相手の予定を聞くときは Are you ~ing? と Do you ~? のどっち?【Mr. Evineのコア英文法テクニック】

「現在形」と「現在進行形」を使った未来の表現

この連載では『Mr. Evine の中学英文法を修了するドリル』などでおなじみのカリスマ英語講師Mr. Evineさんが、スピーキングにつながる英文法のテクニックをクイズ形式で紹介します。今回は「現在形」と「現在進行形」を使った未来の表現についてです。

Hello! Evineです。連載5回目のテーマも前回引き続き「未来の表現」です。

前回ご紹介した“will”と“be going to”、今回の「現在形」と「現在進行形」を使ったこれら4つのパターンを押さえておけば、「未来の表現」はたいていの場面で事足りるはず。

まずは、次のクイズを解いてみてください。

チャレンジ!話せる英語クイズ

Q. 日本語を参考に、「予定」を示す表現として適切なものを選びましょう。

明日は何時に学校が終わるの?

What time ( will / do ) you finish school tomorrow?

『英文法総合問題集ES【はじめて編】』(アルク)より抜粋

さて、どちらが正しいか理由を説明できるでしょうか?答え合わせをしましょう。

現在形は実は「現在」ではない!?

現在形は「現在」と言っているにもかかわらず、実際のところ「現在」にこだわっているわけではありません。

基本ニュアンスは「昔から、現在も、そしてこれから先も続く」という固定的・永続的な事実や状況を表す時制です。つまり、固定的に続く事柄は先の話(未来)であっても、単純に現在形で表現します。

正解文のポイント

今回のように、学校など個人の意思とは関係のない確定的なスケジュールの場合には“What time do you finish ... ?” と、現在形で表現するのが自然です。ほかにも、会社の予定や交通機関の発着なども同じように現在形で表現するのが一般的ですね。

一方、助動詞willを用いた場合ですが、willには「意志」のニュアンスが根底に含まれるため、will youの疑問文は状況によっては「いつ学校を終わらせるのか?(終わらせるつもりなのか?)」という意図的な響きがあり、今回は不適切です。

正解はdoになります。

伝えたい内容や自分の状況に合わせて形を変える!

それでは、現在形と現在進行形で示す未来表現の使い方を例文で整理しましょう。どちらも確実性を持った表現ですが、まず現在形は周囲が設定した事柄(外的なもの)に使われます。

一方で現在進行形は以前に決めた事柄の手配完了して、あとは実行に移すのみの個人的な予定・計画に用いられます。

次の会話で、質問と返答の2つの文を比較して見ていきましょう。

(1)  What are you doing today?
今日はどうするの?

(2)  I have a meeting today, and work on weekends.
今日は会議があって、週末も勤務だよ。

(1)のように、個人的な身近な予定を尋ねる場合は、現在進行形またはbe going to を用いるのが一般的です。どちらも、会話の場面以前に予定が決まっており、そこから状況や準備が進んでいく「動きのニュアンス」です(現在進行形はbe going toよりも実現手前の響きがあります)。

この「まさに今グングン進めていく感覚」は現在形にはありません。この会話の場合、(2)の返答文では現在形を使うことで、会社で決められた予定を示し、個人の都合で動いていないことを示します。

未来の表現の練習方法

それでは、スピーキングに必要な未来の表現に合わせた「時」の副詞を、ステージごとに整理していきましょう。

Stage 1 文法的理屈を学ぶ

未来の表現に合わせた「時」の副詞に注意しましょう。

現在形 本来の働きと区別をするため、「未来の表現」で用いるには
「未来」であることを示す文脈(基本はtomorrowなどの
「時」を示す副詞)が必要。
現在進行形

現在形や過去形は動詞そのものが変化し、表現することができますが、「未来の表現」は時の副詞や文脈、それぞれの基本ニュアンスを駆使することで作り出すものですから、ベースの用法をまずはしっかり整理することが大切です。

Stage 2 リアルな使い分けをイメージする

次に、どんな場面で「現在形」と「現在進行形」を使うのかイメージしましょう。

  よくある基本例文 コアニュアンス
現在形 What do you do?

固定的・永続的な事実・状況
※学校や会社のスケジュールや通機関の発着など

現在進行形 What are you doing?

一時的な動き
※一時的というのは完了する行動のことを意味する。「~することになっている」など、すでに準備ができている確定的な予定のこと。

コアニュアンスの大きな違いは、現在進行形は「今」動いている感覚があり、それがないのが現在形という点です。

この感覚を未来の表現としてどう結び付けるのかが大切なポイントです。現在形の未来表現は、個人が自由にアレンジするのではなく、自分が合わせていくイメージ。確定的なニュアンスがあるため、固定的・永続的な現在形の響きとまさに合うわけです。

学校の授業、会社の定例会議、交通機関の発着など、周囲が決めたスケジュールは、日常生活の中でも割合として大きいので、現在形の表現は使う場面が自然と増えていきます。

一方、現在進行形は、個人で予定・計画を決めて、そこから準備がスタートし、状況がグイグイ進んでいる響きです。その結果、予定は未定のような曖昧さは消えて、いよいよ実現する確定的な予定で用いるのが自然になります。

Stage 3 運用力を養う

自分自身に当てはまる(直接的)経験を、「現在形」と「現在進行形」を使って発話してみましょう。

I leave early tomorrow morning, so I’m packing today.
明日の朝は早く出発するから、今日荷造りするんだ。

『英文法総合問題集ES【はじめて編】』(アルク)より抜粋

tomorrow morningがあることで、現在形leaveは未来の表現として使われていると判断できます。また、現在形にすることで、自分の足ではなく電車やバスなどの公共交通機関を使用しての移動を示唆します。

一方、後半の文に現在進行形I’m packingを用いることで、以前から段取りしていた予定を、まさにこれから実行しようとする動きのある表現になっています。

レベルアップ問題にチャレンジ!

スピーキングにつながる文法力を身に付けるため、次の「現在形」と「現在進行形」の使い分けにチャレンジしましょう。

(1)、(2)は状況に合うようにどちらか適切なものを選びましょう。(3)は空欄を埋めてください。

(1) It’s ( snowing / going to snow ) tomorrow morning.

(2) [相手の予定を聞くとき
What ( are you doing / do you do ) today?

(3) 今夜アイナの家に泊まるんだ。あなたに一緒に来てほしいな。
(   ) (   ) at Aina’s house tonight. I want you to come with me.

レベルアップ問題の解説

まず(1)について。明日の午前の天気を予測したもので、状況予測のbe going toを用いるのが自然。現在進行形を未来表現として用いる場合は、個人的に手配した予定・計画であり、天気は人が計画することができない自然現象なのでNGです。

続いて(2)について。相手の個人的な予定は現在進行形またはbe going toで表現するのが一般的です。外的な理由やルールで定められた事柄は現在形ですが、今回の状況では不自然。

最後に(3)について。「~することになっている」と、個人的な手配済みの予定を表現したものです。I’ll stayは状況によって、相手に誘われてその場で「じゃあ、泊まることにするよ」と決めた響きがあるため不自然です。

レベルアップ問題の解答

(1) going to snow

(2) are you doing

(3) I’m staying

時制の使い分けは、場面を意識することが大切です。過去の話は比較的しやすいものの、未来の表現はまだ何も実現しておらず、状況は流動的。そのため、大げさに言えば、未来の表現を使用する際は話し手それぞれの状況分析も要求されるのです。

次回は「助動詞」の実践的な使い方についてお伝えします。お楽しみに!

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Evine

文:Evine(エヴィン)

本名、恵比須大輔。夜景が美しい街、神戸に生まれ育つ。オーストラリアでのワーキングホリデーの経験と、何でも丹念に調べ上げる「根性の独学」で英語を習得。子ども英会話講師、塾の英語講師を経て、現在は「やりなおし英語JUKU」を神戸で主宰し、学生から大人まで初心者を対象とした使える英語学習指導に従事している。著書は『Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル』『Mr. Evine の中学英文法クイック・チェック 』(共にアルク刊)など多数。趣味は映画を見ること、ダイビング。
ブログ「エビンズワーズ」