“Excuse me?”と相手に聞き返すのは言語道断?【ビジネス英語の絶対ルール】

「Excuse me?」と相手に聞き返すのは言語道断?【ビジネス英語の絶対ルール】

グローバル社会で役立つ、日本人が使っちゃいけないビジネス英語のルールを、マイクロソフト シンガポール勤務の岡田兵吾さんが紹介します。第5回は、デキる非ネイティブ流「好印象な聞き返し方・あいさつ表現」です。

ビジネスシーンで最適な「もう一回言って」の言い方は?

英語を話していて焦るのは、相手の英語が聞き取れないとき。相手の話すスピードが速過ぎたり、単語が難しかったりするなど、理解できないことは多々あります。そんなふうにちょっとでも聞き取れなかったとき、非ネイティブはすぐに聞き返します。

聞き逃した内容が少しだけなら、“Sorry?” を使います。少し長めの話を言い直してほしいときは、“Would you say that again, please?” (今おっしゃったことをもう一度確認させていただけますか?)のフレーズを使います。

 聞き直すフレーズとしては “Excuse me?” や “Pardon?” もありますが、「もう一度言って」と命令されたような言い回しで、ビジネスの場で使うと、ぶしつけな印象を与えてしまいます。代わりに非ネイティブは “Would you say ~, please?” を使って丁寧に、もう一度話してもらえるように頼みます。語尾の “~, please” はなくても問題ありませんが、あった方がより丁寧になります。目上の人にも使えます。これを聞いた相手は高確率で快く応じてくれることでしょう。

ビジネスで好ましい「聞き返す」表現

Would you say that again, please?

※少し長めの話をもう一度言い直してほしいときに使える

Sorry?

※ちょっと聞き逃したときに使える

ビジネスで多用しない方が良い「聞き返す」表現

△ Excuse me? / Pardon?

※相手の声が小さくて聞き取れないときに、もう一度言ってもらうための表現。聞こえなかった原因が相手にある場合に使用

Once more, please.

※「もう一回言って」と、命令するようなぶしつけな印象を与える

しかし、紹介した “Would you say that again, please?” のような表現は、親しい友人に使うとなると少しよそよそしくなってしまいます。仲のいい友人には、先ほど紹介した “Sorry?” や「もう一回いいですか?」の意味で “Say again?” を使うといいでしょう。

「Long time no see!」もビジネスシーンによってはNG?!

先ほど紹介した “Excuse me?” と “Pardon?” のように、日本人になじんでいる英語を思わず使ってしまうことで、場合によっては、意図していない印象を与えてしまうケースはほかのフレーズでも起こり得ます。その一つが、「初めて会う人・久々に会った人」に使うフレーズです。

皆さんも初めて会った人には、“Nice to meet you.” を使うと思います。少しこなれた人は “Happy to see you.” なんかを使っていたりします。

ここで気を付けなければいけないのは、初めて会う場合は meet、2度目以降の場合には see を使うことです。2度目以降に会う場合は、meet が使えないということを知らない人が、意外と多く見受けられます。

初めて会う相手に “Happy to see you.” とあいさつしてしまうと、「あれ?以前に会ったことがあるのかな?」とちょっとした単語のチョイスで混乱させてしまいます。

逆に、会うのが2度目なのにうっかり “Great to meet you again.” や “Nice to meet you again.” と、meet を使うと、相手は「以前に会ったことがあるのに覚えていないのかな」と誤解します。

ちなみに久しぶり」の表現で、友人同士でよく使われている “Long time no see!” はカジュアル表現なので、顧客先の偉い方やビジネスライクな付き合いしかない人に対してはNGです。

会社の人でも友達のような間柄であれば、親しげな言葉を使うことで距離をグッと縮めることが期待できます。しかし、ビジネス英会話としては、 “Long time no see!” は気さく過ぎます。何度か会って親しくしているクライアントだとしても、このカジュアルな表現を使うことには違和感があります。

“Long time no see!” の代わりにビジネス英会話として使うなら、“Great to see you again!” “It’s nice to see you again.” “It’s been a while.”といった表現の方が失礼に当たらないので、失敗しない表現だと言えます。

ビジネスで好ましい「お久しぶりです」の表現

Great to see you again!

It’s nice to see you again.

It’s been a while.

カジュアルな「お久しぶりです」の表現

△ Long time no see!

※カジュアルな印象。主に友達に使う

グローバルに出世している非ネイティブは、どんなに友達のように仲よくなったと感じたとしても、クライアントに対して敬意をなくす表現は使いません。

日本のことわざの「親しき仲にも礼儀あり」と同じような意味の英語のことわざがあります。“A hedge between keeps friendship green.” で、直訳すると、「間に垣根がある方が友情が保たれる」という意味です。クライアントや上司には、どんなに仲よくなっても、どこか尊敬の気持ちを込めた表現を使いましょう。

So so.」なんて、グローバルでは使っちゃダメ!

さらにもう一つ、意図してない印象を与えてしまいかねない英語を紹介しましょう。“So so.”(まあまあ)です。

単純に日本語で言いそうなセリフを英訳して、“How are you?” “So so.”というやりとりを紹介している本を見たことがあります。

しかし現実に “So so.” なんて答えてしまったら、ネイティブは「この日本人、暗っ!それとも何か悪いことがあった?」と軽く引きます。ネイティブは体調が悪くても、とりあえずFine.” や “Good.” で返すのが普通です。

多くの場合、英会話は “How are you?” からスタートするため、こちらが会話の出はなをくじいてはいけません。私自身は熱くパワフルなキャラクターが売りだと思っているので、最大級の元気さで “I’ve been doing great!”(絶好調です!)や “I’m excellent!”(最高です!)と返します。正直この言い方は、元気過ぎるのでちょっとびっくりされますが、「元気でいいね!」と面白がられて、高確率で顔を覚えてもらえます。

また “I’ve been doing great!” といったフレーズは、ただ自分の調子のよさを伝えるだけではなく、気力が充実していてなんでもできますというアピール同時に行っているのです。どんな人でも、生気がない死神のような人を相手にしません。

私が「海外で1年2カ月営業売上ゼロ」から脱出しようとしたときも、意識的にポジティブな言葉を使いました。

気持ちは沈んでいて暗かったのですが、久しぶりに会う人にはあえて “I’ve been doing great!” と調子がいいように振る舞っていました。

“I’ve been” を使っているのがポイントで、今だけではなく継続してずっと調子がよかったことをほのめかします。

デキる非ネイティブの “How are you?” 回答表現

I’ve been doing great!

絶好調です!

※元気すぎて驚かれるが、覚えてもらえる

× So so.

まあまあです。

※ポジティブが基本のビジネス英語で使用するとマイナス印象

常にポジティブな振る舞いを

調子がよさそうに見えるだけで、人は集まってきます。人が集まれば、日々の営業現場で顧客への新提案につながるような、さまざまなビジネスネタをオープンに話してもらえるようになるでしょう。それには、調子よく明るく話し掛けることですが、もちろんうそをついてはいけません。うそではない範囲で、楽しくおおらかな態度でいることで、話が弾むのです。

ネイティブたちは、英語初心者の間違いをある程度はスルーしてくれますが、英文法的には間違っていない場合、勘違いを生んだまま会話は終わってしまいます。 

他意はないにもかかわらず、その勘違いから相手にネガティブな印象を与えてしまったなら、地道にコツコツ築いてきた信頼関係にヒビが入ることもあるかもしれません。

最初からパーフェクトな英語を話すことは難しいかもしれませんが、勘違いやすれ違いを生まないための知識は、一つでも多く身に付けていきましょう。

STAY GOLD!

 

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Hyogo Okada

岡田兵吾(おかだ ひょうご) @phoenix_hugo

マイクロソフト シンガポール アジア太平洋地区ライセンスコンプライアンス本部長。日本・韓国・オーストラリア・ニュージーランドの4か国のライセンス監査業務の責任者だけでなく、アジア全域のコンプライアンス対策およびデジタル変革を推進。また同社にて、アジア全域の働き方改革や国内外の大学・非営利団体でのリーダーシップ活動を評価され、数々の社内アワードを受賞。世界トップレベルの IEビジネススクール・エグゼクティブMBA取得。米国PMP(プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル)認定資格保持。著書に『ビジネス現場で即効で使える 非ネイティブエリート最強英語フレーズ550』(ダイヤモンド社)、『すべての仕事を3分で終わらせる外資系リーゼントマネジャーの仕事圧縮術』(ダイヤモンド社)がある。ダイヤモンド・オンラインにて「STAY GOLD! リーゼントマネジャー岡田兵吾の『シンガポール浪花節日記』」(http://diamond.jp/category/staygold)を連載中。人生目標は「ソーシャル・チェンジ」(社会変革)、座右の銘は「STAY GOLD!」