couldが使いこなせるようになると、英語が上達したなと実感できる人も多いとか。今回は、日常会話で使えるcouldの用法をご紹介します。英語の小さな疑問を解決して、英語を発信する力を付けていきましょう!
疑問:couldはどんなときに使えばいいの?
couldはcan(できる)の過去形だから、「できた」という意味。でも、「できた」以外にも使えるようになりたいのですが、どんなときに使えるのでしょうか?
英語ネイティブが使うcouldの用法を、早速、動画で見てみましょう。
答え:「お願いする」「可能性を示す」「控えめに提案する」「推測する」とき
couldは、さまざまな状況で使われますが、今回は、couldが使いこなせるようになるためのいくつかのパターンを見ていきましょう。
- 「昔は~ができた」
- 「~してもいいですか/~していただけますか」
- 「~かも」
- 「やろうと思えばできたけど、やらなかった」
- 「~だったかもしれない」
「昔は〜ができた」
基本的にcouldはcanの過去形として使われ、「(昔は)〜をこなす能力を持っていた」や「(以前は)〜が可能であった」などの意味として使います。
Ten years ago, I could pull an all-nighter and feel totally fine the next day.
10年前は、徹夜をしても翌日も全然平気でした。
In my twenties, I could run a sub 4 hour marathon.
20代の頃は、マラソンを4時間以内で走れた。
「~してもいいですか/~していただけますか」
相手に何か許可を求めるときや依頼をするときに、canの代わりにcouldを用いることで、canよりも丁寧な響きになります。そのことから、フォーマルな場ではcanよりもcouldを用いられる傾向があります。
Could I take the day off tomorrow?
(上司に)明日休暇を取ってもいいですか?
Excuse me. Could you tell me where the restroom is?
(レストランの店員に)すみません、トイレはどこですか?
「~かも」(現在、未来の可能性)
couldは、mightやmaybeと同じ役割を果たし、過去の可能性でなく、現在または未来の可能性を示すときや、控えめに提案するときにも使います。
It’s a holiday today. That restaurant could be closed.
今日は祝日だからあのレストランはしまってるかも。(可能性を示す)
We could go watch a movie tonight.
今夜映画を見に行ってもいいかもね。(控えめに提案する)
「Could have+過去分詞」の3つの用法
最後は「Could have+過去分詞」の形式。この形式を使う場合、基本的に3つの用法があります。
「やろうと思えばできたけどやらなかった」
1つ目は、「やろうと思えができたけど、やらなかった」または、「条件がそろっていなくてできなかった」などと表現をする場合に、「I could have ~+ but +~」のように表現します。例えば、
I could have studied abroad in college( but I didn’t).
大学生のときに海外留学しようと思えばできたんだけど、しなかった。
となります。最後のbut I didn’tは言わなくても、伝えたいニュアンスは伝わります。
もし、butを加えるのであれば、しなかった理由、できなかった理由を続けて述べるのが一般的です。
I could have studied abroad in college but I was too busy with school.
大学生のときに留学できたんだけど、学校の勉強であまりにも忙しくて。
また、butをifに変えて「I could have ~+ if ~」とすることで、「もし〜であれば〜ができた」というニュアンスになります。
I could have passed the test if I had studied for it.
ちゃんと勉強してたらテストに合格できたんだけど。
「~だったかもしれない」(起こる可能性はあったけど、起こらなかった)
2つ目は、何かが起こる可能性はあったけど、実際には起きなかったことを表すときに使われ、日本語の「〜だったかもしれない」を表します。
I can’t believe you did that. You could’ve been fired.
そんなことしたなんて信じられない。クビになってたかもしれないよ。
Luckily, no one was hurt in the accident. It could’ve been lot worse.
幸いなことに、その事故で誰もけがをしませんでした。不幸中の幸いです。
「~かも?」(過去のことを推測する)
3つ目は、日本語の「〜かも」のように、(過去のことを)推測をするニュアンスとして用いるパターンです。例えば、バーベキューに参加するはずの友達のヒロが、まだ来てない状況で、誰かがWhere’s Hiro?とあなたに聞いてきたら、下記の例文のように返答できます。
He could’ve gotten lost.
道に迷ったのかも。
He could’ve forgotten about the BBQ party today.
今日がBBQパーティーだってことを忘れちゃったのかもね。
今回の英語の疑問解決はHapa英会話のブログで詳しく読めます。次回もお楽しみに!
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Jun 先生の本
Jun Senesac(ジュン セニサック)
アメリカ、ロサンゼルス出身の日米ハーフ。両親がアメリカで運営する英会話学校 BYB English Center にて、高校生の頃から英語講師としてのキャリアをスタート。カリフォルニア大学サンタバーバラ校在学中に1年間、一橋大学へ交換留学。大学卒業後に再来日し、国際交流員として石川県の内灘町役場で2年間勤務。2011年にアメリカへ帰国し、BYB 姉妹校をアーバインに開校。 2013年に英語学習サイト「Hapa 英会話」を立ち上げる。2014年2月にスタートした Podcast の配信数が、合計2000万ダウンロードを突破し、iTunes Japan の『Apple必聴Podcast作品』として2019年は3年連続5度目の選出となる。
構成・編集:増尾美恵子