夏休みシーズン突入!海外旅行に行かれる方も多いと思いますが、やっぱり気になるのが言葉の問題。旅行先、レストランやホテルでも現地の人と会話がスムーズだと、旅もより楽しくなりますよね。今回は最近話題の音声翻訳機「Langie(ランジー)」を、日本語学校に通う4人の学生さんに試していただき、本当に使えるのか聞いてみました!(協力:ABK学館日本語学校)
ランジーってどんな翻訳機?
ランジーはボタンを押して話すだけで、自動で音声を翻訳する小型翻訳機です。
特徴はオンライン翻訳で52言語、オフライン翻訳でも12言語と多くの言語に対応している点。そして、125グラムと軽量ながら、両面にスピーカーとマイクを搭載しているので、双方向同時通訳が可能な点です。
詳しいスペックはこちらをご覧ください。
今回試していただいたのはカオリさん(ベトナム)、キーンさん(マレーシア)、タンビルさん(バングラディッシュ)、ヴィネさん(韓国)の留学生の皆さん。マレーシア出身のキーンさんは中国語、英語、マレー語、日本語が話せるそう。
ヴィネさんが韓国語、キーンさんが英語で体験!
写真は左ヴィネさんとカオリさん
まずは韓国出身のヴィネさんとマレーシア出身のキーンさんに、それぞれが得意な韓国語と英語でやり取りをしてもらいました。
今回はオンラインでの翻訳だったので、最初にWi-Fiに接続する、ディスプレイ画面から翻訳したい言語を選ぶなど事前の準備をしました。
そのあとは、音声翻訳はボタンを押してピッと音が鳴った後に話しかけると・・・たちまち英語から韓国語に翻訳してくれます。
二人はランジーを介して次のようなやり取りを交わしました。
Keen:Which country are you from?(どこの国のご出身ですか?)
Langie:어느 나라 출신입니까?
Vine: 저는 한국 출신입니다.(私は韓国出身です。)
Langie:I'm from Korea.
では、実際のやり取りを動画でご覧ください。
翻訳機ランジーの他の言語での精度は?
写真は左タンビルさんとキーンさん
次にバングラディッシュ出身のタンビルさんとベトナム出身のカオリさんにベンガル語とベトナム語で会話していただきました。私たちが聞いたことのない言葉もランジーはしっかり翻訳してくれるのでしょうか。
実は取材スタッフにベンガル語、ベトナム語がわかるスタッフがいなかったので、正しく翻訳されたかどうか、わからなかったのです。
タンビルさんとカオリさん曰く、何度か言い直してうまく訳されなかったり、複雑な文になると少し文法が違ったりした時もあったようですが、おおむね簡単な会話ができる精度ではあるとのこと。
ここでランジーを使う時に、より精度を上げるコツをお伝えします。他の翻訳機でも使える方法なので、覚えておくとよいかと思います。
翻訳精度を上げるコツ
- シンプルな言葉で伝えること
- 単語はハッキリと発音すること
- あいまいな表現をさけること
- スラングや略語はさけること
体験者の感想
写真は左からヴィネさん、タンビルさん、かおりさん、キーンさんと講師の渡辺先生
ヴィネさん(韓国語で使用)
まだ、すべての翻訳が完璧ではない部分もありますが、旅行などで使用するには十分だと思います。旅行好きな人におすすめできます!
カオリさん(ベトナム語で使用)
私も旅行にピッタリの翻訳機だと思います。以前、他の翻訳機も使ったことがありますが、今まで使った中で一番良かったです。ベトナム⇔ベンガル語、韓国語で会話してみましたが、多少の間違いはあっても、だいたい意味はわかりました。旅行での使用では問題ないと思います。
タンビルさん(ベンガル語で使用)
自分の国以外の人と会話をするのに、とても役に立つと感じました。今後のアップグレードでさらに良い翻訳機になりそうで、楽しみです。
キーンさん(英語、中国語で使用)
実際に使ってみて、とっても便利だと思いました!少し間違いがある場合もありましたが、意味はわかりました。旅行先で何か困ったときに、これがあると助かると思います。
まとめ
ネイティブによると、まれに子どもっぽい表現があったり、文法的に正確ではない部分がある場合があるものの、十分意思疎通ができる、旅行などで十分活躍してくれるレベルの翻訳機だそう。よく海外旅行に行かれる方、語学学習などで使ってみたい方などは購入を検討されてはいかがでしょうか?
ランジ―の詳細はこちら
今回ご協力いただいた日本語学校はこちら
東京都文京区本駒込2-12-12
60年以上にわたって留学生とともに歩んできた公益財団法人アジア学生文化協会を母体に、新たに設立された学校法人ABK学館が、2014年に開校した日本語学校です。
アジアを中心とした各国・地域の学生が学んでおり、授業はもとより、教材開発、日本語教育勉強会の実施、6カ国・地域の8協定大学との教育交流など、学校全体に学びの雰囲気があります。
協力:ABK学館日本語学校
編集:伊藤忍(GOTCHA!編集部)
撮影:山本高裕、伊藤忍(GOTCHA!編集部)