「暗号化」って英語でなんて言う?Facebookがブラジルで「ワッツアップ」決済開始

ビジネスの場で英語を話すなら、国際情勢や経済動向、企業戦略など、世界の最新事情に触れる機会が必ず訪れます。そんなとき、「今話題のあれを英語でなんて言うのか」を学ぶのに最適の素材が英語のニュースです。日経LissNで配信されている最新情報を、英語講師の天満嗣雄先生がわかりやすく解説します!

今回のニュース

最近はいろいろな決済方法がありますが、Facebookが自社の傘下にあるWhatsAppを使って、ブラジルで無料の決済サービスを始めたというニュース。大手クレジット会社の協力を得て、オンライン決済の需要拡大が見込まれる新興国へ進出するようです。

Facebook; “WhatsApp” settlement in Brazil
フェイスブック ブラジルで「ワッツアップ」決済

2020年6月29日に配信されました。

まずは聞いてみよう!

音声は以下から聞くことができます。一体、どんなことが話されているのか、概要を把握するつもりで聞き取りましょう。

※ノーマルスピード(1倍速)の音声です

理解度をチェック!

ニュースの内容について、しっかり聞き取って理解できているか確認しましょう。次の問題について、正解の選択肢を選んでください。

Which of the following is true?

(A) WhatsApp will implement security measures to prevent fraud.
(B) The service is aimed at large-sized enterprises.
(C) WhatsApp will issue a debit card to every user.

正解は、この記事の最後に掲載しています。

詳細を聞き取ろう

今度は、スクリプトや翻訳を確認しながら、もう一度音声を聞いてみてください。聞き取れていなかった箇所や、意味がわからなかったところなどを重点的に確認してください。

スクリプト

Facebook; “WhatsApp” settlement in Brazil

On the 15th, Facebook announced it has launched a free settlement service using the chat app “WhatsApp” in Brazil. It will cooperate with major US credit cards Visa and Mastercard. It will explore emerging countries, where online settlement is expected to expand in line with economic expansion.

Within the WhatsApp app, transfers can be made between individuals, and shopping can be done. Facebook said, “As many as ten million small- and medium-sized enterprises are the heart of the Brazilian community,” showing its intent to cultivate it into a settlement infrastructure not just for individuals but for small-scale business operators.

There is no charge to make transfers between individuals or for consumers to pay when shopping. It will charge the company side that receives payments a certain processing fee. The framework resembles that of a credit card which establishes a “merchant fee”

Users will register their debit card or credit card. In order to prevent unauthorized use, a six-digit number must be input or fingerprint authentication will be required to confirm identity upon transfer. Visa and Mastercard will cooperate concerning the encryption of settlement information and instant payment technology.

翻訳

フェイスブック ブラジルで「ワッツアップ」決済

米フェイスブックは15日、チャットアプリ「ワッツアップ」を使った無料決済サービスをブラジルで始めたと発表した。米クレジットカード大手のビザやマスターカードと協力する。経済拡大とともにオンライン決済の拡大が見込める新興国を開拓する。

ワッツアップのアプリ内で個人間送金をしたり、買い物したりできるようになる。フェイスブックは「1000万もの中小企業がブラジルの共同体の心臓部だ」と述べ、個人のみならず小規模事業者の決済インフラに育てる考えを示した。

個人間送金や、買い物の際に消費者がお金を支払う際の手数料は無料。代金を受け取る企業側には一定の処理手数料を課す。「加盟店手数料」を設けるクレジットカードと似た仕組みだ。

利用者はデビットカードやクレジットカードを登録する。不正利用を防止するため、送金の際には本人確認のため6桁の数字入力か指紋を使った認証が求められる。決済情報の暗号化や、即時決済の技術でビザやマスターカードが協力する。

覚えておきたい単語リスト

ニュースに出てきた表現のうち、難しいものや、特に知っておいた方がいいものをまとめました。一つずつ、意味を確認してください。

  • settlement:決済

  • emerging countries: 新興国

  • in line with:~に合わせて、~に一致して

  • transfer:振込、送金

  • intent:意図

  • cultivate:~を育てる

  • establishes:設ける

  • merchant fee:加盟店手数料

  • unauthorized use:不正利用

  • authentication:認証

  • encryption:暗号化

ニュースのポイント

第1段落にFacebook announced it has launched a free settlement serviceとあります。主節の動詞がannouncedと過去形なのに、従属節の動詞がhas launchedと現在完了形なのに疑問を持つ方もいるかもしれません。実は、「時制の一致」と呼ばれる現象は100パーセント起こるというわけではありません。動詞の時制は、話者・書き手がその動作をどう捉えているかによって決まります。ここでは、すでにサービスが利用できる状態になっていることを意識しているため、発表されたのが過去なのはお構いなしに現在完了で表現しています。

第2段落に登場するindividualは形容詞に多い語尾ですが、「個人」を表す名詞としても使われる単語。このように形容詞と名詞が同じ形の単語はたくさんあります。次の文のshowing its intent以下は文末に置かれた分詞構文。主節の内容に情報を付け加えています。show動作主(意味上の主語)は主節と同じくFacebookですよ。

第3段落では、個人間の送金やショッピングの支払いに手数料がかからず、支払いを受ける企業に加盟店手数料がかかる仕組みが説明されています。chargeの後には、請求を受ける人と請求される料金が並びますが、請求を受ける人を表す部分がthe company side that receives paymentsと長いため注意が必要です。

第4段落では安全な取引のための認証や暗号化についての情報が説明されています。

今週のキーワード

be expected to do
~すると期待されている、見込まれている

主語の行動に対する周りの期待を表す表現ですね。受動態+to不定詞という同じパターンの表現に、be supposed to do(~することになっている)、be required to do(~することを求められている)、be encouraged to do(~することを勧められている)などがあります。

クイズの正解

(A

いかがでしたか?来週はどんなニュースが飛び込んでくるのでしょうか。毎週火曜日の更新をお楽しみに!

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天満嗣雄

ニュース解説:天満嗣雄(てんまひでお)

中学・高校時代にNHKラジオの語学番組で英語を学び、神戸大学ESSを経て英会話学校に就職。学校運営・レッスン(英会話・国連英検・TOEIC・Speech)および、講師研修を担当。企業派遣講師を経てプロセス英語会を開設。専門学校や企業でも教える。著書に『TOEIC® L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1・2』『TOEIC L&Rテスト 「直前」模試3回分』(いずれも共著、アルク)などがある。
ホームページ:https://processeigo.com/
Twitter:@ProcessE

記事中画像:AntonPexels