「オンライン英会話」なんでもお悩み相談室

「オンライン英会話」なんでもお悩み相談室

近年、英語学習法の一つとして注目度が高まっている、オンライン英会話。しかし、オンライン英会話を始める前は、誰もが不安や疑問でいっぱいかもしれません。多くの人からよく寄せられる悩みについて、オンライン英会話界隈の人気ブロガー/英語コーチの嬉野克也さんに親身になってご回答いただきました。ぜひ参考にしてください。

お悩み1:英語の自己紹介が苦手・・・

日本語でも自己紹介は苦手なのに、英語でなんてなおさら。初めてのレッスンではどんなことを話したらいいですか?

お気持ち、とてもよくわかります。何を隠そう、僕も自己紹介が苦手です。でも、まったく心配はいりません。まず、これはあくまでも英会話レッスンのための自己紹介であって、仕事の同僚や学校の同級生とのそれとは別物と考えましょう。レッスンに生かすために、戦略的な自己紹介にするのです。戦略的とはなんだか仰々しい響きですが、やることは至ってシンプルです。

Point 1:話題を絞る

ご自身のことをあれこれ満遍なく話すのではなく、あなたの英会話学習の目的、やりたいレッスンにつながる話題に絞った自己紹介をおすすめします。理由は、自己紹介の内容に講師が質問をしてくれて、話が膨らんでレッスンが作られていくことも多いためです。趣味の話で盛り上がって楽しかったけれど、そういえば自分はビジネス英語を学びたかったんだった・・・と後でがっくりした経験がある方も、少なくないのではないでしょうか。

また、レッスンは25分など時間が限られていますので、お互いのことを丁寧に知り合おうとすると、それだけでレッスンが終わってしまいます。

Point 2:学習目的と英語レベルを伝える

自己紹介の際には、学習の目的と、ご自身の英語レベル(学習歴)も伝えましょう。講師があなたにどのようなレッスンを提供するのが最適なのか、判断しやすくするためです。講師があなたの英語をその場で聞いただけで判断するのは難しいので、自分からちゃんと伝えておくのです。これによって、提供されるレッスン内容のミスマッチを防ぐことができます。

Point 3:自己紹介は講師を先に

自己紹介の順番は、できるだけ講師に先にしてもらいましょう。理由は、あなたの自己紹介の流れから「じゃあ今日のレッスンは・・・」とつなげた方がスムーズに話がつながり、限りあるレッスン時間を有効に使えるためです。

先に講師に自己紹介をしてもらったときには、名前をしっかり聞き取り、あなたの自己紹介のときに付け加えましょう。名前を呼ぶことで相手との信頼関係が深まり、雰囲気もよいレッスンとなっていきます。

これらの3つのポイントの内容をもとに、自己紹介の例を記載しますので、参考にしてみてください。

Hello, ○○ . Nice to talk to you, too! My name is △△ .
こんにちは、○○さん。私もお話しできてうれしいです!私の名前は△△です。
I work in the □□ industry as a ☆☆. Though I started learning English only a few weeks ago, I would like to use English at work, for example, at a teleconference with my non-Japanese co-workers.
私は、□□業界で☆☆として働いています。数週間前に英語学習を始めたばかりですが、例えば日本人以外の同僚との電話会議など、仕事で英語を使いたいと思っています。
So I need to improve my English, especially my speaking skills. Today, I would like to use materials related to my work.
そのため、私は英語、特にスピーキングスキルを改善する必要があります。今日は、私の仕事に関連した教材を使いたいです。

お悩み2:レッスンの講師はどう選ぶ?

レッスンの講師は1人だけでなく複数を選んだ方がいいですか?自分に合う講師をどうやって選んだらいいか、教えてください。

1人だけに絞るのではなく、複数の講師のレッスンを受講することをおすすめします。理由は、特定の講師とだけレッスンを続けていると、「話のパターンや発音・語彙の癖に慣れてきて、英語で意思疎通できるようになってきた気がしていたけれど、ある日ほかの講師と話したら英語が全然聞き取れないし通じない・・・・・・」という悲劇を防ぐためです。僕自身もこの経験があります。

仕事でも旅行でもあなたが英語を話す相手は、初対面もしくはそれほど深く知らない人であることが多いのではないでしょうか。レッスンでもより多くの講師と話し、さまざまな発音や言い回しに対応できるようにしていきましょう。また、お気に入りの講師が1人や2人だけだと、自分と講師の予定がなかなか合わずに次のレッスンまで間が空いてしまう、さらには徐々にモチベーションも下がっていく、ということも起こりやすくなります。その一方で、同じ講師に定期的についてもらって、成長具合や苦手な箇所、自分の性格をわかった上で指導してもらうことも有効です。

以上のことから、お気に入りの講師を複数登録して受講しつつ、新しい講師も探しながら受講するという、二軸で取り組まれることをおすすめします。

お気に入りの講師は、講師検索で国名やビジネス経験や趣味、または使用したい教材を使ってもらえるかどうかで絞るなどして探してみましょう。あとは音声や映像の表情から、自身の本番で話す相手の英語や話し方、声に近いか、そして何より、しっくりいきそうかを判断します。「この講師のレッスンを受けたい!」「なんとなく合う・合わない」といったフィーリングもとても大切です。

お悩み3:レッスン後の復習は何をすればいい?

レッスンを受けた後はなんだかそれだけで満足してしまって、あまり自分の英語力がアップしている気がしません。レッスン後はどんな復習をするとよいでしょうか?

英語力を高めるレッスンにするために、復習は欠かせません。「やった方がいい」ではなく、「レッスンと復習はセット」と捉えましょう。復習なしでは、レッスンで教わったことの多くは身に付かず、すぐに忘れてしまいます。また、同じことの繰り返しで、いつまでたっても改善・向上しないという状態に陥りやすくなります。とはいえ、復習に30分も1時間もかけなければいけないわけではありません。ポイントは3つあります。

Point 1:フィードバックはチャットでもらう

まずは、復習をしやすくするためのレッスン中の心構えです。講師には、フィードバックをチャットでもらえるように依頼します。また、途中であなたが聞き取りにくかった・知らなかった英単語や英語フレーズがあれば、それらも講師にチャットで書いてもらいましょう。例えば、次のように伝えることができます。

Could you send me some feedback in the chat box?

私へのフィードバックを、チャットボックスに送っていただけますか?

Could you type the word you said in the chat box? It's not familiar to me.

あなたが言ったその単語を、チャットボックスにタイプしていただけますか?よく知らない単語なんです。

一方のあなたも、「この言葉はうまく発音できなかった」「この表現はスムーズに出てこなかった」「本当はこう言いたかったけど、わからなかったからこう表現を言い換えた」といった英語表現をメモしておきます。これらが、あなた専用の復習メモになるわけです。

Point 2:復習はレッスン後にすぐやる!

復習は、レッスン後にすぐ行いましょう。理由は、例えば夜にレッスンを受けて翌朝復習しようとすると、レッスン内容を思い出すところからスタートしなければならず余計に時間がかかりますし、その時点で忘れてしまう箇所も出てくるためです。

中でも重要なのは、「さっきのレッスンで、ここがうまく言えなかった」という悔しさや、「英語で話せて楽しかった!」という喜びなどの感情がホットなうちに復習することで、習得の効果に拍車をかけられる、ということです。

Point 3:声に出して繰り返す

復習では、前述の復習メモをただ眺めるのではなく、うまく言えなかった表現、知らなかった単語・フレーズ、うまく発音できなかった言葉を、講師からもらったフィードバックを踏まえながら、声に出して繰り返しましょう。知らなかった単語や表現については、それを使ってあなたがレッスン外の本番で実際に使いそうな例文、もしくはとても興味のある物事と混ぜた例文を作り、これも声に出してアウトプットをすることで、記憶に定着しやすくなります。

また、レッスンを録音し、自身の英語と講師の英語の違いを耳でチェックするのもおすすめです。気になる箇所はやはり声に出して、講師の言い方に近づけられるよう練習しましょう。

お悩み4:レッスン内容はどう決めるの?

オンライン英会話では、レッスン内容をどのように決めていますか?自分が学びたい内容があればそれを講師に教えてもらえるのでしょうか?

オンライン英会話では教材やコースも用意されていますが、多数在籍する講師と生徒が使うためのものですから、それらを講師に任せっきりで受け身で受講していては、レベル的にも用途的にもあなたにぴったりなレッスン、効果的・効率的なレッスンにはなりません。

ポイントは、spontaneous(自発的)です。レッスンを受けるというよりも、講師と一緒にレッスンを作っていくんだと考えましょう。具体的な行動としては、「自分はこのスキルを高めたいので、今日はこれがやりたい」「この教材をこう使いたい」と講師にリクエストする、自分がうまく話せなかった箇所は講師にお手本をお願いする、などです。次の例を参考に、レッスンの講師にリクエストしてみてください。

〈レッスンリクエスト 例1〉

Though I would like to use the news article material, it would be great if we could skip the English vocabulary check because I would like to focus on discussion.
ニュース記事教材を使いたいのですが、ディスカッションを集中的に行いたいので、(通常やる)英単語の確認は飛ばせるとありがたいです。

〈レッスンリクエスト 例2〉

I would like to do role-playing to practice English at work. Actually, I made a simple script for it. Can I send it to you?
仕事での英語を練習するためのロールプレイングがしたいです。実は、そのための簡単なスクリプトを作りました。送ってもいいですか?

〈レッスンリクエスト 例3〉

I would like to study English using an interview of my favorite musician. Can I send it to you? I typed out a part of it.
大好きなミュージシャンのインタビューを使って、英語を勉強したいです。送ってもいいですか? その一部をタイプしました。

最後に、いちばん大切なことを。

講師へのリアクションは素早くかつオーバーめに取る、なるべく大きな声でハキハキ話す、講師の名前を呼ぶ、講師に感謝の気持ちをマメに伝える、そして何より、笑顔!講師との英会話も人間関係が大事なので、良好なコミュニケーションをとって信頼関係を築けるかどうかで、レッスンの効果は必ず違ってきます。レッスン受講の姿勢も、前のめりなぐらい自発的になりましょう!

オンライン英会話の詳しい内容はENGLISH JOURNAL8月号で!

オンライン英会話を始める前に読んでおきたい!

嬉野 克也

文:嬉野 克也
1973年生まれ・大阪府出身。関西大学文学部英文学科卒業。36歳から学生時代以来の英語学習を再スタートした、元々は英語をやる必要がなかった会社員。オンライン英会話の徹底活用とTOEICテスト900点突破を経て、外資系企業担当として日常的に英語を使うようになった経験を、ブログや書籍、雑誌などで発信している。オンライン英会話、英語学習法についての著書多数。

※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2020年8月号に掲載した記事を再編集したものです。

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