左利き、AB型、LGBT。日本人の中で一番多いのは?

左利き、AB型、LGBT。日本人の中で一番多いのは?

アルクの英語情報誌『ENGLISH JOURNAL』(イングリッシュジャーナル)の動画連動企画「EJ Lecture」。「ジェンダー」をテーマとしたレクチャーの最終回となる12月号は、社会学者のソンヤ・デールさんに「すべての人が住みよい社会」について解説してもらいました。動画を見ながら、英語で「ジェンダー」について学んでいきましょう!

ソンヤ・デール

ソンヤ・デール

1984 年、シンガポール生まれ。シンガポールとノルウェーのルーツを持つ。社会学者、上智大学客員研究員。これまでは一橋大学専任講師、上智大学・東海大学等非常勤講師を歴任。ジェンダー・セクシュアリティーや社会的なマイノリティーについて研究。

LGBTって何の略?

記事タイトルのクイズの答えは少し後にするとして、まずは「LGBT」がそれぞれ何の略なのか、簡単におさらいをしておきましょう。

L:Lesbian(レズビアン) 女性の同性愛者
G:Gay(ゲイ) 男性の同性愛者
B:Bisexual(バイセクシュアル)両性愛者
T:Transgender(トランスジェンダー)身体的ジェンダーと性自認が食い違っている人、性別越境者

近年は、Q:Questioning(クエスチョニング)またはQueer(クィア)と呼ばれる「自分の性を決めていない人/わからない人」「性的少数者の総称」を加えて「LGBTQ」と表されることが多くなりました。

Queerという単語を聞くと、Netflixの人気番組『Queer Eye:クィア・アイ』を思い浮かべる人もいるかもしれません。この番組に登場する、fabulous(素晴らしい)な5人という意味の「ファブ5」は全員ゲイであり、それぞれ各分野のプロフェッショナルとして依頼人を大変身させます。彼らの温かく前向きな言葉に、依頼人だけでなく視聴者も励まされます!


また、「LGBT」のほかにも、X-gender(Xジェンダー):男性でも女性でもないという性自認を持つ人、Asexual(アセクシュアル):他者に対して好きになる性を持たない人・無性愛者、Nonsexual(ノンセクシュアル):恋愛感情を持っても性的欲求は抱かない人・非性愛者など、多種多様なセクシュアリティーが存在しています。

クイズの答えは・・・

日本の人口に占める割合として、左利きは約11%、AB型は約10%、LGBTは約8%といわれています。よって、この三者を比べると、日本で一番多いのは「左利き」です。※調査機関により、数値には諸説あることをご承知おきください。

LGBTの約8%とは、わかりやすく言うと日本人の「およそ13人に1人」という割合です。「思ったより多い!」と思った人もいるのではないでしょうか。しかし、性的少数者への社会的理解が進まないことで、自分の性的指向・性的アイデンティティーを公表できない人も多いのです。

「LGBTQ」について動画でチェック!

LGBTQの人たちは、社会でどんな扱いを受けているの?(動画08:09~08:39)

I think it’s quite clear that LGBTQ individuals are not treated as equals in society, and they’re not given the same rights that heterosexual couples have. And this is not just related to the issue of marriage. The Human Rights Watch recently conducted a survey about LGBTQ bullying in Japan, and the results showed that it’s really still a huge social problem.

LGBTQの人々は社会の中で平等に扱われておらず、ヘテロセクシュアルのカップルが持っているのと同等の権利を与えられていないことは極めて明らかだと思います。これは、結婚の問題だけにとどまりません。最近、ヒューマン・ライツ・ウォッチが日本におけるLGBTQに対するいじめについて調査したところ、いじめは今も非常に大きな社会問題だということがわかりました。

この後に、「LGBTQの問題は人権の問題。人権は、多数派だけではなく社会のすべての人を守るべきもので、異なるジェンダー、異なるセクシュアリティーを持つすべての人を受け入れる社会をどうしたらつくっていけるのかを考えるべき」とデールさんは話しています。

すべての人が住みよい社会のために、私たちにできることは?(動画09:28~09:39)

For example, if you’d like to find out who your friend is dating, if they’re going out with someone, instead of asking your friend if they have a girlfriend or boyfriend, you can try to use a more gender-neutral category. You can ask them, “Are you dating someone?”

例えば、友達が誰とデートしているのか、誰かと付き合っているのかを知りたいとき、彼女や彼氏はいるのかと聞くのではなく、よりジェンダーに関して中立なカテゴリーを使おうとすればいいのです。「誰かと付き合っているの?」と聞くことができます。

「彼氏/彼女はいるの?」「旦那さん/奥さんはいるの?」誰もがこういった質問を当たり前のようにしてきたのではないでしょうか。もしかしたら、このような質問にどう答えるか悩んだり、苦しんだ人がいたかもしれません。ぜひ次からは、Are you dating someone?(誰かと付き合っているの?)やDo you have a partner?(パートナーはいるの?)などと聞くように心がけてみてください。

この動画の全スクリプトと和訳はENGLISH JOURNAL12月号で!

動画での学習は、視覚情報を伴い、英語でどんな内容を話しているかをより理解しやすくなるため、初級者の方にもおすすめです。レクチャー動画を実際に見ながら、「ジェンダー」について英語で学んでみてください。

CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2019年12月号

CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2019年12月号

  • 出版社: アルク
  • 発売日: 2019/11/06
  • メディア: 雑誌

次号1月号からのレクチャーは・・・「神話」について

1月号から始まる3号連続レクチャー、テーマは「神話」です。「神話」と聞くと、古くからの伝説やおとぎ話、宗教の物語といったイメージを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。今回は神話学者の勝又泰洋さんが、私たち人間が「神話」から学べること、現代まで神話が語り継がれている理由など、神話学の基本をレクチャーしてくれます。どうぞお楽しみに!

英語でのレクチャーが充実! EJオリジナル動画はこちら

ENGLISH JOURNAL の連載「EJ Lecture」ではこれまで、ロッシェル・カップさん(経営コンサルタント)による「英語での働き方」、ギャヴィン・ブレアさん(ジャーナリスト)による「Brexit問題」についてレクチャーしていただきました。ビジネスパーソン必見の動画となっていますので、ぜひこちらも併せてお楽しみください!

www.alc.co.jp

写真:田村 充
構成・文:須藤瑠美(ENGLISH JOURNAL編集部)