本番前1カ月で完成!「TOEIC感覚を取り戻し、実力どおりのスコアを獲得」する2つの学習法【満点講師】

オトナの英語ドリル

来月、久しぶりにTOEIC L&R(Listening & Reading)公開テストが実施されます。本番までの1カ月で、受験経験のある人は以前取得していた以上のスコアを、また初受験の人は実力どおりのスコアを獲得するために、どんな学習が必要でしょうか。TOEIC満点を通算60回以上取得し、「猛牛ちゃんねる」でTOEIC対策動画を配信するTOEIC YouTuberの加藤草平(Jet Bull、猛牛)さんが教えます。日本における究極の「オトナの英語ドリル」の一つとも言えるTOEIC受験に向けて着々と準備を進めましょう。

久しぶりのTOEICに向けて

2020年3月以降、中止続きだったTOEIC L&R公開テストが、9月13日に実施されます。あと1カ月程度ですね。

「就活のために○○点が欲しい」など、特定のスコアを狙っていた方にとっては、「次にいつ公開テストが開催されるかわからない」という状況は非常にモヤモヤしたものだったと思います。

そのモヤモヤのせいで学習量が大幅に減っていた、なんてことはありませんか。

もしこの記事を読んでいるあなたが「実はしばらくTOEICの学習に身が入っていなかったけど、できれば9月ではよいスコアが欲しい」と思っているのであれば、ぜひこのまま読み進めてください。

TOEIC学習から遠ざかってしまった状態から、あと1カ月で何ができるのか。

この記事では、残り1カ月をどのように過ごしていけばいいのかについて書いていきます。(もちろん、3月以降もモチベーションを保ち学習を積み重ねてきた方は、そのままあと1カ月走り続けてください)

TOEIC本番までの1カ月ですべき2つのこと

久しぶりにTOEIC学習に本腰を入れる+TOEIC本番まであと1カ月」

このような状況にあなたがいる場合、今から新しい教材に手を出すというのはおすすめしませんただし後述するように模試は除く)。もちろん、毎日、何時間も勉強する時間があるのなら別ですが、時間が限られている場合はぜひ次の2点に絞って対策をするようにしましょう。

(1) TOEICの試験感覚を取り戻す

(2) 忘れかけている知識を取り戻す

この2点に絞れば、1カ月という限られた時間の中でも、ブランク前の自分の英語力、TOEICスコアを取り戻すことができます。

「TOEICの試験感覚を取り戻す」「忘れかけている知識を取り戻す」とは具体的にどういうことなのかを、これから説明していきます。

TOEICの試験感覚を取り戻す

ブランクによって失った試験感覚を取り戻すのは、実力どおりのスコアを取得するためには必須です。

適切な試験感覚を持っていないと、本来の実力であれば取れるはずのスコアが取れません。

しかし「試験感覚」というとやや漠然としていますから、ここで言う「試験感覚」とは何かについて解説した後で、その「試験感覚」の取り戻し方について話します。

具体的に取り戻しておきたい感覚は2つあります。

1つ目は「自分の実力だとTOEICの問題にどれくらい苦労するのかという感覚」です。

久しぶりにTOEICを受験するとき、もしくは初めてTOEICを受験するとき、多くの方が「なぜ自分はこんなにわからないのだろう」と思って焦ります。

テスト中に焦ったことがない、という方はおそらくいませんよね。ほとんどの人は、リーディングセクションの時間も足りなくなるはずですから、その点でも焦ると思います。

でも、一部の超上級者を除いて、「わからない英文や問題がある」「時間内に解けない」ことは当たり前です。ということは、その焦りは不要のはずです。焦って冷静さを失えば、本来解けるはずの問題も解けなくなってしまいます。

「自分はTOEICの問題をどれくらい解けて、どれくらい解けないのか。また、時間はどれくらい足りなくなるのか」という感覚を取り戻しておけば、本番で必要以上に焦らずに済み、冷静に受験することができます。

2つ目は「2時間ぶっ続けで机に座って英語の問題を解く感覚」です。

TOEIC公開テストのように2時間続けて英語の問題を解くということは、日常生活ではないと思います。ぶっつけ本番で2時間のTOEICに臨むと、思っている以上に集中力が切れてしまい、やはり本来の実力どおりのスコアを取得することが難しくなります。

「2時間集中する力」もしくは「自分はどの辺りで集中力が切れるのかという感覚」は、練習をして取り戻しておく必要があります。

さて、この2つの感覚を取り戻すためにすべきことは何か。

それは、きっちり2時間という時間を計ってTOEICの模試を解くことです。

公開テストまでに週末が4回あれば、ぜひ毎週末、4回分のTOEIC模試を解きましょう。解くのは「これまでに解いたことがない初見の模試(を4つ)」です。

すでに解いたことのある模試だと、「自分の実力だとTOEICの問題にどれくらい苦労するのかという感覚」を持てないので、新しい模試を使うのが重要です。

もしこれまでに解いたことのない「公式問題集」があれば、この機会に購入して解くのをおすすめします。

「公式問題集はすべて解いてしまった」のなら、その他の模試でももちろん大丈夫です。

2時間計って模試を解くことで、上に述べた2つの感覚、つまり「試験感覚」を取り戻すことができ、実力どおりのスコアを取得できます。

忘れかけている知識を取り戻す

ブランクがあると、それまでに勉強していた内容をかなり忘れてしまっています。よほどの天才でも、数カ月前に勉強していたことを少しも忘れていないなどあり得ないでしょう。

しかし、忘れてしまったとはいえ、一度勉強したというのも事実です。一度勉強したことがある内容を記憶に定着させるのは、まったく見たこともない内容を覚えるよりも格段に楽です。

完全に新しい情報を1カ月で大量に記憶するのはとても難しいですが、一度勉強したものであればかなり多くのことを記憶できるので、効率よく英語力をアップさせられます。

では、具体的にはどうしたらいいのか。

ブランク前に使っていた学習書を引っ張り出して、とにかくひたすら復習するようにしましょう。単語集をやっていたならその単語集、問題集をやっていたならその問題集を復習しましょう。

念のため書いておきますが、「やっていた本の続きをやる」のではなく、「やっていた本のやっていた箇所の復習をする」のが大事です。

ここでの目的は「忘れていた内容を覚え直すこと」ですから、新しい箇所をやるのは後回しにしましょう。

このとき、おそらくすべての方が「このページは一度やったのになぜこんなに忘れているのだろう」というようにショックを受けると思います。

でもそのショックに負けないでください。そのショックは誰でも受けるものです。

前述したとおり、ブランクの後でも過去の学習内容をすべて覚えているという人はいません。忘れていて当然なのです。

むしろ、「やったけど忘れている」と思えたことに希望を見いだしてください。「やったことは覚えている」「見覚えがある」のであれば、その忘れた内容を記憶し直すのはそれほど難しくありません。

もちろん頑張って復習をする必要はありますが、ゼロから情報を記憶するよりも圧倒的に楽です。諦めずに1カ月でできる限りの復習をしましょう。

この復習をしっかり行い、忘れていた記憶を取り戻すことができれば、それだけでかなりの英語力アップになるはずです。

この1カ月の努力でスコアが決まる

1カ月というのは案外すぐですから、以上の2点に絞って学習するのがおすすめです。

もちろん、勉強時間に余裕があるならどんどん新しい問題などにチャレンジすればよいと思います。しかし、まずは「試験感覚を取り戻す」「忘れかけている知識を取り戻す」ことから始めましょう。

次の試験まであと1カ月。

一日一日の学習の積み重ねがスコアという結果で返ってきます。やればやっただけ必ずスコアは上がります。

集中して毎日の学習時間を過ごして、よい結果を出せるよう頑張りましょう。

 

【編集部注】TOEIC L&R公開テストは、2020年9月実施分は定員制で先着順に申込受付今後は1日2回実施や抽選方式を予定。詳細、最新の情報は公式サイトをご参照ください。

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加藤草平

加藤草平(Jet Bull、猛牛)
TOEIC YouTuber。TOEIC対策動画を配信する「猛牛ちゃんねる」でYouTuberとして活動中。その前はフリーランスTOEIC講師。TOEIC満点は通算60回以上取得、最高で40回連続満点を取得したこともある。書籍『TOEIC(R) L&Rテスト プライム模試400問』(アルク)を監修するなど、TOEIC教材の制作にも携わっている。

「猛牛ちゃんねる」:https://www.youtube.com/channel/UCv8HudXBy1Hyd-R2v1jqTvg

編集:ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部