switchbladeってどんな意味!?新日本プロレスを英語で楽しむ時代が来た!

写真提供:新日本プロレス

プロレスと英語!?この組み合わせに驚くなかれ。ここ数年、国内のみならず、海外でも新日本プロレスの人気が急上昇中。リング上も国際化が進んでおり、試合前後のマイクアピールでは、英語が飛び交うことも。今回は、海外で人気の理由や個性豊かな英語のマイクアピール、英語学習に役立つプロレスコンテンツをご紹介します。

日本が世界に誇るポップカルチャー

Twitterの世界トレンド1位を長時間キープするなど、国内のみならず世界中で注目を集める新日本プロレス。海外人気とその理由について、プロレス評論家の斎藤文彦さんに伺いました。

世界に広がる新日本プロレス

いま世界じゅうのプロレスファンが日本のプロレスに注目し、レスリング――英語圏ではプロレスもアマチュアレスリングも wrestling ――ではなくプロレスpuroresuという単語が英語化されつつある。ネット動画配信サービス(streaming service )の世界的な潮流と同時進行で、新日本プロレスはアメリカのケーブル局で定期番組をオンエア。英語版の実況・解説がついたNJPW(New Japan Pro- Wrestling )は、マニア層が主体のネット動画よりもさらに広い層のテレビ視聴者の目に触れることとなった。

新日本プロレスがニューヨークの格闘技の殿堂マディソン・スクウェア・ガーデンで初の公演をおこなったのは2019年4月。ネット上で発売された前売りチケットはわずか“16分” で完売。その後、アメリカに現地法人が設立された。日本のプロレスは――登場人物は時代ごとに移り変わったけれど――いまも昔も変わらぬ日本のプロレス。いちばんすばらしいところは言葉の壁(language barrier )が存在しないこと。puroresuは日本が誇るポップカルチャーとして、いまこの瞬間も、世界じゅうの端末に向けてネット配信されているのである。

斎藤文彦(さいとう ふみひこ)

1962年、東京都生まれ。プロレス評論家、コラムニスト、大学講師。筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程満期。『週刊プロレス』創刊時より2014年まで同誌記者。著書に『 プロレス入門 』(ビジネス社)、『 昭和プロレス正史 』(イースト・プレス)、『 忘れじの外国人レスラー伝 』(集英社)、『 フミ・サイトーのアメリカン・プロレス講座 決定版WWEヒストリー 1963-2001 』(電波社)、『 みんなのプロレス 』(ミシマ社)など多数。

プレゼンにも役立つ!?マイクアピールの英語

アメリカのみならず、イギリス、カナダ、ニュージーランドなど世界中から選手が集結している新日本プロレスのリング。リング上で相手選手をマイクで挑発する「マイクアピール」が、試合 同様に 注目されることがあるのをご存じでしょうか。有名選手の個性豊かなマイクアピールを、新日本プロレスの大ファンでもある濵﨑潤之輔さんに解説していただきます。

Anybody who steps in this ring with me will breathe with the Switchblade!全員スイッチブレードと呼吸する運命にある!

“SWITCHBLADE” ジェイ・ホワイト

新日本プロレスのトップ外国人選手の一人であるニュージーランド出身のジェイ・ホワイト。彼のキャッチフレーズ、Switchblade は「飛び出しナイフ」という意味。マイクアピールにある、breathe with the Switchblade は「俺の軍門に下る」といった意味です。
Finally, New Japan Pro- Wrestling has come back here! やっと新日本プロレスがここ(アメリカ)に戻ってきた!

“100年に一人の逸材” 棚橋弘至

新日本プロレスのエースである棚橋選手。2021年8月、1年半ぶりのアメリカでの有観客試合で見事、IWGP(International Wrestling Grand Prix)USヘビー級王座を奪取したときのマイクアピールです。「~が戻ってきた」と言うときは、has come backのように現在 完了 形を使うのが最適です。

濱崎 潤之輔(はまさき じゅんのすけ)

大学・企業研修講師、書籍編集者。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。明海大学や獨協大学、早稲田大学EXT、ファーストリテイリングや楽天銀行、エーザイやSCSK、オタフクソースなどの企業でTOEIC L&Rテスト対策研修講師を務める。TOEIC L&Rテスト990点(満点)を70回以上 取得 。『 TOEIC L&Rテスト990点攻略 』(旺文社)、『 改訂版 中学3年間の英語が1冊でしっかりわかる本 』(かんき出版)など、著書・監修書は70万部以上の実績を誇る。「濱崎TOEIC研究所オンラインサロン」主催。
・濱崎TOEIC研究所オンラインサロン: https://peraichi.com/landing_pages/view/hummertoeicsalon/
・Twitter: @HUMMER_TOEIC
・Instagram: junnosuke_hamasaki
・TOEIC L&Rテスト 長文パート対策セミナー https://tz-eigolounge.jp/news/2021cho/

英語学習に役立つ!新日本プロレスコンテンツ

海外での人気が上がってきていることに比例して、英語コンテンツを非常に充実させているのが現在の新日本プロレス。ここでは英語学習者におすすめのものをご紹介します!

新日本プロレスワールド

スマホやパソコンがあれば、いつでもどこでも視聴可能なインターネット動画配信サービスです。大会のLIVE配信だけでなく、過去の名勝負やオリジナルコンテンツも充実!大会翌日にはバックステージでのコメントが字幕付きでアップされます。英語実況もあり、リスニング力 強化 にも最適です。月額999円。

英語版 オフィシャルホームページ

日本語版サイト右上の「English」タブを押せば、 すぐに 閲覧できるのが英語版ホームページ。特におすすめなのはニュース記事です。英語版・日本語版の切り替えを活用しながら記事を読むことで、自身の英語力のレベルを問わず 取り組む ことができます。

 

新日本プロレス英語入門(新日本プロレス公式ブック)

新日本プロレス、プロレス通、英語教材制作、それぞれのプロフェッショナルが集結。新日本プロレスとアルクがタッグを組んだオリジナルコンテンツ満載の「プロレス英語本」が本日11月15日発売します!

総勢78名の選手が集結したバイリンガル版選手名鑑や、イラスト・写真付きのプロレス英語図鑑、さらにはモチベーションUPにぴったりの日本人レスラーインタビューなど、内容盛りだくさんです!

ej.alc.co.jp

EJ12月号ではより詳しくプロレス英語を紹介!

EJ12月号では、プロレスとマイクアピールについてより詳しく紹介しています。斎藤文彦さんは「日本のプロレスの歴史」や「プロレスと映像メディアの相性」について解説。また、鷹木信悟選手やエル・ファンタズモ選手など、計8名の英語のマイクアピールを濵﨑潤之輔さんの解説付きで紹介します。

※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2021年12月号に掲載した記事を再編集したものです。

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