『ENGLISH JOURNAL』12月号の特集は「あなたの知らない英国ガイド」。その中からイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド出身者が話す「生英語インタビュー」の一部をご紹介します。各地の発音の特徴が感じられる音声も、ぜひ聞いてみてください!
目次
England:地域によって表現が変わるイギリス英語とは?
イングランド、マンチェスター出身のBerniさん (60代/女性/ドッグスタイリスト)の英語を聞いてみましょう!
Q. イングランドで使われている英語表現について教えてください。
We have totally different expressions. Like, “(1)ta-ra” means goodbye. “(2)Leg it,” “Let’s leg it” ? run . “(3)Chuffed” ? you’re pleased. “(4)Brew” ? cup of tea. “(5)Sound” ? that’s good. “(6)Our kid” is your sibling ? your brother or sister. “It’s (7)spitting,” means (8) fine rain.
(イギリス英語には地域ごとに)全く異なる表現もあります。例えば、“ta-ra”は「さようなら」を意味します。“Leg it”、“Let’s leg it”は――「走る」。“chuffed”は――「喜んでいる」。“brew”は――「1杯の紅茶」。“sound”は――「良いですね」。“our kid”は「きょうだい」――「兄弟姉妹」です。“It’s spitting”は「霧雨」という意味です。
(1)ta-ra さようなら、またね (2)leg it 走る、逃げる (3)chuffed 喜んでいる (4)brew (1杯の)紅茶 (5)sound 良い (6)our kid 兄弟姉妹 (7) spit 雨がぱらぱら降る (8)fine rain 霧雨
Scotland:郷土料理といえば「ヒツジ」を使ったあの料理?
スコットランド、グリーノック出身のAlexさん (60代/男性)の英語を聞いてみましょう!
Q. スコットランドで有名な料理はなんですか?
The national dish of Scotland is the (1)haggis. And people ask , “Please describe to me a haggis.” A (2)Scotsman will tell you that it’s all the stuff that the (3)shepherd couldn’t sell at market all (4)mixed up in a sheep stomach and boiled for two hours.
スコットランドの郷土料理はハギスです。皆さんは「ハギスを説明してください」と尋ねます。スコットランド人は、「ヒツジ飼いが市場で売れなかったものを全部混ぜ合わせてヒツジの胃袋の中に入れ、2時間ゆでたものです」と話すでしょう。
(1)haggis ハギス ★スコットランドの郷土料理。ヒツジの内臓を刻み、タマネギや香辛料などと共にヒツジの胃袋に詰めてゆでたもの。 (2)Scotsman スコットランド人 (3)shepherd ヒツジ飼い (4)mix up ~ ~を混ぜ合わせる
Wales:ウェールズ人が好きなのは「お酒」だけじゃない?
ウェールズ、ブリジェンド出身のPadraig Lawlorさん (20代/男性/学生)の英語を聞いてみましょう!
Q. ウェールズ人ってどんな人たちですか?
I suppose , kind of similar to the other (1)Celtic nations, (2)Welsh people love to drink. Ha-ha. The pub is like a cultural place where people go and make friends, you know. They love to sing. Welsh people are just (3)stereotypically great singers. If you go to a pub, eventually people will start singing (4)at some point.
私が思うに、他のケルト系の国に似た感じで、ウェールズ人はお酒が大好きです。ハハハ。パブは文化的な場のようなもので、人々はそこに行って友達をつくりますね。彼らは歌うのが大好きです。ウェールズ人は、まさに典型的ともいえる素晴らしい歌い手です。パブに行くと、ある時点でいずれみんなが歌い始めるでしょう。
(1)Celtic ケルト人の (2)Welsh ウェールズ(人・語)の (3)stereotypically 典型的に (4)at some point ある時点で
Northern Ireland:北アイルランドには恐ろしいつり橋が・・・
北アイルランド、ベルファスト出身のDvoraさん (女性/写真家)の英語を聞いてみましょう!
Q. 北アイルランドでおすすめの観光地を教えてください。
For me, my favourite places in Northern Ireland are the beaches. So Ballycastle has a beautiful beach. (1)Portrush has an amazing beach with (2)sand dunes and everything. And then there’s a beach called (3)Benone Beach, which is 7 kilometres long. There’s a place I loved when we were growing up, was a place called (4)Carrick-a-Rede rope bridge. It was a rope bridge that, and it’s still there.
私にとって、北アイルランドで好きな場所といえばビーチです。それでバリーキャッスルには美しいビーチがあります。ポートラッシュには、砂丘などあらゆるものがある素晴らしいビーチがあります。それからベノン・ビーチという海岸があって、ここは(約)7キロメートルの長さです 。子供の頃に大好きだった場所があって、キャリック・ア・リードつり橋という所です。ロープのつり橋で、今もそこにあります。
(1)Portrush ポートラッシュ ★北アイルランド、アントリム州の街。 (2)sand dune 砂丘 (3)Benone Beach べノン・ビーチ ★北アイルランド、ロンドンデリー州にある海岸。 (4)Carrick-a-Rede rope bridge キャリック・ア・リードつり橋 ★北アイルランド、アントリム州にあるつり橋。
EJ最新号の特集は「あなたの知らない英国ガイド」
『ENGLISH JOURNAL』12月号の特集は「あなたの知らない英国ガイド」。イギリスを構成する「イングランド」「スコットランド」「ウェールズ」「北アイルランド」――それぞれの特徴・国民性など私たちが知っておきたい基本情報や、出身者の英語インタビューをお届け。さらにはイギリス英語が学べるエンタメ作品も紹介します。
※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2021年12月号に掲載した記事を再編集したものです。
取材・写真:荒川玉野(イングランド、スコットランド)、冨久岡ナヲ(ウェールズ、北アイルランド) 翻訳:吉田章子