「鳥肌が立った」「頭から離れない」って英語でなんて言う?ネイティブの口コミからフレーズを学ぶ【商品レビューで英語】

商品を使ってみての正直な気持ちが書かれたレビューは、喜怒哀楽が込もった、話し言葉に近い自然な英語表現の宝庫。ここから使えるネイティブらしい表現を学びましょう。この記事では映画のレビューを取り上げます。「鳥肌が立った」「頭から離れない」は英語でなんて言うのでしょう?

映画の英語の口コミを見てみよう

今回は、架空のアニメ映画『Icy 2』のレビューから英語を学びましょう。ちなみに紹介するレビューは、ある映画やその感想をもとにアルクが独自で作成したものです。実在する作品とは関係ありません。


レビュー① 家族全員が気に入った!

This is one of the best movies I have seen in years. Great character development and superb acting. The movie score was so brilliant that I got chills from it. I took my entire family to the theater to see this movie, and they all loved it. I especially like how the female leads are all strong, independent women, and they are not waiting for some man to come along and be their “savior.”

私が長年見た中で一番の映画です。登場人物の設定が素晴らしく、演技も最高。映画音楽はとても華々しく、鳥肌が立ちました。家族全員を映画館に連れて行ってこの映画を見ましたが、みんなこの映画を気に入りました。私が特に気に入っているのは、ヒロインたちがみんな強く、独立していて、男性がやって来て「救世主」になるのを待っていないところです。

フレーズ①「鳥肌が立った」

I got chills.
鳥肌が立った。

chillは「寒気」や「悪寒」などの意味です。本来はマイナスなイメージの言葉ですが、ポジティブな驚きにも使われるようです。日本語の「鳥肌が立つ」も、いつの間にかポジティブな意味で使われるようになり、その点でも、とても似ている表現ですね。

文脈によって、「ぞっとする」「寒気を覚える」の意味なのか、「感動で震えた」「良い意味でぞくそくした」という意味か、大きく変わってくる表現になります。


レビュー② 映画音楽が素晴らし過ぎた!

This movie is entertaining for the entire family. The kids will laugh at some jokes, and the adults will chortle at other ones. But it’s not all fluff. In fact, it’s one of those movies that you think about long after the credits have rolled by on the screen. Now it haunts me in my sleep. The movie score is also great. But here’s a warning: You’ll find it hard to get some of those tunes out of your head, and you may find yourself singing them in the supermarket.

この映画は家族みんなで楽しめるものです。子どもたちが笑えるジョークもあれば、大人たちが声を上げて笑えるものもあります。ですが、下らないものばかりではありません。実際、スクリーンにエンドロールが流れてからずっと後になっても考えることがある映画の一つです。今や、眠っても頭から離れません。映画音楽も素晴らしいのです。しかし注意してください。頭にこびりついて離れなくなる曲があって、気が付いたらスーパーの店先でそれを歌っているかもしれませんよ。

フレーズ②「頭から離れない」

Now it haunts me in my sleep.
眠っても頭から離れない。

印象的な音楽を聴いて、1日中その曲が頭の中に流れることってよくありますよね。それを眠りの中でも、曲に「とりつかれている」と表現しています。

my sleep は文字どおり「眠り」で、haunts が「付きまとう」「とりつかれる」のような意味なので、眠っている間ですら曲にとりつかれている、つまりは「曲がずっと頭から離れない」というイメージになります。hauntを過去分詞のhauntedとすると、かの有名な幽霊の出るマンションも思い出されます。まさにhaunted=「とりつかれた」マンションなのです。


まとめ

映画の音楽、特にエンドロールで流れる曲は、作品を印象付けたり、余韻として頭に残ったり、作品に欠かせない要素ですよね。エンドロールを見ることは、暗い映画館の中で、徐々に自分を現実に引き戻す儀式のようでもあります。また、最近はエンドロールにも隠れ要素や次回作の示唆があったりして、なかなか席を立つタイミングが難しくもあります。会場がちょっと明るくなっても、まだ何かあるのではと期待してしまうこともありますよね。

これと同じ心理なのかはわかりませんが、たまに明け方にテレビをつけて、テレビ局が最後の放送を終えるときの映像が流れると、なぜか見てしまいませんか?結局、見続けても、カラーバーか真っ黒な画面になるだけなのですが、テレビ放送全体のエンドロールというか、フィナーレを見た気がして、思わずチャンネルを停めてしまうんですよね。

可能なことなら、あの映像を仕事終わりの私のPCにも出してもらいたいものです。なんだかスッキリと終われる気がします。そしてここまで読んでくださった皆さんの目の前にも表示されたら、この記事もすっきりと読み終えていただけるのかなと思います。心の目にあの映像を映していただきつつ、ではまた次回!

したら
したら

学生時代からWEB業界で働き始め、外国人エンジニアの派遣事業、中国との共同システム開発、英会話スクールのメディア運営などを経験。現在は人生3度目のフリーランス生活として、SEO対策・サイト制作から、PC修理、LANケーブルの配線まで、ITに関わる仕事を浅く広く請け負い中です。

●作成:2020年11月2日、更新:2024年5月16日
●本文画像:from canva

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