を抜かれてしまうかもしれない。
  4. 今の子どもたちが学校で習っていることは、自分たちの頃とはずいぶん違うなぁ。
  5. 日本では1月1日から4月1日に生まれた子を「早生まれ」と呼びます。
  6. 私は息子を叱ってくれる先生に感謝しているが、妻はそうではない。
  7. 反抗期の娘に手を焼いていましてね。
  8. 息子は専門学校に行きたいと言っているんです。

English

  1. It makes me really happy to watch my baby growing day by day.
  2. After reading him three picture books, my kid is still awake.
  3. My son might grow taller than me in a few years.
  4. What children learn at school today is much different from what we learned.
  5. Children born between January 1 and April 1 are called “haya-umare” in Japan.
  6. I appreciate the teacher scolding my son, but my wife doesn’t.
  7. I have a difficult time with my daughter, who is in a rebellious phase.
  8. My son told me that he wanted to enter a vocational school.


家庭は学びの場。大人も一緒に勉強しよう!

僕はすでに子育てが終わったので気が楽なのですが、皆さんの中には今月ご紹介したI have a difficult time with my child(ren). という方もおられるでしょう。大切なことは、その子が幸せに生きることです。親の価値観をあまり押し付け過ぎず、自由に楽しく、それでいて自分を厳しく律する人生を送ってほしいですよね。

最近は昔に比べて、多くの日本人が外国に行ったり、外国人が日本にやって来たりする機会が増えましたし、ビジネスも一国だけでは成り立ちにくい時代になりました。英語ぐらいは話せるようになってほしいと願っている親御さんも多いことでしょう。

例えば、大学までに英語を話せるようにして、さらにそこから中国語やフランス語などほかの言語も学べば、日本が厳しい時代を迎えたとしても活躍できるチャンスは増えるはずですね。

言語に限りませんが、 「学ぶ姿勢」というのは学校や塾だけで培うのではなく、家庭で徐々に身に付くもの です。子どもだけでなく大人も学ぶことによって、家庭全体が学びの場となるのが理想です。

皆さんのお子さんが自分のレベルを上げるために努力する人間に育つよう願っていますが、それと同時にわれわれ大人も「最近、物覚えが悪くなった」と笑いながらも、しっかりと基礎トレーニングを続けたいものですね。ある程度の英語力がある人は、ほかの言語に挑戦してみるのもいいと思います。お互い頑張りましょう!

さて、1 年間続いたこの「クイックレスポンス」の連載ですが、読者の方からお褒めいただくこともあります。また、中には「即座に英語が出てこなくて悔しい想いをしています!」というメッセージをくださる方もいらっしゃいます。

でも、それでいいのです。言語を話す力なんて、劇的には上がりません。 回数を重ねることで少しずつよくなっていくものです。逆に、英語には自信があったのに最近どうも単語が出てこないという人は、基礎トレーニングをさぼっているのではないでしょうか?

日本は英語を話す機会が少ない国ですから、主体的に学ぼうとしなければ英語を流りゅう暢ちょうに話せるようにはなりません。おかげさまで、この連載は来年度も続けていくことになりました。本棚の肥やしにせず、ぜひ日常的に活用していただき、これからもクイックレスポンスで英語力を磨いていきましょう!

これもついでに覚えてしまおう!

  • rattle([赤ちゃんのおもちゃの]ガラガラ)
  • pediatrics(小児科)
  • maternity hospital (産院)
  • weaning food(離乳食)
  • academic background(学歴)
  • leave one’s child at ~(~に子どもを預ける)
  • drop out of ~(~を中退する)
  • major in ~(~を専攻する)
  • I breastfed my first baby, and bottle-fed my second baby.(私は1人目の子を母乳で育て、2人目は粉ミルクで育てた)
  • My son told me that he’s learned the five times table.(息子が、九九の5の段を習ったと教えてくれた)
木村達哉(きむらたつや)
木村達哉(きむらたつや)

1964 年生まれ。関西学院大学文学部英文科卒業。西大和学園中学校・高等学校で10年間、灘中学校・高等学校で23年間教えた後、2021年4月より本格的に作家としての道を歩む。また、全国の中学校・高等学校での講演や英語の先生向け勉強会の開催など、教育活動に精力的に取り組んでいる。著書に『新ユメタン』『東大英語』シリーズ(いずれもアルク)ほか、多数。
ウェブサイト https://www.kimu-tatsu.com/

  • Narration:Brian Peck、Julia Yamakov
  • この記事は『ENGLISH JOURNAL』2019年3月号の掲載記事を再編集したものです。
  • 作成:2019年6月30日、更新:2024年2月1日

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