ジャレッド・レト&アン・ハサウェイが描いた、スタートアップ企業創業者カップルの成功と転落【EJインタビュー】

画像提供 Apple TV+

『ENGLISH JOURNAL』2022年9月号では、俳優のジャレッド・レトとアン・ハサウェイとインタビューを掲載。Apple TV+で配信中のドラマシリーズ「WeCrashed ~スタートアップ狂騒曲~」で描いた、WeWorkの創業者カップルを演じたことについて語っています。

スタートアップ企業創業者カップルの成功と転落

(She) really looked at the world and was trying to leave it better than she’d found it. ― Anne Hathaway

(レベッカは)世の中に目をしっかり向けて、自分の出合った世界よりも良い世界を残そうとした人なのです。― アン・ハサウェイ

WeWork―近年、この名前を耳にする機会が増えたのではないだろうか。コワーキングスペースを提供するアメリカの企業で、全世界38カ国150都市以上で展開し(2022年3月現在)、2018年2月には、日本にも進出。東京・大阪・名古屋など、その拠点数は日増しに拡大し続けている。 その特徴は、なんと言っても開放的な空間デザイン。従来の会社のように席が固定され、間仕切りで分断するスタイルとは一線を画し、カフェの店内やデザイナーズホテルのロビーのようなオープンスペースに、おしゃれなソファやチェア、照明が配置され、透明性を確保。世界中の拠点を利用できるサービスや企業同士のコミュニケーションの促進など、型にはまらない時代に合った利便性が支持されている。

だが、過去にはCEOの辞任などのお家騒動や、1年弱で400億ドルの損失を出した「事件」もあった。その内情を暴き出すのが、ジャレッド・レトとアン・ハサウェイが夫婦役で共演するApple TV+ドラマ「WeCrashed~スタートアップ狂騒曲~」(全8話)だ。

イスラエルの軍隊出身で野心的な起業家アダム・ニューマン(レト)は役者志望のヨガ講師レベッカ(ハサウェイ)と出会い、大恋愛の末に結婚。2 人は仲間とスタートアップ企業WeWorkを設立し急成長を遂げていくが、独善的な経営が波紋を呼び、アダムは辞任に追い込まれてしまう……。業界の風雲児となった夫婦の成功と転落、愛と確執を劇的に描く波乱万丈の実録ドラマだ。

レトは『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)で、ハサウェイは『レ・ミゼラブル』(2012)で、共に心身を削るような熱演を見せ、アカデミー賞に輝いたが、表現力はもちろんのこと目力と熱量が特徴的。本作でも、アダムとレベッカの濃いぶつかり合いを、「圧」強めに表現している。2人の没入型俳優の、時に共鳴し合い、時に反発し合う「対決」を心底、堪能できる一作だ。

I have to take this opportunity to compliment my co-star. Because all of that prep didn’t ignite for me until he walked on set and began speaking in that wonderful voice that you just mentioned. ? Anne Hathaway

この場をお借りして、共演者(ジャレッド・レト)に賛辞を送らなくてはなりません。というのも、そうした準備も、彼がセットに入ってきて、あなたが先ほど触れたあの素晴らしい声で話し始めて、初めて火が付いたのですから。― アン・ハサウェイ

レトとハサウェイのインタビューを音声&スクリプトで!

「ワークスペース」のイメージを、働くだけの味気ない場所から、リラックスして過ごせるコミュニティーへと一変させて急成長したスタートアップ企業があります。その実話をベースに、ジャレッド・レトとアン・ハサウェイというアカデミー賞俳優2人を主演に据えたドラマ「WeCrashed~スタートアップ狂騒曲~」がApple TV+で配信中です。

 配信スタートに合わせて行われたオンラインインタビューをお送りします。企画・脚本に共同で携わったプロデューサー2人も参加しています。劇的な経緯をたどった実在する企業の創設者とその妻を、ドラマがどのように描き、レトとハサウェイがどのように演じたのかを、『ENGLISH JOURNAL』でぜひお聞きください。

「WeCrashed ~スタートアップ狂騒曲~」はApple TV+で独占配信中

画像提供 Apple TV+

Story 実際の出来事と、その中心にあるラブストーリーにインスパイアされた物語。一つのコワーキングスペースから始まったWeWorkは、10 年足らずで 470 億ドルの価値を持つ世界的ブランドに成長し、そしてわずか 1年足らずで400億ドルの損失を出したのだった。一体、何が起きたのか。

Cast & Staff 製作:リー・アイゼンバーグ、ドリュー・クレヴェロ/出演:ジャレッド・レト、アン・ハサウェイ他/Apple TV+で独占配信中

公式サイト

ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部
文:SYO(映画ライター)

1987年福井県生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌の編集プロダクション、映画WEBメディアでの勤務を経て、2020年に独立。映画・アニメ・ドラマを中心に、各メディアにてインタビューやコラムを執筆。Twitter:@SyoCinema

『ENGLISH JOURNAL BOOK 2』発売。テーマは「テクノロジー」

現在、ChatGPTをはじめとする生成AIが驚異的な成長を見せていますが、EJは、PCの黎明れいめい期からITの隆盛期まで、その進化を伝えてきました。EJに掲載されたパイオニアたちの言葉を通して、テクノロジーの歴史と現在、そして、未来に目を向けましょう。

日本人インタビューにはメディアアーティストの落合陽一さんが登場し、デジタルの時代に生きる英語学習者にメッセージを届けます。伝説の作家カート・ヴォネガットのスピーチ(柴田元幸訳)、ノーベル生理学・医学賞受賞のカタリン・カリコ、そして、『GRIT グリット やり抜く力』のアンジェラ・ダックワースとインタビューも充実。どうぞお聴き逃しなく!

【特集】PC、IT、そして、ChatGPT・・・パイオニアたちの英語で見聞する、テクノロジーの現在・過去・未来
【国境なきニッポン人】落合陽一(メディアアーティスト)
【スピーチ&インタビュー】カート・ヴォネガット(作家/柴田元幸訳)、ケヴィン・ケリー(『WIRED』創刊編集長、未来学者)、レイ・カーツワイル(発明家、思想家、未来学者)、ジミー・ウェールズ(ウィキペディア創設者)、アンジェラ・ダックワース(心理学者、大学教授)、【エッセイ】佐藤良明

詳細・ご購入はこちらからどうぞ!

Amazon.co.jp
楽天ブックス

SERIES連載

2024 04
NEW BOOK
おすすめ新刊
英会話は直訳をやめるとうまくいく!
詳しく見る
メルマガ登録