「副詞のveryは使わない」と決めよう!英検1級にふさわしい表現を掘る

「副詞のveryは使わない」と決めよう!英検1級にふさわしい表現を掘る

大学や英語専門学校で英検やTOEIC対策などを教える、Joyこと和泉有香さん。英検1級では優良賞を受賞し、TOEICでは満点を取得した実力のカギは「語彙が豊富であること」だと言います。連載「英検1級の語彙を極める」では、語彙の魅力を徹底的に、わかりやすく、楽しく、カジュアルに教えます。4回目は「英検1級にふさわしい英単語」を掘り下げます。

「1級にふさわしい表現」を掘る

皆さん、こんにちは。Joyこと和泉有香です。さて今回は「1級にふさわしい語彙を使った表現」を掘ることにします。皆さん、Writingや二次試験の解答例を読んで「こりゃあ私にはムリ!」と思ったことはありませんか?(私は3万回あります)私は「解答例」の前に「素晴し過ぎる」を付けて呼んでいます。ぶっちゃけ、素晴らし過ぎることを書けなくても言えなくても十分に合格できます。あれは「これ書けたら(言えたら)満点だよ」(正確には「表彰状もんだよ」かも)というハッタリ。い、いえ、一例に過ぎません。

・・・でもね。

いくらグッと来るエッセイ(スピーチ)であっても中学生レベルの語彙オンパレードでは、英検1級合格はちと心もとない。

そこで今回はそれなりのレベルの語彙と表現で文章のお手軽ブラッシュアップを目指します。「なんだ、メッキをするだけ?」との質問には「プレゼントをもらうなら箱や包み紙はきれいな方がうれしいでしょ?」とクールにお答えしておいて、本編に突入しましょう。

相棒はいつもどおり無料のPC版の辞書Oxford Learner’s Dictionariesです。

good、bad、sayは自己分析をする

○○ was good. と言いたいとき、「good」をいま一歩突っ込んで別の単語にすれば「どんなふうに良かったのか」を具体的に生き生きと相手に伝えることができます。good、bad、sayは気持ちや印象を詳しく分析して別表現にし、グレードアップを図りましょう。

GOOD

単語 ニュアンス
marvelous 驚くほど素晴らしい
magnificent 壮麗な、堂々としている
beneficial 有益な
positive 積極的な、前向きな
brilliant 優秀な、印象的な、輝いている

BAD

detrimental 害をもたらす
undesirable 好ましくない、嫌な
atrocious 極悪の、残酷な
heinous 凶悪な、悪質な

SAY

claim 主張する、要求する
state 述べる
note 言及する、指摘する
explain 説明する
reveal 隠れていたものを明らかにする
 elucidate 説明することによって明らかにする

「副詞のveryは使わない」と決めよう!

感情が乗ると、ついベリベリ言ってしまいがちですが、自分に「副詞のvery禁止令」を出してください。その代わり、次のような表現はいかが? ずいぶんと印象が変わりますよ。

「very+形容詞」はできるだけ1語で表現しよう

veryを使わないキャンペーン(なんだ、そりゃ)の一環として、「very ○○」はできるだけ1語でサックリと表現しましょう。 

very funny hilarious
very painful excruciating
very noisy deafening
very exciting exhilarating
very difficult arduous
very upset distraught
very colorful vibrant
very old-fashioned archaic

very scared、
very surprised

petrified
very interesting captivating

manyはちょっと気取って・・・

I think that ~.を別の表現で

  • I reckon that ~.
  • I would (rather) say that ~.
  • If you ask me, ~.
  • In my (own, personal, humble, honest, candid) opinion, ~.

「ほかにはないのか!?」という方は「other ways to say」や「synonyms」と検索窓に入れてGoogleで画像検索すると、形容詞や動詞、表現に至るまで表になったものが山ほど出てきます。英語ネイティブの子ども用のものが多いので砕け過ぎた表現もありますが、興味深いものが満載です。ここでは拾いきれませんでしたが、頻発する動詞・likeやdislikeを自分で禁止するための一覧表などは非常に役立ちます。ぜひお試しあれ。

「子ども用のはちょっと(以下、略)」というオトナなアナタには、我らの相棒・OLDがいるじゃありませんか!気付いておられましたか?単語を引くと、ひっそりと「synonym」と書いてあるもの「も」あることに。見つけたときはラッキーです。ぜひクリックしてくださいね。またthesaurus(類義語辞典)を使うこともおすすめです。オンラインで引けるものも何種類かあるので、相性がよいものを見つけてください。言い回しの幅が広がること、請け合いです。

ど〜お?オタクの文、イケた感じになった?

あ、違った。

いかがでしょう?あなたの文章は格調高くなりましたでしょうか?

(↑ね、単語と言い回しでずいぶんと感じが変わるでしょ。)少し固めの語彙や表現を使うことで、ぜひあなたの英語をお手軽にブラッシュアップしてください。

さて、この連載もそろそろ第4コーナーに差し掛かろうとしています。そろそろ愛用のスコップを捨ててショベルカーを投入しましょうかね(知らんけど)。

ではまた、次回をどうぞお楽しみに!

和泉有香さんの本

和泉有香

和泉有香 劇団通訳、塾講師などを経て現在は神戸海星女子学院大学、大阪市内の英語専門学校などでTOEIC対策、英検対策などを教えている。TOEIC 1390点(L&R 990点、S&W 400点)、英検1級(優良賞受賞)、全国通訳案内士(英語)。著書、共著に『音声DL付 TOEIC(R)テスト Part 3 & 4 鬼の変速リスニング』(アルク)、『2カ月で攻略 TOEIC(R) L&R テスト900点! 」(アルク)、『はじめての英検準1級総合対策』(アスク出版)、『2020年度版 英検過去問レビュー 準1級(3級~準1級)』(河合出版)、『英語4技能 スピーキング試験“完全攻略”ストラテジー』(IBCパブリッシング)などがある。宝塚歌劇と沖縄にときめく。
Twitter:@JoyJPN
音声ブログ:「英語音読・初見でGO!」