What’s in it for me?ってどんな意味?これ1つで仕事や人間関係がうまくいく英語の名言

世界No. 1成功者の名言

コーチングやビジネスなどの分野で世界ナンバーワンの成功者たちによる英語の名言を、彼らの通訳を担当する同時通訳者の小熊弥生さんが紹介する連載「世界No. 1成功者の名言」。ワークに回答することで、人生を豊かにするヒントがもらえます。小熊さんは、短大卒業時に英検4級、TOEIC 280点ながら、その後3年半で通訳者デビュー。そうした逆転劇の体験談も交えながらお届けします。

No. 1コーチの名言で成功に近づく

純国産同時通訳者の小熊弥生です。

この連載「世界No. 1成功者の名言」では、世界ナンバーワンのコーチなどの通訳を務めてきた小熊が、成功者の名言を英語表現の視点から解説します。さらに、その教えを実践できるワーク(問い)も入れていますので、成功哲学を理解し、日常にそのマインドを取り入れて豊かな人生を目指せます。

どうぞフル活用して、狙いを定めたニッチ市場で世界一を目指してくださいね。

今回の名言「成功者は、常に他者を助けようとする」

この連載を読んでくださって、ありがとうございます!

前回の「自社の商品に恋するのではなく、顧客に恋をせよ」は、あなたにどんな変化・変容をもたらしましたか?私も自分のメソッドが好き過ぎてつい忘れがちになってしまうことなのですが、大切なお客さまに目を向けるように意識しています。

さて今回は、ブライアン・トレーシー氏の名言を紹介します。

トレーシー氏は、カナダの風光明媚(ふうこうめいび)なプリンスエドワード島出身の「聖人君子」。70冊以上の本を出版しているベストセラー作家で、「営業の神様」と呼ばれています。

トレーシー氏が2017年に来日した際に、私が通訳を務めさせていただきました。彼はそのときすでに73歳で、その2年前に脊椎椎間板の手術を受けていました。その手術のため、ずっと欠かさずにやってきた運動ができず、かつての俳優のような姿ではなくなっていました。

首は左右45度程度までしか回せず、3日間の集中セミナーでは立って講義することも難しくて、ずっと椅子に座っていました。それでも、一切なまりのないきれいなカナダ英語は以前と変わらず、会場にいた数百人が固唾(かたず)をのんで聞き入るほどの素晴らしい講義でした。

私はトレーシー氏を迎えた英語講座をジョイントベンチャーとして開催させていただくこともあったため、2017年の集中セミナーの後に催された食事会にも、主催者のご配慮で参加させていただきました。その際、トレーシー氏と個人的にお話しする機会もありました。

直接お話ししたときにも、健康面でのハンディーはまったく感じさせず、「僕の英語は、英会話を学びたい人には最高の教材だよ。実際、僕のYouTubeを聞いただけで通訳になった人もいるくらいなんだ。だから君のアイデアには大賛成だ」と、私の英語講座に対する協力の意思も快く示してくれました。

そんなトレーシー氏は、世界一と言えるほど多くのコンテンツを持っていると、彼の身近で働く人も言っていました。成功するために必要な方法をすべて、疑問点については熟慮を重ね、試行錯誤した上で、ソリューション化しているのです。

しかし、もともとは高卒で肉体労働からスタートした、決して恵まれた育ちではなかった青年でした。そこから、早起きの仕方、時間管理方法、職場で生産性を上げる方法、効果的な営業方法、営業人材の育成方法、多数の本を書き上げる方法など、一つ一つ学んでいき、研究し、どんな人でも実行できる解決策として練り上げ、教えているのです。

そんな彼から学んだ、このフレーズを共有したいと思います。

Successful people are always looking for opportunities to help others. Unsuccessful people are always asking, “What’s in it for me?”

成功している人は、他者を助ける機会を常に探している。成功しない人は、「自分にとってのメリットは何?」と常に問うている。

素晴らしい名言ではないでしょうか?

私も、正直、自分にとってのメリットばかり考えてしまうことがあります。そういうときには何をやっても「くれくれ星人」になっていて、ブログを書いても、営業しても、そしてコンサルをしても、やっぱり成果が上がらないのです。

しかし、どうしたら相手のためになるかを考えると、必ずなんでもうまくいきます

通訳するときに、どうしたら聞いている人にもっとよく伝わるかを考え抜いたときには、今でも鮮明に覚えていますが、聞いていた人たちがめちゃめちゃわかりやすいですと言って写真を撮りに来てくれたり、会場の廊下などですれ違うときに一人一人の方が直接お礼を伝えてくれたりしました。こんなにうれしいことはないと心底から思うほどでした。

品詞を変える「ful」、肯定を否定に変える「un」

今回の名言も、シンプルな英語の文で成り立っています。

successは名詞の「成功」で、それに「いっぱいある」という意味のfulを付ければ、「成功している」という形容詞になります。

また、その形容詞の頭に否定を意味するunが付いてunsuccessfulになれば、「成功していない」という意味になりますね。

「名詞+ful=形容詞」になる言葉は結構たくさんあります。beauty+ful=beautiful(美しい)、plenty+ ful=plentiful(たくさんの)など。

否定のunも、un+touchable=untouchable(触れてはいけない)、un+believable=unbelievable(信じられない)など、いろいろな言葉に含まれています。

What’s in it for me?はどんなフレーズ?

今回の名言では、動詞のlook foraskが対比的に使われています。

look forは「探す」という意味。askはここでは直接的には「尋ねる」という意味ですが、「求める」という意味合いの言葉です。成功者は機会を探すのに対して、成功しない人は求めるだけという「くれくれ星人」的なニュアンスも、この動詞でしっかり伝わるわけです。

What’s in it for me?は、WIFIと略されることもある、よく使う表現です。このitは、「これって」というニュアンスに近いでしょう。「これって、私にとってどんないいことがあるの?」「それが私にとってどんな役に立つの?」という意味です。

営業するときには、自分にとっての利点ではなく、見込み客(prospect)である相手にとってのメリットを相手にしっかり伝えろと、トレーシー氏は口を酸っぱくして言っています。

利己的に考えれば考えるほど、皮肉にも自分が成功しないパターンに陥るものです。常に、どう相手の役に立てるか、ということを念頭に置いて動きたいですね。

今回のワーク:問いに答えてみよう!

最後に、ワークに挑戦しましょう。ワークはとっても簡単!次の質問に答えて、書き出すだけです。

これらの質問は脳に新たな気付きを与え、人生をさらに飛躍させてくれます。ぜひやってみてくださいね。

ワーク

あなたはどちらにフォーカスしていますか?自分のメリット?それとも他者のメリット?

あなたが自分のことばかり考えがちな分野はありますか?仕事、家族、恋愛、友情など。

あなたが与えられる他者へのチャンスには、どんなものがありますか?

あなたはこれから、他者のためになることを考え、それを実行し続けることを決断しますか?

いかがでしたでしょうか?次回もお楽しみに!

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小熊弥生

文:小熊弥生(おぐま やよい)
http://www.sokupera-english.com/opt2/
株式会社ブリッジインターナショナル代表。TOEIC 280点から、独自の勉強法で半年後にTOEIC 805点を取得。短大卒業から3年半で通訳者デビュー。現在は自身の経験をベースにした英語学習サービスを展開。ひとりひとりの目的に合った効果的な学習プログラム作りを指南し、のべ1000人以上の英語力アップに貢献している。

速ぺらEnglish:著者がTOEIC 280点から各国首脳の同時通訳を担当するまでに実践した英語勉強法を伝授する、リスニング力とスピーキング力アップに特化したプログラム。

編集:ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部/トップ写真:山本高裕(編集部)