Google翻訳で英語の発音認識度チェック! 無料アプリでスピーキング学習を習慣化する方法とは?

リプロダクションのススメ

英語を聞いたり話したりする力をまとめて強化できたらいいな、と思ったことはありませんか? そんな効率のいい勉強法、実は本当にあるんです。それが「リプロダクション」。『天駆せよ法勝寺』で第9回創元SF短編賞受賞の著者、バイリンガル小説家の八島游舷(やしまゆうげん)さんが実践しているその方法をわかりやすく丁寧に解説します!

日本人のリアルな英語を動画で公開!

効果的なスピーキング練習法を紹介する連載、「リプロダクションのススメ」も3回目になりますが、リプロダクションには慣れてきたでしょうか。

今回は、リプロダクションを含む英語学習での「目標、習慣化、やる気」について考えてみましょう。

ところで、「こいつはバイリンガル小説家とか言っているけど、どれだけ英語が話せるんだ?」と思っていませんか?

2020年6月17日にSugoi Fushigi Showという英語のYouTubeチャンネルを開設しました。

NHK「又吉直樹のヘウレーカ!」に出演された筑波大学助教の大澤博隆さん(@hiroosa)、科学文化作家の宮本道人さん(@dohjinia)、そしてSF書評家の橋本輝幸さん(@biotit)と私のメンバーで、英語で日本とSFおよびその周辺を紹介しています。

「ネイティブみたいに話せないと英語YouTubeなんて」と考える人は多いかもしれません。しかし、完璧を期していれば英語での情報発信などいつまでたってもできないでしょう。

この動画は台本なし、ぶっつけ本番で撮影しています。私は、英語が話せる方だとは思いますが、そう大したものではありません。見直してみると言い間違いや発音・文法の問題など、ネイティブのレベルには到底及びません。ただこれでもネイティブの専門家と対等にやり取りするには十分ですし、英語で講演もできます。

皆さんがすでにこの程度話せるならこのコラムを読む必要はないかもしれません。しかし、「このレベルでもいいからもっと話せるようになりたい!」と思われるなら続きをどうぞ!

スピーキングの技能測定と目標設定の仕方

英語学習で考えた方がよいことは、「現在自分がどのくらいのレベルか」、そして「どのレベルを目指すか」ということです。テストというと気がめいるかもしれませんが、本気で英語を話したければ避けて通れません。

スピーキングのレベルを客観的に測るのはなかなか難しいことです。スピーキングの能力を測るテストにはTOEFL、IELTS、Versantなどがあります。スピーキングテストを一度も受けたことがない人は、受けてみることを強くお勧めします。

TOEFLやIELTSは、4技能すべてを試験し、受験代も高価なので敷居が高いかもしれません。その点、Versantは比較的安価で受けられ、スピーキングテストのみでも受験できます。

VersantはEJOのこちらの記事でも紹介されています。

ej.alc.co.jp

テストを受けなくても、発音の正確さがどの程度か、無料で簡単に知る方法があります。それはGoogleの音声認識です。これに英語の発音を認識させて、どの程度認識されるか見てみましょう。

Google翻訳で自分の発音認識度をチェック

translate.google.com

Chromeか新しいEdgeブラウザー(2020 年 1 月にリリース)で、上のページで[英語]を選択してから左下のマイクのアイコンをクリックします。マイクなどの性能に問題がなく、雑音もない環境で、9割認識されていればまずまずです。

現在の自分のスピーキング能力がわかったら、一定期間内にスコアの向上を目指す具体的な目標を設定します。

次に、Googleカレンダーでスケジュール管理をする方法をご紹介します。

Googleカレンダーでゴール設定! 毎日の学習を習慣化

英語学習に限らず、何か技能を身に付けるときに重要なことはなんでしょうか。

それは習慣化です。少しずつ、ただし必ず毎日することで大きな違いを生むことができます。できれば毎日、決まった時間にするのが理想的です。私は、体重測定、ランニング、語学学習(DMM英会話とDuolingo)を毎日していますが、毎日続けられるのは決まった時間(あるいはタイミング)にしているからです。

Googleカレンダーを使うと、毎日、学習スケジュールを設定できます。

▼Googleカレンダーでゴールを作成する方法はこちら

support.google.com

後でほかの予定を入れた場合など、毎日決まった時間に実行できない場合は、自動で空いた時間にスケジュール調整をしてくれます。これはパソコンではなくスマートフォンからのみ設定できます。

ソーシャル・モチベーション : SNSで仲間をつくってやる気アップ

学習に対する動機付けには、その学習自体からやる気が得られる「内発的動機付け」と、「ごほうび」として外部から得られる「外発的動機付け」があります。最終的には、内発的動機付けが強化されることが理想です。

英会話が楽しい、映画が理解でき、洋書が読めるようになって楽しいなど、英語を学習することそのものが面白いと感じるようになれば、学習はどんどん進みます。リプロダクションをするときもそれが目標です。ただ、そこまで行くにはかなりの学習量が必要です。その場合は、外発的動機付けを程よく使うのがよいでしょう。

Googleカレンダーを使って、昼食や夕食前の時間に毎日リプロダクションをするようにして、し終えたら食事にする、ということにしてもよいでしょう。コーヒー・ブレイクやおやつの時間の前にするという方法もあります。

外発的動機付けの一つに、「ソーシャル・モチベーション」とでも呼べるものがあります。「これだけ勉強した」という成果を友達と共有することでやる気、動機付けにつなげることです。ほかの人が頑張っている様子を見て自分もやらなくてはという気分になります。単純なようですが、これは非常に効果的です。

FacebookなどSNSに、どれだけ学習したかを節目で報告するのもよいでしょう。ただ、SNSのフレンド全体ではなく、英語学習という目的を共有するグループに対してした方がいいかもしれません。

Duolingoのようなアプリでは前述のSNSと同じような「友達」をつくることで動機付けにつなげています。語学以外の、ランニングやトレーニングのアプリにも似た仕組みがあります。

▼おすすめの語学学習アプリDuolingo

www.duolingo.com

Duolingoではほかにもいくつか動機付けにつながる仕組みがあります。例えば「連続」という機能では、毎日続けることで炎のアイコンが継続して表示されます。外発的動機付けはこのようにシンプルなものの方がうまくいくようです。

リプロダクション練習をやってみよう

今回もリプロダクション練習をしてみましょう。

音源は島崎秀定さんの著書『指名が途切れない通訳ガイドの英語で日本紹介アイデアブック』のコンテンツを利用させていただいています(速度を20%遅くしています)。スクリプトはなるべく見ずにリプロダクションしましょう。詳しいやり方は前回の記事をご参考にしてください。

Festivals

You can see traditional parades boasting dynamic portable shrines and beautiful floats.

There is a great variety of festivals in Japan, with most of the traditional ones being related to religion. Spring festivals are held to pray for a good rice harvest, while autumn festivals are held to thank the gods for the crops.

These festivals are organized by the Shinto shrines. In summer, there is a period called Obon, when our ancestors’ spirits return to the earth. We welcome their visit and amuse them with bon dances and festivals. At these festivals, you often see parades of portable shrines and floats, which are well worth watching.

Heavy portable shrines are transported through the town by many lively carriers. The floats, with their beautiful sculptures and fine tapestries, are considered to be moving works of art.

Some other types of festivals, with no connection to religion, are also popular in Japan. These more modern celebrations, such as snow festivals and music festivals, are held strictly for fun.

うまくいかない場合は、どのような点でつまずいているか具体的にお知らせください。アドバイスできるかもしれません。

本記事へのご感想はこちらからお送りください。

今回のまとめ

  • スピーキングテストで自分のレベルを客観的に把握しよう。
  • 学習に対する動機付けには、その学習自体からやる気が得られる「内発的動機付け」と、「ごほうび」として外部から得られる「外発的動機付け」がある。
  • 毎日決まった時間に学習することで、習慣化し、学習を長続きさせることができる。

八島游舷さんの本

Final Anchors (早川書房)

Final Anchors (早川書房)

  • 作者:八島 游舷
  • 発売日: 2018/08/15
  • メディア: Kindle版

おすすめの本

この連載で使用の音声は、こちらの書籍に収録。音声の英文や和訳も掲載しています。

※紹介の書籍のリンクはAmazonアソシエイトの商品ページです

文:八島游舷(やしまゆうげん)
小説家。英語での小説出版を目指している。『天駆せよ法勝寺』(東京創元社。九重塔が宇宙船となり彼方の星にある大仏を訪れる仏飛びSF)で第9回創元SF短編賞受賞。ダウンロード回数は1万を超える。『Final Anchors』(早川書房。2台のAI自動運転車が衝突寸前の0.5秒で対話する)で第5回日経「星新一賞」グランプリ、『蓮食い人』で同優秀賞をダブル受賞。https://yashimayugen.com