ニュースで超頻出のnegligenceってどんな意味?池袋暴走、元院長が無罪主張「車に異常」地裁初公判

ニュースで超頻出のegligenceってどんな意味?池袋暴走、元院長が無罪主張「車に異常」地裁初公判

ビジネスの場で英語を話すなら、国際情勢や経済動向、企業戦略など、世界の最新事情に触れる機会が必ず訪れます。そんなとき、「今話題のあれを英語でなんて言うのか」を学ぶのに最適の素材が英語のニュースです。日経LissNで配信されている最新情報を、英語講師の天満嗣雄先生がわかりやすく解説します!

今回のニュース

昨年4月に池袋で起きた暴走事故の公判があったというニュースです。高齢者による運転、電子制御など高性能化する自動車、交通事故に関する刑事罰の在り方など多くの要素が絡む事故なだけに注目が集まります。

Ikebukuro negligent driving case reaches first trial in district court, with former director insisting he is not guilty and “something went wrong with the car”

池袋暴走、元院長が無罪主張 「車に異常」地裁初公判

2020年10月22日に配信されました。

まずは聞いてみよう!

音声は以下から聞くことができます。一体、どんなことが話されているのか、概要を把握するつもりで聞き取りましょう。

※ノーマルスピード(1倍速)の音声です

理解度をチェック!

ニュースの内容について、しっかり聞き取って理解できているか確認しましょう。次の問題について、正解の選択肢を選んでください。

Which of the following is true?

(A) Iizuka claimed that the accident was a result of his intoxication.

(B) Iizuka claimed that the accident was a result of his own careless driving.

(C) Iizuka claimed that the accident was a result of a malfunction with the car.

正解は、この記事の最後に掲載しています。

詳細を聞き取ろう

今度は、スクリプトや翻訳を確認しながら、もう一度音声を聞いてみてください。聞き取れていなかった箇所や、意味がわからなかったところなどを重点的に確認してください。

スクリプト

Ikebukuro negligent driving case reaches first trial in district court, with former director insisting he is not guilty and “something went wrong with the car”

In the Tokyo District Court on the 8th, the first trial was held for Kozo Iizuka (89), a former director of the former MITI’s Agency of Industrial Science and Technology who was accused of violating the law against negligent driving (resulting in death or injury) for an accident that occurred in April 2019 in Ikebukuro, Tokyo when his passenger car went out of control, killing a mother and her child. The defendant, Iizuka denied the charges and pleaded not guilty.

In the wake of this accident and others, it was decided to introduce a limited license that allows the holder to drive only “safe driving support vehicles” equipped with things like automatic braking, and practical driving tests for the elderly. At the hearing, focus will be on clarifying the cause of the accident.

Iizuka, who was asked by Chief Judge Kenji Shimotsu to plead guilty or not guilty to the indictment, stated, “I remember that I did not keep pressing the accelerator, and I think that something went wrong with the car and it went out of control.” He apologized to the bereaved family and the victims of the accident, saying, “I’m sorry I wasn’t able to stop the out-of-control car.” His defense also argued that a violation of the law against negligent driving (resulting in death or injury) could not be established.

According to the prosecution’s opening statement, on the day of the accident, Iizuka was driving his wife from their home to a restaurant in Bunkyo Ward, Tokyo. While he was repeatedly changing lanes, he mistakenly pressed the accelerator instead of the brake, and entered an intersection at a speed of about 96 kilometers per hour. He collided with the mother and child who were crossing the road.

翻訳

池袋暴走、元院長が無罪主張 「車に異常」地裁初公判

東京・池袋で2019年4月、乗用車が暴走して母子が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)の初公判が8日、東京地裁であった。飯塚被告は起訴内容を否認し、無罪を主張した。

この事故などを契機に、自動ブレーキなどを備えた「安全運転サポート車」に限り運転を認める限定免許や高齢者への実車試験の導入が決まった。審理では事故原因の解明が注目される。

飯塚被告は下津健司裁判長から起訴内容の認否を問われ、「アクセルを踏み続けたことはないと記憶しており、車に何らかの異常が生じて暴走したと思う」と述べた。また事故の遺族や被害者に謝罪し、「暴走を止められなかったことは申し訳なく思っている」と話した。弁護側も同法違反(過失致死傷)罪は成立しないと主張した。

検察側の冒頭陳述によると、飯塚被告は事故当日、自宅から東京都文京区のレストランに向かうため妻を同乗させ、車を運転した。車線変更を繰り返すうちにブレーキとアクセルを踏み間違え、時速約96キロで交差点に進入。横断していた母子に衝突するなどした。

覚えておきたい単語リスト

ニュースに出てきた表現のうち、難しいものや、特に知っておいた方がいいものをまとめました。一つずつ、意味を確認してください。

  • negligent:不注意な、過失の
  • district court:地方裁判所
  • trial:公判
  • MITI:通商産業省
  • accuse:告訴する、責任を問う
  • violate: 違反する
  • go out of control:暴走する
  • defendant:被告
  • charge:容疑、告訴、責任
  • plead:~であると主張する
  • In the wake of:~の結果として、~に続いて
  • equipped with:を備えた
  • practical:実務の、実際の
  • hearing:審理、公判
  • indictment:告訴、告訴状
  • bereaved family:遺族
  • defense:弁護側、被告側
  • establish:~を立証する
  • prosecution:検察当局
  • opening statement:冒頭陳述
  • collide:衝突する

ニュースのポイント

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写真:ArtsyBeeKidsPixabay

第一段落では概要が述べられています。a former director ~はKozo Iizuka (89)を別の表現で言い換えた補足説明で、ニュースでは超頻出です。MITIは省庁再編前にあった通産省の略称で、正式名はMinistry of International Trade and Industryでした。文末のkilling a mother and her childは、直前の節で述べられている内容に補足説明を加える分詞構文です。この文、70語からなる長い文ですが、前から順番に聞いていきながら全体像がつかめるでしょうか。慣れない場合は、文の構造を意識しながら何度も聞いたり音読したりして慣れるようにしましょう。pleadは裁判関係のニュースには頻出の動詞で、後ろにguilty、not guilty、innocentなど形容詞を伴って「~を主張する」という意味です。

第2段落冒頭のin the wake ofもニュースにはよく登場する表現で、あることの後に続いて起こったことや結果として起こったことを導入する際に用いられます。ちなみにwakeは「航跡」のこと。

第3段落のindictmentも裁判関係のニュースには頻出です。動詞のindictと併せて覚えておきましょう。dictの部分は/k/が発音されず、/dait/となることも注意してください。2文目の引用部分に登場するout-of-controlはフレーズ内の単語をすべてハイフンでつないで1つの形容詞にしてしまうパターンで、これもしばしばみられる現象です。

今週のキーワード

negligent
不注意の、過失の

今回は「不注意の」という意味で使われていますが、「過失の」という意味もあります。事故関連のニュースでは派生語のnegligenceが超頻出です。professional negligence resulting in deathで「業務上過失致死」という表現です。

クイズの正解

(C

いかがでしたか?来週はどんなニュースが飛び込んでくるのでしょうか。毎週火曜日の更新をお楽しみに!

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天満嗣雄(てんまひでお) title=

天満嗣雄(てんまひでお) 中学・高校時代にNHKラジオの語学番組で英語を学び、神戸大学ESSを経て英会話学校に就職。学校運営・レッスン(英会話・国連英検・TOEIC・Speech)および、講師研修を担当。企業派遣講師を経てプロセス英語会を開設。専門学校や企業でも教える。著書に『TOEIC(R) L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1 TTT速習シリーズ』『TOEIC(R) L&Rテスト 「直前」模試3回分(いずれも共著、アルク)などがある。
ホームページ:https://processeigo.com/
Twitter:@ProcessE