「洗うのが楽」って英語でなんて言う?ネイティブの口コミからフレーズを学ぼう

商品を使ってみての正直な気持ちが書かれた「レビュー」は、それぞれの人の喜怒哀楽が込められた、話し言葉に近い自然な英語表現の宝庫。ここから使えるネイティブ的フレーズを学んでみましょう第2回は「フライパン」のレビューです。

フライパンの英語の口コミを見てみよう!

コロナ禍では外食を控えて、自炊が増えた方も多いことでしょう。料理をする機会が増えると、自然とキッチン用品もこだわりたくなりますよね。

最近は食器や調理器具にも、より高度な機能性が求められるようになりました。調理中の使いやすさはもちろん、使用後の洗いやすさだったり、収納のしやすさだったりと、単純な器具でも付加機能によって選択肢が多くなります。

私も少し前に、焼き料理だけでなく煮物や蒸し料理にも使えるフライパン一式セットを購入したのですが、家電製品のようなしっかりした説明書が付いてきました。取っ手が取り外せたり、焼いている途中も中身が見える透明のフタだったりと、単なるフライパンとはいえ、いろいろな工夫がされているのだなと思いました。

また別冊で「美味しくなる調理方法」みたいなガイドも付いてきて、簡単なレシピが載っていたりします。これはこれでありがたいのですが、その一方で買ってきた食品の箱の裏側にも、簡単な調理方法が書いてあることがあります。この両者の主張が食い違うと大変なのです。

フライパン側が言うには「シューマイは15分蒸しなさい」。しかし、シューマイ側の立場としては「7~8分で美味しくいただけます」。 まぁ、フライパン側の主張は、より一般的なシューマイに関して言及しているのであり、これは、シューマイ側の主張を認めるべきなのかなと思いきや、注意書きに「但し、調理器具によって時間は異なります」と・・・。

最後は道具に頼らず、自分の力で真実を導き出せということでしょうか。

回はそんなフライパンについてのレビューを見てみましょう。

「これ、2回目!」気に入ったものをもう一度買う

写真: tomon写真AC

This is my second one of these. I bought my first one more than six years ago, and I still use it. Update, five months later: The coating on the pan has already started to come off, and the center is beginning to buckle. The pan I originally purchased is actually in better shape than this one. I don’t use steel utensils with my pans, so there is no reason for the coating to come off like that. I guess the company is now trying to cut costs, but they are definitely going to be losing customers, including me!

2回目の購入です。1回目に買ったのは6年以上前で、今だにそれを使っています。再購入は5カ月前です。ただフライパン表面のコーティングはすでに落ちてきており、中心部分もゆがみ始めています。元々、購入していたフライパンの方が、実際、今のものよりいい形でした。このフライパンで鉄製の器具は使っていないので、コーティングが落ちてきた理由ではないはずです。おそらく今この会社は製造コストを下げようとしており、 今後は確実に顧客を失うはずです。私も含めて!

フレーズ 1
This is my second one of these.

これは2回目の購入です。

商品を再購入したときに使えるのがmy secondです。文中では my second oneと言っているのでone が「1」でsecondが「2番目」で・・・、と混乱してしまう方もいるかもしれませんね。しかし、ここでのoneは数字の1ではなく、one of these で「これらのもの」みたいな意味となります。次の文にmy first one(1回目のもの)という表現も出てきます。

お気に入りの商品を何度も買うのはよくあること。そんなときに使える表現です。

しかし、このレビューでは、1回目に買ったフライパンより品質が落ちていたようで、不満気な内容です・・・。

ネットショッピングで購入の際には、過去に買ったことのある商品でも、直近のレビューも参考にした方がよいのかもしれません。

そんな失敗を避けるために努力した人が次のレビューにて。

購入前のリサーチはネットショッピングの鉄則!

写真: SasanUnsplash

I spent many hours researching frying pans on the internet before I made my purchase, and it paid off. This pan is just great. It not only distributes heat evenly, but it is so easy to clean. Nothing sticks to it! I am a very happy customer! The lesson here is to always do your research before getting out that charge card!

私は購入前に、インターネット上でフライパンを調べるのに沢山の時間を費やし、良い結果になりました。このフライパンはとても素晴らしいです。熱が均等に伝わるだけでなく、洗うのもとても楽です。こびりつきがありません!私はとても幸せな購入者です!購入する前にまず調べよう、というのが教訓です。

フレーズ 2
I spent hours researching which frying pan to buy.

私はどのフライパンを買うべきかを調べるのに数時間を費やした。

I spent の後に、timeで「時間を費やす」「(その時間を)過ごす」という意味になりますが、ここではhoursを使って、より具体的に I spent hours 「数時間かけた」ことを表現しています。短い時間ではないけど、数日間にわたるほど長期でもないときに使える表現です。

結果、先ほどのレビューとは違い、I am a very happy customer!「私はとても幸せな購入者です!」と大感激しています。レビューの最後の文章どおり、購入前に調べることがネットショッピングでは鉄則かもしれませんね。

最初のレビューは、初回購入時はよかったものの、今回購入分では品質が落ちており、裏切られた落胆の気持ちを表現。次のレビューでは、購入前の下調べに時間をかけて、とても満足いく商品を入手できた喜びを表現しています。

最近のフライパンは、まずIH対応かどうか、さらに材質やコーティングの違いなど、さまざまな種類があります。そのあたりをよく調べないで購入してしまうと、用途や使用環境が合わない事があるのかもしれません。

それぞれの家庭の台所に合うフライパンと、シューマイの適切な蒸し時間は、自ら追及し続けるしかないのです。

したら
したら

学生時代からWEB業界で働き始め、外国人エンジニアの派遣事業、中国との共同システム開発、英会話スクールのメディア運営などを経験。現在は人生3度目のフリーランス生活として、SEO対策・サイト制作から、PC修理、LANケーブルの配線まで、ITに関わる仕事を浅く広く請け負い中です。

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