言葉の基本、単語。英単語の覚え方に苦戦したことはありませんか?本記事では現役大学生の筆者が学習者の目線から、英語の語彙を増やすのに苦労している中高生におすすめの「英単語の暗記法」を提案します。
言語学習の基礎となるのは単語の暗記である、といわれますが、皆さんはどのように単語を覚えていますか?今回は、英語を学び始めて7年目の筆者が試行錯誤してたどり着いた単語学習法5つを、中高生の皆さんに向けてご紹介します。私もまだ学習中の身ですが、ご参考になれば幸いです。
単語帳にたくさん書き込みをする
私は市販の単語帳を使って勉強しているのですが、三日坊主を脱却するために、毎日開きたい!と思えるような単語帳を作る努力をしています。
書き込みの方法は十人十色ですが、私は、1周目、2周目、3周目とチェックするペンの色を変えたり、例文の中の意味の分からない単語を調べて書き込んだり、例文のシチュエーションのイラストを描いて覚えやすくしたり、たくさんある意味のうちのよく出てくるものに線を引いたりしています。
私自身が一瞬で暗記することができないタイプの人間なので、自分なりに地道に頑張るためのモチベーション維持の方法のひとつとして、書き込みは大変効果的であるように感じます。
ひたすら音読する
視覚だけでなく聴覚からもその単語に関する情報を仕入れることで、脳が慣れるといわれていますが、その通りだと思います。通学中の電車の中では声に出せませんが、家で勉強するときには口に出して読むようにしています。また、私は英単語をあえてローマ字読みして、つづりが分からなくなったときに役立てています。例えば、savageを「サバゲ」、liberateを「リベラテ」、chaosを「チャオス」と読みます。
さらに、大抵の市販の単語帳には例文が載っているので、単語と一緒に読み上げています。単語を確認する際に単語単体だけでなく、文脈の中での使われ方や、その単語が動詞であるのか、形容詞であるのか、例文を読み上げるだけでスッキリ分かるのでおすすめです。文章まで全て暗記する必要はないと思いますが、覚えている言葉がどこで使われるのかよく理解できます。
ひとりテスト!
単語を覚えたかどうかチェックするために、自分ひとりでできるテストがあります。私は単語帳のどこまで覚えるのか決めた上で、一通り目を通し、覚えたなと実感したら時間があるときに行っています。私のやり方は、適当な紙に学習している単語の日本語か英語を左縦一列にずらっと書き、少し時間が経ってから右側に訳を書いていく手法です。すぐにテストしてしまうと、直前に見たから覚えている場合があるので、少し休憩を挟んでから解答します。
長文中の分からない単語は全て調べる
学校の課題をしたり模試を受けたりしていると、長文読解の問題があると思います。自分の分からない言葉がどれほどあるのかを理解するには、初見の単語に下線を引くのが1番手っ取り早いです。これをすると、「復習」のための宿題をあらかじめ作成することができます。
復習するときには、なんとなく単語の意味は文章から推測できていると思います。しかし、辞書を引いて(Google検索でも、Cambridge Dictionary Onlineでも)みると、全く予想外の意味が出てきたりするものです。そうして、私は自分が間違って解答していたことに何度も気が付き、落ち込んできました。
自分のレベルに適した長文を読むことも大切です。分からない単語がありすぎると、文章を理解することができません。読める!と思う長文の中で、細かく見ていくと分からない単語がある、くらいの難易度の長文を読むのがちょうどよいのではないでしょうか。例えば、ペンギンブックなどは英語学習者向けで、レベルに分かれてまとめられています。ダイジェスト版小説などもありとても親しみやすいので、ご紹介します。
類語検索する
同じ内容を違う言葉で繰り返し、読者にはっきりと伝わるように文章を書く能力が、ライティングなどの試験で求められます。そのために日頃から「類語」を調べる癖を付けておくと、とても役立ちます。
おすすめのサイトは、 「シソーラス」 です。単語を入力すると、関連度順に色分けされた、意味ごとの類語が表示されます。最も意味の近い言葉は赤、次にオレンジ、黄色、といった具合です。同時にdefinitions(定義)も調べることができるので、一石二鳥のサイトです。
終わりに
私にとって単語学習は、どれだけ忍耐強く頑張れるかの挑戦です。適度に悔しい思いをして、勉強を「続ける」ことが大切だと思います。どれだけ勉強しても、知らない単語が山ほどあります。一方で、日本語と同じ意味を持つ言葉がこんなにもあるのかと驚くこともあります。Google翻訳が発達し、勉強でも仕事でも語学の壁は消え去りつつある現代社会で、なぜ英語ができるようになりたいのかと問われれば、その先に待つ世界が楽しそうだから、としか言えません。未知に飛び込む楽しさを味わいに、これからも勉強を続けたいです。
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