テレワークで急増するビデオ会議!深刻なZoom fatigueにご注意【ニュースな英語】

ニュースな英語

新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの生活スタイルは大きく変化しています。中でも、テレワークの推進により、「働き方」が激変した方も多くいるのではないでしょうか。今回は、そんな中で注目される「ビデオ会議」に関する英語表現を学びましょう。

今回のニュースな英語

Zoom fatigue

新型コロナウイルスの感染拡大抑制のために、出勤せずにリモートワークするようになって1カ月以上たったという人が多いのではないでしょうか。

そして、リモートワークに欠かせなくなってきたのが、Zoom(ズーム)などを使ったビデオ会議。社内の打ち合わせや取引先との商談など、毎日次から次へとビデオ会議をこなし、疲れてきたという人も少なくないようです。

そしてこの傾向は、日本だけではありません。ということで、今回のニュースな英語は、「ズーム疲れ」を意味する「Zoom fatigue」です。

隔離生活にビデオ会議は大活躍。でも・・・

新型コロナウイルスは、一時期の勢いは収まったように見えますが、世界の多くでは今も、外出自粛もしくは外出禁止状態にあります。世界中でステイホームと呼びかけられるようになったと同時に、ビデオ会議サービスのズームが注目を集め始めました。

アメリカの技術系ニュースサイト「The Verge」によると、ズームで会議する人の数は、4月上旬の時点で1日2億人でしたが、4月下旬には3億人に達しました。わずか半月で50%増加したことになります。昨年12月の利用者数は1000万人だったそうですから、いかに急増したかがわかります。

ズームの利用者が増えた理由は、リモートワークだけではありません。友達や家族と物理的に会えない状態になってしまったため、ビデオコールで近況を伝えあったり、会えないストレスを解消したり、という人も多いでしょう。昼間は仕事でビデオ会議。夜は友達や家族とビデオチャット。これでは気が休まるときがないですよね。

ハーバード・ビジネス・レビューは、「How to Combat Zoom Fatigue」(ズーム疲れに立ち向かうには)という記事の中で、グーグルで「Zoom fatigue」という言葉を検索する人は、3月上旬以降増え続けていると指摘します。

どんなふうに使われている?

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USAトゥデイは、次から次へとビデオ会議を続けることには、意図しない影響が出る可能性があるとして、こんな状態になると説明しています。

“Zoom fatigue,” or the feeling of tiredness, anxiousness or worry with yet another video call.

「ズーム疲れ」――つまり、またビデオコールだ、という疲労感や不安感、心配な気持ちだ。

USAトゥデイは、ズーム疲れを少しでも軽減するために、「すべてをビデオコールにする必要はなく、音声だけにしてみる」などのアイデアを提案しています。 

www.usatoday.com

また前述のハーバード・ビジネス・レビューは、ビデオ会議が疲れる理由について、画面の向こうにいる人に「ちゃんと聞いているよ」と示すために、よそ見することなく画面を凝視せざるを得ないから、などの理由を挙げています。

そのため、「Zoom fatigue」を起こさないように、ビデオ会議が長くなったら、パソコン上のビデオ画面を小さくしたり、画面から数秒間目線を外し遠くを見たりして、時折休むようにアドバイスしています。

まとめ

これまでの日常にはまったくなかった暮らし方を強いられている私たちですが、そろそろ「こういう生活、疲れた」と感じている人も少なくないようです。その一つが「Zoom fatigue」ですが、他にも、日本でもよく言われている「コロナ疲れ」も、「Corona fatigue」として英語圏でも話題になっています。

大変な時期ではありますが、世界が同じ問題に直面し、悩み、乗り越えるという、貴重な経験を私たちはしているのかもしれません。

Satomi Matsumaru

文:松丸さとみ
フリーランス翻訳者・ライター。学生や日系企業駐在員としてイギリスで計6年強を過ごす。現在は、フリーランスにて時事ネタを中心に翻訳・ライティング(・ときどき通訳)を行っている。
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記事中画像:Free-PhotosPixabay