未来形I’ll / I’m going toの根本的イメージとは?使い分け方を徹底解説【Mr. Evineのコア英文法テクニック】

コア英文法テクニック

この連載では『Mr. Evine の中学英文法を修了するドリル』などでおなじみのカリスマ英語講師Mr. Evineさんが、スピーキングにつながる英文法のテクニックをクイズ形式で紹介します。今回は「未来の表現」についてです。レストランで注文するとき、( I’ll / I’m going to ) have the grilled chicken. どちらが正しいでしょうか?

Hello! Evineです。連載4回目のテーマは多くの人を悩ます「未来の表現」です。2回に分けてお話ししますが、まずは定番のwillとbe going toからチェックしましょう。

どちらも同じ表現としてあまり区別なく使っている人も多いのですが、あなたはどう使い分けていますか?両者のコアニュアンス(根本的イメージ)にも注目して見ていきましょう。

まずは、次のクイズを解いてみてください。

チャレンジ!話せる英語クイズ

Q. 状況を考えて、時制の形を選び、自然な英文を完成させてください。

[レストランで]
Hi, are you ready to order?
Yeah, ( I’ll / I’m going to ) have the grilled chicken with fries.

さて、どちらがなぜ正しいか理由を説明できるでしょうか?答え合わせをしましょう。

「未来の表現」は話し手の気持ちや状況が重要!

willとbe going toですが、基本的には両者を使う場面は異なると考えた方がいいでしょう。実際に使い方を誤れば不自然に響くケースがあります。

まずI’llの原則は「その場の意志決定(判断)」で、今回であればメニューを見ながらその場でオーダーを決めるという状況です。

一方、I’m going toは進行形、be ~ingのカタチから、文字通り状況が進行しているニュアンスで「前に決めた予定・計画」を表現するのが基本です。

正解文のポイント

今回どちらが自然であるかを検討します。結論から言えば、「メニューを見て、その場で注文を決めた」響きのあるI’llがより自然な言い方でこれが正解です。

一方、I’m going toは極端な話をすればレストランの都合は考えずに、「前から決めていることだから、これを食べさせてください」のように響くため、レストランやショップの店員さんへの返答としては避けるのが一般的。個人的な場面で使うのであればOKですが、今回は不自然です。

正解はI’llになります。

文法的には交換可能でも、伝えたい目的で意味は異なる!

ではここで、will とbe going toのコアニュアンスを例文で整理しましょう。

どちらも話し手の気持ち(=意志)を持った表現ですが、willは会話の中で決めたことに使われ、一方でbe going toは以前から決めていた予定・計画に使われます。

次の2つの文を比較して見ていきましょう。

(A) The bus has gone! What will you do now?
バスが行っちゃったよ。これからどうしよう?

(B) What are you going to do for that?
それに対して、あなたはどう対応するつもりですか?

英文(A)「バスに乗り損ねた」後、まさにその場面での相手の意志を確認するwillで、単純に現時点における話し手の考えを尋ねています。

一方、英文(B)のbe going toは、相手が前から決めていることを踏まえて、既に決めているであろうこれからの予定・計画を尋ねている印象です。

未来の表現の練習方法

それでは、スピーキングに必要な「未来の表現」の練習方法を、ステージごとに整理していきましょう。

Stage 1 文法的理屈を学ぶ

未来形でよく使われる表現を知る

そもそも未来の話をする「文法のカタチ」にはどんなものがあるのでしょうか?以下、その全パターンと知っておきたいカタチの優先順位です。

優先順位 文法のカタチ
1
I will work on Saturday. will+動詞の原形
2
I work on Saturday. 現在形
3
I’m going to work on Saturday. be+going to
4
I’m working on Saturday. 現在進行形
5
I will be working on Saturday. 未来進行形
6
I am to work on Saturday. be to+動詞の原形

Stage 2 リアルな使い分けをイメージする

次に、どんな場面でwill とbe going toを使うのかイメージしましょう。

未来の表現 このカタチを使うポイント
will 「…するよ」と今、決めたこと(その場の意志決定)
be going to 1.「…するつもり」と前から決めていること(予定・計画)
2.「…しそう、…になりそう」と外的・内的状況や兆候から予測したこと(根拠がある予測

be going toは状況が進んでいるイメージがあり、実現に向けて準備が進行している予定・計画を示したり、目の前にある状況(または体で感じている兆候)からの予測に使われます。willは会話の流れの中における「とっさの判断」で「今、決めた」というイメージがあります。

今回の両者の使い分けに限っては、この表のbe going toを用いたい場面をしっかりイメージし、これに該当しなければwillを使う、というように最初はシンプルに考えるのもいいでしょう。

Stage 3 運用力を養う

自分自身に当てはまる(直接的)経験を、be going toとwillを使って発話してみましょう。簡単に使い分ける方法は、既に決まっている予定・計画はbe going toそれ以外はwillでイメージします。例えば、次のような文です。

So, what are you going to do tonight?
で、今夜の予定は?

I don’t know, I’ll be home tonight.
分からないけど、今夜は家にいるよ。

予定を聞かれて、何も決まってない場合があります。そんなときに便利なのがwillです。その場を取り繕って予定をとっさに決めた感じです。

レベルアップ問題にチャレンジ!

スピーキングにつながる文法力を身に付けるため、次の「未来形の使い分け問題」にチャレンジしましょう。

(1)は空欄を埋めてください。(2) 、(3)は状況に合うようにどちらか適切なものを選びましょう。

(1) ああ、お母さん、また吐きそう!
Oh, (  ) (  ) (  ) throw up again, Mom!

(2) [電話が鳴っている]
( I’m going to / I’ll ) get it.

(3) Are you from around here?
No, ( I’ll visit / I’m visiting ) a friend.

『10日間完成! 英文法総合問題集 ES』(アルク)より抜粋

レベルアップ問題の解説

まず(1)について。「また吐きそう」は自分の体の内的状況から感じ取り、それに基づいて予測したもので、根拠がありますのでbe going toのカタチが自然です。

続いて(2)について。電話が鳴った状況で自分が電話に出る、つまり「その場で判断・決定」する行動であれば、I’llが自然です。

最後に(3)について。「この辺の人ですか?」に対する返答文ですが、I’ll visitであればその場で決心して「(では)…を訪ねることにするよ」という表現になり、今回の相手の質問(疑問文)を受けた返答としては不自然です。

一方、現在進行形I’m visiting~(~を訪問している)であれば、一時的な滞在であることを示し、疑問文に対して暗に否定した表現になっており、話の流れとしてはこれが自然です。

レベルアップ問題の解答

(1) I’m going to

(2) I’ll

(3) I’m visiting

 Stage 1でご紹介した通り、未来の表現だけで6パターンもあります。それぞれのカタチの「使い分け」を意識しないと、ときに大きな誤解を生んでしまいます。「未来の表現」が混同する場合は、何か1つのカタチを意識的に使うことからスタートしましょう!

次回は「現在形」と「現在進行形」を使った未来の表現についてお伝えします。お楽しみに!

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Evine

文:Evine(エヴィン)

本名、恵比須大輔。夜景が美しい街、神戸に生まれ育つ。オーストラリアでのワーキングホリデーの経験と、何でも丹念に調べ上げる「根性の独学」で英語を習得。子ども英会話講師、塾の英語講師を経て、現在は「やりなおし英語JUKU」を神戸で主宰し、学生から大人まで初心者を対象とした使える英語学習指導に従事している。著書は『Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル』『Mr. Evine の中学英文法クイック・チェック 』(共にアルク刊)など多数。趣味は映画を見ること、ダイビング。
ブログ「エビンズワーズ」