2020年7月13日~8月3日に募集したキャンペーン「あなたの質問にプロがお答えします!英語のお悩み相談室」はおかげさまで多くの方にご応募いただきました。ありがとうございます!今回は編集部が厳選した8名の方の質問、TOEICや英語学習に関するお悩みに、「英語のプロ」である濱崎潤之輔さんが回答します。
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Q:リスニングが苦手です。よいリスニング練習法はありませんか?
TOEICの勉強本を何度も繰り返しているのですが、なかなか700点以上取れません。リスニングが苦手です。何かよいリスニング練習法はありませんか。
――ださおさん(英語レベル:中級)
A:お手持ちの参考書や問題集のPart 1とPart 2の英文と音声を使った練習法をご紹介します。
TOEIC L&Rテストのリスニング対策として、同じ参考書や問題集をやり込むことは非常に素晴らしいと思います。 問題となるのは、学習・トレーニングの「質と量」が、欲しいと思うスコアに見合ったものである かどうか です 。
TOEIC L&Rテスト対策に特化した勉強をやると 同時に 、以下に挙げる「リスニング力アップにつながるトレーニング」を毎日必ず30分~1時間行いましょう。
まずはお手持ちの参考書や問題集のPart 1とPart 2の英文と音声を使って取り組んでみてください。
これを数カ月~半年続けることができれば、確実にリスニング力が上がったことを実感できるはずです。
リスニング力アップにつながるトレーニング:基礎編
以下の① 「単語・語句の確認」から⑤ 「音声を聞いた直後に意味を言ってみる」までの5つのことを済ませてから、「リスニング力アップにつながるトレーニング:実践編」の(1) リッスン・アンド・リピート、(2) 音読筆写、(3) ディクテーションの3つのうちいずれか(またはすべて)を行いましょう。
① 単語・語句の確認
英文中に知らない単語や語句があれば、まずはそれらを確認 することから始めてください。単語は「意味」「品詞」「発音」を、本に掲載されている解説や辞書、ウェブサイトなどを利用してチェックしましょう。これを積み重ねていくことで、語彙力が養成されていきます。
② 文法事項の確認
単語と語句の確認を終えたら、次は文法事項の確認をしましょう。
問題の解説などに書かれている文法項目を指す言葉を文法書で調べて 意味を理解し、人に簡単に説明できるくらいになることを目指していきましょう 。
③ 文意の確認
単語と語句、文法事項が確認できたら、英文の文意をきちんと理解することができるはずです。 英文を読み、その意味も言えるようにしてください 。文意をつかむときは決して返り読みをせず、英語の語順で理解しようとすることが大切です。
初めのうちは主語(主部)と動詞(句)、修飾語句で区切って理解していけばよいでしょう。読む練習を重ねていくと、自然とこれらの区切りを意識することなく文意が取れるようになってきます。
④ 英文と音声を合わせる
英文の文意を理解することができたら、その英文を見ながら音声を聞いてみましょう。
その英文がどのように発音されるのかを理解することができます。また、音声を聞きながら英文を音読することによって、リスニング力だけでなくスピーキングの基礎力も鍛えることができます。
⑤ 音声を聞いた直後に意味を言ってみる
英文を見ずに、音声を聞いただけで瞬時に英文の意味を日本語で言えるようにしましょう。
ここまでできるようになれば、この英文に対する理解度 に関して はひとまず合格点です。
リスニング力アップにつながるトレーニング:実践編
次に、基礎編の①~⑤の 具体的な トレーニング方法を紹介します。いずれもリスニング力を高めるために非常に効果的なものばかりです。
(1) リッスン・アンド・リピート
英文を聞いた直後に同じ英文を声に出すトレーニングです。
やり方
1. 音声を聞き、英文を記憶する。
2. 記憶した英文を文字は見ないで、声に出して読む。
リッスン・アンド・リピートの効能
・発音を正確に覚えることができます
正しい発音を学ぶことにより、リスニングの聞き取りの精度が上がります。自分が正しく発音できる英文はより聞き取りやすくなるからです。
・自分が聞き取れていない部分を認識することができます
聞き取れていない部分の発音はあいまいになってしまうので、その部分が自分の聞き取りの弱点であることを認識できます。
・音声の連結や脱落(リダクション)を学ぶことができます
個々の単語の持つ発音は、英文の中で発音される場合とは変わる場合があります(音声の連結や脱落が行われるため)。
これを自然に学ぶことができるため、聞き取り能力が向上するだけでなく、より正確な発音で話すことができるようになります。
・リテンション力(記憶保持能力。英文を一定の間記憶しておく能力)と集中力が上がります
音声を正確に再生しようとすればするほど、より精度の高い記憶力、そして集中力が要求されます。
リッスン・アンド・リピートのトレーニングを繰り返すことにより、自然とこれらの力を高めることができます。
(2) 音読筆写
英文を音読しながら書き取るトレーニングです。
やり方
1. 英文を見て、音読しながら英文を3回書く。
2. 英文を見ずに、音読しながら英文を3回書く。
3. 2. で書いた英文が 1.で書いたものと同じように書けていれば終了です。
間違えている部分があれば 1. ~ 3. の順に再度練習してください。
音読筆写の効能
・英文を記憶に残しやすくなります
人間の五感の多くを動員するトレーニングなので、英文がより記憶に定着しやすくなります。
・語彙力とライティング力が上がります
正確に単語やフレーズを書くことが要求されるので、語彙力を高められます。さらに、正しい英文を何回も繰り返し書き出す過程でライティング力もアップします。
次に紹介するディクテーションが難しいと感じる場合は、まずは音読筆写を繰り返してみてください。
(3) ディクテーション
音声を聞いた直後に英文を書き取るトレーニングです。
やり方
1. 音声を聞き、英文を記憶する。
2. 記憶した英文を書く。
ディクテーションの効能
・自分が聞き取れていない部分がどこなのかを、明確に認識することができて、 文法力が上がります
聞き取れている部分を書き出すことにより、聞き取れなかった部分を文法の観点から推測して 判断 しようとする力が付きます。
リスニングができるということは音を聞いて瞬時にその内容を理解できるということを指しますが、文法力はリスニングを助ける下支えになっているのです。
*・語彙力とライティング力が上がります
- 音読筆写の効能と同様です。
・リテンション(記憶保持)力と集中力が上がります
リッスン・アンド・リピートの効能と同様です。
以上です、頑張っていきましょう、応援しています!
Q:TOEICの試験本番でいつも時間が足りません。
TOEICの試験本番でいつも時間が足りません。スピードを上げる方法はあるのでしょうか?
――けいこまりさん(英語レベル:中級)
A:「読解を阻むブレーキ」を一つ一つ外していくことが肝要です。
TOEIC L&Rテストで 900点前後を取れるレベルの方でも、本番の試験で時間が足りない方がほとんど です。 従って 、「本番で時間が足りるようになる」ためには、最低でも「900点を取れるレベルになる」必要があります。
「900点を取れるレベルになる」、つまり「時間が足りるようになる」ためには、いくつかの方法があります。速く英語の文章を読解できるようになるためには「読解を阻むブレーキ」を一つ一つ外していくことが肝要です。
英文を読む上でブレーキになる 原因 は以下になります。
- 単語の意味や発音、品詞がわからないこと
- 文法知識が欠如しているため、単語や語句がわかっても文意が取れないこと
これらの課題を克服するための練習には、Part 7の文章が使えます。まずは上記2項目について、わからない部分を調べるなどして文章全体の意味をつかんでください。次に、その文章を100回以上、音読しましょう。
一度に100回音読してもいいですし、1日20回×5日間、1日10回×10日間で達成するようにしても構いません。自分が「英語を英語のまま理解できる」最高のスピードで100回以上音読し終えれば、その英文は自分の「ストック」となります。
この「ストック」がどれだけ自分の頭の中に持てるかがカギ です。この数が多ければ多いほど、初見でも正確に速く読めるものが増えていきます。
以上です、頑張っていきましょう、応援しています!
Q:TOEICのPart 3とPart 4で高得点を取る方法を教えてください。
TOEICのPart 3とPart 4で高得点を取る方法を教えてください。リスニング力を上げるためと資格 取得 としての英語力アップのため、TOEICの挑戦をしています。1日3時間スタディサプリを合計300時間を2回やり遂げましたが、まだリスニング力に自信がありません。
――hamakさん(英語レベル:中級)
A:100%完璧にシャドーイングできるようになることを目指しましょう。
hamakさん、ほかの方のご質問に対する回答で、Part 1とPart 2のスコアアップを図るためのトレーニング法をお伝えしましたが、ここでは特にPart 3、Part 4のトークをより聞き取れるようになるための練習法をお伝えします。
まずは 1つの会話やトークを100%完璧にシャドーイングできるようになることを目指しましょう 。
1つの会話文のシャドーイングを完成させるのに、数日から数週間かかるかもしれませんが、1日に10分程度でよいので、完璧なシャドーイングができるようになるまで地道に練習を重ねてみてください。
ICレコーダーなどを使って自分がシャドーイングしている音声を録音し、その音声をスクリプトと照らし合わせてみることを強くおすすめします。
うまくシャドーイングができていない部分の英文を蛍光ペンなどで塗り、その部分は特に念入りに何回も何回も音読してみてください。
シャドーイングとは、自分の声を少し遅らせて英語の音声にかぶせるようにするトレーニングです、この練習を繰り返すことにより、英語の語順のまま英文を理解する習慣が身に付きます。
シャドーイングのやり方
1. 英文と日本語訳を読み、内容を理解します(単語・語句、文法事項、文意の確認を行います)。
2. 音声を聞きながら、それをまねしつつ英文を読みます。
3. 英文を見ずに音声を聞きながら発声します。 このとき自分の声を少し遅らせて音声にかぶせていくようにします。
これがシャドーイングです。
上記 1. ~ 3. のステップを経て、完璧にシャドーイングすることができる会話やトークを1つずつ増やしていきましょう。
このストックを増やしていくことが、リスニング力のアップに大いに貢献します。
また、リスニングセクションの音声のスピードとリズムを体に覚え込ませることができ、英文の意味を語順通りに理解できるようになります。
ポータブルオーディオプレーヤーやスマートフォンと、ヘッドホンやイヤホンを使うことをおすすめします。そうすれば聞こえてくる音声が自分の声でかき消されることがないため、スムーズに練習に取り組めるからです。
音声をできる限りまねするようにし、英語の語順のまま英文の意味が理解できるようになるまで同じ会話のシャドーイングを繰り返してください。
リテンション能力を高めたいのであれば、自分が発声するタイミングを少しずつ遅くしていけばよいでしょう。
シャドーイングの練習を続けていくと、英文を返り読みせずに読み進めていく力も付くので、リーディングセクションの英文をより速く理解できるようになることも期待できます
以上です、頑張っていきましょう、応援しています!
Q:模試を解いてもなかなかスコアが上がっている実感がありません。
現在、TOEIC 805点で、模試を解いてもなかなかスコアが上がっている実感がありません。本試験が今年はしばらく開催されなかったので、実力が付いているのかわからず不安です。目標は860点で、時間制限なしであれば860点前後のスコアが取れるのですが、制限ありだとPart 7がいつも時間が足りないため10問くらい解答しきれません。
速く読もうとすると正答率が下がるのが悩みです。時間内に解くための理想の時間配分はわかっていても速度が上がりません。
仕事をしながらのため、また周りに英語を勉強している人がおらず、モチベーション維持も難しいです。
――ぱるるさん(英語レベル:上級)
かどうか が不安なのは誰しも同じです。">A:実力が付いている かどうか が不安なのは誰しも同じです。
ご相談を読んだ限りでは、目標スコアに対して「あと少しだけ」実力が足りていないのが現状だと思います。
まず、 目標が860点ということでしたら、その目標を今日から900点に変えてください 。人は目標以下のことしか達成できないのです。実力が付いている かどうか が不安なのは誰しも同じです。毎回受験している僕を含め、どんな人であっても公開テストであれば1月以来受験することができていないのですから。
時間制限なしで860点前後取れるということですが、時間制限なしであれば確実に900点オーバーできるくらいの実力を付けたいですよね。
900点を目指すのであれば、リスニングは満点(495点)、リーディングは400点を余裕で超えられる力を付けましょう。
そして、生活の中でTOEIC学習の優先順位をどんなに低くてもベスト3には入れるようにしてください。
それくらいの位置にTOEICを入れなければいけません、900点は決して楽に取れるものではない、受験者の上位3%程度に入らなければ取ることのできないスコアなのですから。
Part 7をいかに速く正確に解き進めるか に関して は、他の方のご質問に答えているのでそちらを参考にしていただければと思います。
もっと自分に厳しく生きてください、高嶺の花をつかむには、それなりの覚悟が必要なのです。
以上です、頑張っていきましょう、応援しています!
Q:英検1級の英単語と句動詞がなかなか頭に入りません。
就寝前と早朝に毎日、リスニングとシャドーイングをしています。しかし、英検1級の英単語と句動詞がなかなか頭に入りません。継続できるコツと学習法をご教示くださるとうれしいです。
―― rosy さん(英語レベル:上級)
A:「負の意識」がもしあれば、消し去ってください。
まず、どれくらいの意気込みで単語や句動詞を覚えようとしているのでしょうか。
ご自身なりに努力をされていると思いますが、 具体的に はどれくらいの時間と熱量を注いでいらっしゃいますか。
英検1級の単語を覚えようとしていらっしゃるということは、英検準1級をすでに 取得 しているレベルですよね。今までご自身が単語を覚える際にやってきた手法があるはずで、それを変える必要はありません。
それよりもこのような意識をお持ちではないでしょうか。
「見たことがない単語ばかりで覚えられる気がしない」
「これらを覚えても使う機会などあるのだろうか」
このような「負の意識」がもしあるのでしたら、まずはそれらを消し去ってください。そして、 単語を覚えることを今の生活の優先順位で1位にしましょう 。その上で、次の方法を試してみてください。
エクセルのA列に英検1級の単語をすべて打ち込み、B列にそれに対応する日本語を打ち込みます。単語集1冊すべてを打ち込み終えたら、B列を非表示にし、A列の単語を見て意味を思い出し、C列にどんどん打ち込んでください。
わからなかった単語は再度覚え直し、意味が打ち込めた単語はマーカーで色を付けていきます。色が付いていない単語を覚え直し、再度確認をします。これを繰り返し、エクセルの列にどんどん色が付くようにしていくのです。
通勤通学の際はずっと単語の音声を聞き続けてください。できれば英語と日本語の両方の意味が流れてくるものがベストです。声を出せる状況であれば、常に音声を英語、日本語問わず声に出してシャドーイングするようにしてください。
人生はあまりにも短いです。
うだうだ言っている暇はないのです。
とにかくやるしかないんです。
気合を入れていきましょう、継続が苦しくなったら、SNS上で英検1級の勉強をしている人の様子をのぞいてみてください。
以上です、頑張っていきましょう、応援しています!
Q:勉強の仕方を忘れてしまいました。 おじさんにピッタリな英語学習法を教えてください。
49歳のおじさんです。現在サラリーマンで、学生の頃に英検3級は 取得 しました。 心機一転、英語の学習を25年ぶりに始めようとしています。 目標は取りあえず、英検準2級 取得 です。
ただ、あまりに 久しぶり なので英語の勉強の仕方を忘れてしまって、困っています。 おじさんにピッタリな英語学習法を教えてください。
――えちかさん(英語レベル:初級)
A:中学英語の復習から進めましょう。
25年ぶりの英語学習、素晴らしいですね。学生時代に英検3級を 取得 されたとのこと。
当時の時点で中学3年生のレベルはクリアしていたことになりますが、 現時点では「ゼロ」から始めるつもりで臨まれるとよいと思います 。
まずは中学英語の復習から進めてください。
拙著『中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』(かんき出版)を使うことをおすすめします。この本を使って、頭の奥底に眠っている記憶を呼び起こすのです。
- 作者: 濱崎潤之輔
- 発売日: 2017/01/20
- メディア: Kindle版
合格レベルをクリアできたら、次は英検準2級の学習へと進みます。
3級の問題で苦戦するようでしたら、再度中学英語の復習からコツコツやっていきましょう。
英検合格のための英語学習ですべきことは以下です。
- 単語を覚える
- 英文法を理解する
- リスニングの練習をする
- ライティングの練習をする
- スピーキング(面接)の練習をする
上記の学習を英検準級合格を念頭にいて置いて行うのであれば、以下の参考書を使うことをおすすめします。
▼『改訂版 キクタン英検 準2級』(アルク)
- 作者: 一杉 武史
- 発売日: 2017/11/17
- メディア: 単行本
- 発売日: 2017/08/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
Q:900点の壁をなかなか越えられません。
900点の壁をなかなか越えられません。800点のレベルから900点に到達するための対策を教えてください。
――かいとさん(英語レベル:上級)
A:学習時間の見直しをしましょう。
まずは学習時間の確保について確認していきましょう。
ご質問者の方が学生の方なのか社会人の方なのかがわからないので、ここでは社会人の方だと仮定して話を進めていきます。確保すべき学習時間は、1日当たり3、4時間取れれば十分です。
現在800点レベルにいらっしゃるのであれば、早ければ3カ月、遅くても半年から1年で結果は必ず付いてくるはずです。
まず、 通勤時間はすべて学習に充ててください 。電車通勤であれば問題を解く時間に充て、車通勤であれば音声を使った学習を行うようにします(シャドーイングなど)。
会社が9時~18時であれば、会社のドアが開く時間には出勤し、始業時間まではご自身のデスクで勉強をするようにします。僕がサラリーマンだったころは、会社が7:30には開いたので7:30から始業時間の9時までは、自分のデスクで勉強をしていました。
昼休みは 同僚 との付き合いはご法度です 。60分休憩時間があるのであれば、5分でカロリーメイトなどでの食事を済ませ、5分で歯磨きなどを終えるようにします。
残りの50分を使えば、リスニングセクション100問を説く時間に加えて、丸付けをする時間くらいは確保することができます。
このように自分を律して学習時間を捻出し、 毎日最低でも200問(模試1セット分)の学習を必ずやるようにしてください 。
これに加えて、弱点だと思う部分の補強となる学習を 同時に 行っていきます。パート別問題集や分野別問題集を使って、知識の隙間を埋めていくのです。
以上です、頑張っていきましょう、応援しています!
Q: TOEICで培ったリスニングや単語力をどのように英会話で生かせばよいでしょうか?
学生生活ではTOEICの勉強をしてきました。 しかし、英会話となるとなかなか言葉が出てきません。 来年から新社会人となるために、日常英会話やビジネス英会話を身に付けたいと考えています。
TOEICで培ったリスニング力や単語力をどのように英会話で生かせばいいのか教えていただきたいです。
――くまさん(英語レベル:上級)
A:オンライン英会話に入会しましょう。
まずお伝えしたいのは、「TOEICで培ったリスニングや単語力をどのように英会話で生かせるのか」などと 考える必要はありません 。
オンライン英会話に入会しましょう、個人的にはニュースの英会話教材「DAILY NEWS」などが充実している、DMM英会話がおすすめです。
ej.alc.co.jpDMM英会話に入会したら、日々のレッスンで「DAILY NEWS」を使ってレッスンを受けるようにします。
記事のレベルには Intermediate 、Advanced、そして Proficient とありますが、慣れるまでは Intermediate の記事の中から「自分が興味を持てるもの」を選ぶようにします。
TOEIC対策の学習を進める上ではあまり出合うことのなかった単語にもたくさん出合いますが、700点以上の実力があるならば、 Intermediate のほとんどの記事を理解できることに気が付くはずです。
あとはあれこれ考えることなく、毎日毎日オンライン英会話を続けてください。レッスンを何十回、何百回繰り返してください。 やれば何が自分に足りないのか、何をすればいいのかが見えてきます 。方法論ばかり模索して、実践しない方があまりにも多いです。それだとダメなんです、やるしかないんです。TOEIC対策の学習で培ってきたことは、すべて生きますよ。
英会話だろうと英文メールであろうと、すべてに直結します、 安心 してください。なかなか言葉が出てこないのは当たり前です、言葉を出す練習 不足 です、やる前からできないのは当たり前です。
毎日25分、できれば2コマ50分のオンライン英会話、これを少なくともまずは3カ月、いや、半年は続けてみてください。
以上です、頑張っていきましょう、応援しています!
今回のQ&Aはこれですべてです。ご参考になりますように。
★リスニングを学ぶためのおススメ参考書3選はこちら!
濱崎 潤之輔
大学・企業研修講師、書籍編集者。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。明海大学や獨協大学、ファーストリテイリングや楽天銀行などの企業でTOEIC対策研修講師を務める。TOEICテスト990点(満点)を70回以上 取得 。TOEIC対策セミナーも開催。『 TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版: 新形式問題対応 』(旺文社)など多数。NHKラジオの『 ラジオ英会話 』に「攻略☆英検」を、『 入門ビジネス英語 』に「絶対ボキャブラリー」を連載中(共にNHK出版)。公式Twitterアカウントは こちら 。
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