今こそ英語で説明したい「ただの花粉症です」

今こそ英語で説明したい「ただの花粉症です」

英語学習誌『ENGLISH JOURNAL』の動画連動企画「Lecture」。4月号からは「英語で学ぶ身近な医学」をテーマとしたレクチャーが始まります!第1回は、この季節にお悩みの人も多い「花粉症」について、医師のYing Fooさんにレクチャーしてもらいました。動画を見ながら、英語で「身近な病気」について学んでいきましょう!

フー・ユィーング

シンガポール生まれ。英・中・独・日の4カ国語を話す。イギリスで医師免許を取得し、これまでに特任助教として大学や病院にて医療人材を育成するための「医学英語」の授業を担当。さまざまな国の医療の文化的な違いに興味を持っている。

「わたし花粉症なんです」

連日ニュースで感染者の拡大が報じられている「新型コロナウイルス」。世界では「コロナ」を理由にアジア人の暴行事件が起きたり、日本では、電車内でマスクを着けずに咳をしただけで非常通報ボタンが押されて電車が止まる事態が起きるなど、混乱に拍車がかかっています。

この季節はただでさえ、花粉症の人は電車内などでくしゃみをしたり、咳をしたりすると、周りからの視線が気になりますよね。我慢できずにくしゃみや咳が出たときはすかさずI have hay fever.(花粉症なんです)と言ってみましょう。Don't warry(心配しないで)を付けるとより安心感を与えられるかもしれません。

そもそも「花粉症」ってどんな病気?

新型コロナウイルスの影響で「マスクが買えない・・・」と切実に困っている花粉症の方は多いのではないでしょうか。「国民病」とも呼ばれている花粉症は、日本人のおよそ5人に1人が苦しめられているといわれています。

そんな身近な病気「花粉症」について、皆さんはどこまでご存じでしょうか?

例えば英語で「hay fever」と言うことは知っていても、花粉症の症状、花粉が飛ぶ時期、花粉症になるしくみなどについて英語で説明できる人は少ないのではと思います。

花粉症の人もそうでない人も、今タイムリーな話題について英語で話せるように「花粉症」について動画で学んでおきましょう!

花粉症(アレルギー性鼻炎)とは:(動画00:51~01:07)

Hay fever is the common layman term for the medical condition known as allergic rhinitis. Allergic rhinitis is inflammation of the nasal membranes, which means the inner linings of your nose, caused by an allergen.

花粉症とは、アレルギー性鼻炎として知られる疾患を指して、一般の方がよく使う用語です。アレルギー性鼻炎は、アレルゲンによって引き起こされる、鼻粘膜、つまり鼻の内壁の炎症です。

「allergen:アレルゲン」とはアレルギー抗原、つまりアレルギーの原因となる物質のことです。そのアレルゲンが鼻に入ると、鼻粘膜、すなわち鼻の内壁が炎症を起こし、このアレルゲンへの反応が出ることがある、というわけです。

ちなみに、花粉症を指す「hay fever」の「hay」とはどういう意味だか知っていますか?hayは「干し草、牧草」という意味で、これは19世紀、夏季の干し草の香りが人体に影響を及ぼすと信じられていた時代にまでさかのぼると考えられています。

花粉症の症状が起きるしくみ:(動画04:43~05:18)

Once your body has been exposed to this allergen for the first time, it becomes primed, which means that it will recognize this allergen the next time your body is exposed to it. When your body is exposed to it the next time, the mast cell will release some natural chemicals. One of these chemicals is known as histamine. Now, histamine as well as some of these other chemicals are responsible for the symptoms of allergic rhinitis, or hay fever.

体が初めてアレルゲンにさらされると、(体内に)備えができて、次に体がそれにさらされたときにこのアレルゲンを認識するようになります。そして、体が次に同じアレルゲンにさらされると、マスト細胞*1は数種の自然な化学物質を放出します。そのうちの1種が、ヒスタミン*2として知られる化学物質です。このヒスタミンをはじめとする化学物質が、アレルギー性鼻炎、つまり花粉症の症状を引き起こすのです。

今こそ英語で説明したい「ただの花粉症です」

(上の図から時計回りに①~④)

①体内のマスト細胞に花粉などのアレルゲンがさらされる

②それに備えようと、IgE Receptor(IgE抗体)が作られる

③再び、マスト細胞にアレルゲンがさらされる

④マスト細胞からヒスタミンなどの自然な化学物質が放出され、アレルギーが引き起こされる

花粉症にまつわる語句を要チェック!

「花粉症」の英語レクチャーはいかがでしたか?動画の中で登場する、花粉症にまつわる表現を下にまとめました。

  • hay fever:花粉症
  • allergic rhinitis:アレルギー性鼻炎
  • pollen:花粉
  • inflammation:炎症
  • sneezing,:くしゃみ
  • blocked nose:鼻づまり
  • runny nose:鼻水
  • itchiness:かゆみ
  • watery eyes:涙目
  • tiredness:疲労、疲れ
  • sleepiness:眠気  

 

自分の症状を説明する表現は、海外で病気にかかるなど、いざという時のために覚えておくと役立ちます。皆さんもぜひ、これらの語句を使って「花粉症」について人と話したり、説明したりできるようになりましょう!

この動画の全スクリプトと和訳はENGLISH JOURNAL4月号で!

動画での学習は、視覚情報を伴い、英語でどんな内容を話しているかをより理解しやすくなるため、初級者の方にもおすすめです。レクチャー動画を実際に見ながら、「花粉症」についてぜひ英語で学んでみてください!

英語でのレクチャーが充実! EJオリジナル動画はこちら

ENGLISH JOURNAL の連載「Lecture」ではこれまで、ロッシェル・カップさん(経営コンサルタント)による「英語での働き方」、ギャヴィン・ブレアさん(ジャーナリスト)による「Brexit問題」、ソンヤ・デールさんによる「ジェンダー/LGBT」、勝又泰洋さんによる「神話」についてレクチャーしていただきました。ビジネスパーソン必見の動画となっていますので、ぜひこちらも併せてお楽しみください!

写真・動画:田村 充
構成・文:須藤瑠美(ENGLISH JOURNAL編集部)

*1:動物の結合組織内や血管の周囲に散在する細胞。組織に加えられた刺激に反応し、ヒスタミンなどを放出する

*2:動物の組織に広く分布する化学物質。通常はマスト細胞で生成され、組織内では不活性状態で存在するが、外傷や毒素などで活性化されると、アレルギー症状を引き起こす