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英語の発音記号、食わず嫌いしていませんか?絶対に挫折しない「基礎の基礎」を解説!

発音記号の基礎の基礎

この連載では、人気のバイリンガル講師、英語の鬼ことリチャード川口さんに、英語初心者にもわかりやすい「発音記号の基礎の基礎」をご解説いただきます。「発音記号」に苦手意識がある人も大丈夫!楽しく読み進めて英語の発音を良くしちゃいましょう!

1.発音記号が食わず嫌いになっていませんか?

こんにちは、リチャード川口です!

みなさんは「発音記号」というとどんなイメージを持ちますか? 辞書とかで単語の横に書いてある、アルファベットともちょっと違う、こんな感じの異質な記号を見たことありませんか?

æ, ɑː, ə, ʃ, θ

見覚えある人も、なにそれ??って人もいそうですかね!

今回はこの「発音記号」が、スピーキングやリスニング力の向上の大きな鍵になるというお話です。

でも、英語ってスペルを覚えるのだけでも大変なのに、さらにこのわけのわからない発音記号ときたら・・・

例えば、“English” は、発音記号では /ɪ́ŋɡlɪʃ/

「発音記号」に初めて触れる人にとっては、「ふ・ざ・け・る・な」って感じですよね?なんで二種類も書き方あるんだよ!? っていう話です。

そう思うのも無理はありません。だって日本語の場合は、表記通りに発音すればいいだけだから、「発音記号」なんて存在する必要がないんです。

じゃあ、なんで英語には「発音記号」があるのかというと、つづりと発音が対応していないからなんですね。

めんどくせ〜!日本語はわざわざ書き方と読み方で違う表記なんてしないのに~。まあ、漢字の読み方がわからないときと、少しだけ感覚は似てるかもしれません。いや、それに比べれば、英語の発音の方がまだやさしいのかも??前向きに考えていきましょう!

とにかく、スペルと発音が対応していない以上、発音記号を無視しちゃうと、英単語がローマ字読みのカタカナ発音になってしまうわけです。

「あー英語かっこよくしゃべれるようになりたいな~」

「英語が外国人にも一発で通じたらいいのにな~」

そんな風に考えるあなたに必要なのが「発音記号」なのです!!

「発音記号」こそが、“Repeat after me!(はい、私のあとに繰り返して!)” とか「まあ慣れましょう」みたいな、掴みどころのない英語学習を、地に足の着いたものにするキーファクターです。「発音記号」は「慣れ」などと異なり、一つ一つ確実にマスターしていけば、自身のレベルアップを感じやすいです。

なので、一見めんどくさそうだし「食わず嫌い」になりがちだけど、一歩踏み出してみると世界が開けるはずです。この記事で、僕といっしょに頑張ってみましょう! あ、こんなに簡単だったのか。これならできるかも、と思うはず!

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2.発音の仕方がわかれば出せない音はない!

それではいざ、「発音記号の基礎の基礎」一緒に見ていきましょ~!

発音記号とは、それぞれの音の出し方を記号化したものです。一つ一つの要素を確実につぶしていければ、理論上はほぼすべての発音の悩みは解決するといっていいでしょう!やったー!

で、大事なことなので最初に言います!日本人で発音を苦手視している人は、食わず嫌いで「完璧な発音は無理!」と思ってしまいがちだけど、 英語のネイティブスピーカーも日本人も、同じ人間。ちゃんとしたやり方さえわかれば、「出せない音はない!」です。まず、これを胸に刻んでください!

英語には日本語では使わない音がたくさんあることも事実だし、だからこそ英語は日本語とは違う聞こえ方をするわけですが、大事なのは、まず日本語にない音に気付いて、意識すること。そうしないと、日本語で使う範囲の音で英語を再現しようとしてしまいます。

重要ポイント!

なので、

・どの音は日本語と同じで、どの音が日本語にはないのか

・自分はどの音を出せて、どの音がまだうまく出せないか

をはっきりさせて、向き合う必要があります。

日本語で使わない音は、その出し方を知って向き合わない限り、なかなかちゃんと出せるようにはなりません。

そこで「発音記号」の登場です!!

例えば、まさに「基礎の基礎」になっちゃいますが、

apple = りんごですね(笑)

これは、カタカナ発音だと「アップル」ですが、英語発音だと

ǽpl

こうなります(汗)

特に大事なのは /æ/ の音だけど、厳密にいうと /æ/ /p/ /l/ どの音も日本語とは違います。

だからこそ、なんとなく真似をしているだけでは、なかなか正しい発音には辿り着けないかもしれない

じゃあやっていくよ!

まず、上に点がついている /æ/ に注目。

上に点がついているのはストレスマークといって、しっかりと正確に発音する部分です。

そしてこの /æ/ は日本語に置き換えると「あ」と表記するけど、本当は日本語の「あ」とは全然違う音。

 /æ/ を発音するためには、「あ」をつぶしちゃいましょー!以下の3ステップで発音してみてください!

練習しよう!

1. 口を横に「にっ」と引く

2. 口の引きをキープしたまま、そのまま口を縦にもあける

3. その口であいうえおの「え」!

続いて /p/

1. 唇を閉じる

2. 「ぷっ」と言いながら唇を開ける。このとき唇はちょっと開けるだけで、丸まらないように注意。「ぷ」と「ぱ」の中間くらいの音になる

最後に /l/

1.舌の先を前歯の裏に付ける(ぎりぎりの位置で付けなくてもいい)

2.そのまま「う」と声を出す

発音しよう!

そうすると「アップル」ではなく・・・(↓音を参照しよう!)

/えぇっぱぅ/ に近い音になる!

イエ~!パチパチパチ!

そして大事なのは、今 /æ/ /p/ /l/ が発音できるようになったことによって、appleが発音できるようになった!ということよりも・・・

panic, milk, app, land, play, plastic

など、いろんな単語が発音できるようになったということなんだ。

発音しよう!

・panic /pǽnɪk/ぺぇにっ(く)

・milk /mɪ́lk/ みぅ(く)

・app /æp/ えぇっ(ぷ)

・land /lænd/ れぇん(ど)

・play /pleɪ/ ぷれぇい

・plastic /plǽstɪk/ ぷれぇすてぃ(く)

そう、たった一つの単語でも、えいやっと「発音記号」に向き合えば、それだけで、いろんな単語やフレーズが一発で通じる、かっこいい発音になっちゃうんです!

どう?もっといろいろやりたくなってきたんじゃない? いろんな単語やフレーズをなんとなく声に出すより、「発音記号」に意識を向けたほうが、学習にキリがあるし、より効率の良い英語習得法と言えるでしょう!

発音記号の基礎の基礎

3. 発音記号で 「正確な」発音を理解することが大切なわけ

それはズバリ、コミュニケーションにおける発音の役割が、互いの「音の認識の差」をなくすためにあるから。

例えば、ネイティブの英語が聞き取れないのは、自分が思っている発音と実際の発音が違うから。

正確には「聞き取れない」というより「認識できない」が正しいです。

だって、allergy 「アレルギー」だと思っているものが、/ǽlərdʒi/ えぇれじーとか言われたら、知ってる単語でもわからないよね。

発音しよう!

そう、これは聴力の問題じゃない。「認識」の問題です。

逆もまたしかり、自分がイメージする音と、ネイティブのそれが食い違えば・・・通じないのは当然です。いろんなイントネーションで「アレルギー」と言っても、通じないんです。 相手が日本人の発音に相当慣れていて、勘がよかったら、Oh, you mean allergy!(ああ!えぇれじーね!)みたいな反応で伝わりますが、いちいち言い直されるのもしゃくですよね(笑)

英語なんていくら勉強しても、通じなかったらあんまり楽しくないよね(涙)

発音しよう!

他にも、

・total トータル、、、じゃなくて /tóʊtəl/ とうろぅ

・vaccine ワクチン、、、じゃなくて /væksíːn/ ゔぁくすぃーん

・camera カメラ、、、じゃなくて /kǽmrə/ きぇむぅら

・not ノット、、、 じゃなくて /nɑːt/ なぁっ(と)

positive ポジティブ、、、じゃなくて /pɑ́ːzətɪv/ ぱぁずぃりゔ

ほぎゃー!とまあこういう感じ!「発音記号」は音の真実を映し出す鏡なのか?こういう風に、発音記号で音が「見える」ようになったら楽しいよ。発音できて、使えるようになったらガンガンモチベーションに繋がることは間違いありません!さあ「正確な」発音を理解し、習得していくことで、世界への扉を開きましょ~!

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2013年にリチャード川口が立ち上げた、講師全員がバイリンガルの人気英会話スクール。無料の英会話ラウンジや、「発音」「表現力」「英語脳」「TOEIC」などの技術の習得に特化しているのが特徴。留学しなくてもネイティブと対等にコミュニケーションができる「イケてる英語」が楽しく習得できる。

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リチャード川口

リチャード川口RK English School 校長。産業能率大学客員教授。カナダ生まれ。オーストラリア、アメリカ、日本育ち。 学校の運営をはじめ、企業での研修、テレビやラジオのメディア出演、番組制作、小学校から大学など、さまざまな教育機関とのコラボを通じて英語学習に新しい風を起こす。

著書に『 [音声DL付]TOEIC(R) L&Rテスト 単語王--発音の鬼 DJリチャードが教える!』(アルク)、『 CD BOOK バンクーバー 発音の鬼が日本人のためにまとめた ネイティブ発音のコツ33 』(明日香出版社)、『 MP3 CD付き バンクーバー発!発音の鬼が日本人のためにまとめた ネイティブ発音のコツ〈話せる編〉』(明日香出版社)、『 MP3 CD付き バンクーバー発!英語の鬼が教える 本気でイケてる英語表現33 』(明日香出版社)、『 発音記号キャラ辞典 』(KADOKAWA)がある。

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