今年は、NHK大河ドラマ『西郷どん』の主役を務めるなど大活躍!英語が堪能なことでも知られる俳優の鈴木亮平さんが、ついに英語本をリリースしました。相方はNHKのラジオ英語講座の講師としても知られるスティーブ・ソレイシィさんです。どんな本なのか、早速チェックしてみました!

鈴木亮平の中学英語で世界一周! feat.スティーブ・ソレイシィ
- 作者: 鈴木亮平,スティーブ・ソレイシィ
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2018/04/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【ポイント1】2人の対談で、英語フレーズについての理解が深まる
本書をパラパラとめくってみると、海外旅行や外国人に道案内をするときに使えるフレーズがいっぱい。
例えば「海外旅行編」では、次のようなフレーズが登場します。
I have a problem with my shower.
シャワーに不具合があります。
これ、試着していいですか?
他にも、外国人に道案内をしたり、日本の習慣を紹介したりする「国内ガイド編」、外国人から Thank you. と言われたときの返し方や、感謝の気持ちを伝えるフレーズがわかる「受け答え編」など、すぐに使えるフレーズが満載。しかも、どのフレーズも中学英語レベルなので、とっても簡単。スルッと頭に入ってきます。
しかし、本書のエッセンスはそれだけではありません!
応用が利く英語フレーズがわかる
左ページに英語フレーズ、右ページに鈴木さんとソレイシィさんの対談という構成になっていて、2人の対談の部分が大変役に立つのです。
鈴木さんは英語が得意ですが、あえてノンネイティブの視点から、ソレイシィさんはネイティブ・スピーカー兼英語を教える側としての視点でコメントしています。
例えば、先ほど出てきた I have a problem with my shower.(シャワーに不具合があります。)という表現。シャワーや暖房器具など、ホテルの室内で問題がある場合、フロントに電話をかけることになりますが、「電話だと、ジェスチャーが使えないので、すごく難しい」と鈴木さん。
これに対するソレイシィさんのアドバイスは、「まず誰かを呼ぶのが正解」というもの。さらに、漠然と「来てください」というよりは、何に困っているかをざっくりとでも伝えたほうが解決が早いのです。
しかも、この I have a problem wih ~. は、一度覚えればさまざまことを伝えられます。
I have a problem with my cellphone.
携帯の調子が悪いんです。
I have a problem with my ticket.
チケットがおかしいのです。
I have a problem with my shower. と言えば、シャワーの修理をする人が来てくれるはず。
「考え方」も応用が利く
さらに、フレーズだけでなく「考え方」も応用がききます。
May I try this on?(これ、試着していいですか?)と言って試着したあと、少しきつかったら、あなたら何と言いますか?
鈴木さんは、Do you have a bigger size?(もっと大きなサイズはありますか?)と聞くよりも、次のように言ったほうがいい気がするとのこと。
This is a little too tight for me.
これは私にはちょっとキツいかな。
ソレイシィさんは、「ホテルのところでもやったけど、現状の問題点を伝えて、相手の提案を待つ、という作戦だね」と分析。相手に「○○してください」と言えなくても、現状を伝えて相手に考えてもらう、という手もあるんですね。これは他のシチュエーションでも応用できます。
また、ソレイシィさんによれば、「鈴木さんの言い方は、a little (ちょっと)を付けているところがとってもいい」とのこと。商品についてストレートに文句を言わないことで、相手への気遣いを感じさせるそうです。
「英語は日本語に比べてストレートな言語」という印象がありますが、やはり相手への気遣いがあるに越したことはありません。
こういった考え方も覚えておいて、英語を話す際に生かしたいものです。
【ポイント2】英語学習に役立つ映画がわかる!
本書は、女性向けファッション誌『anan』での3年にわたる連載をまとめたものですが、書き下ろしのページもあります。「スペシャル対談」という章がそれ。
鈴木亮平さんとソレイシィさんが、この本のためにスペシャル対談を実施。英語にちなんだ音楽や映画の話で盛り上がっています。
鈴木さんのに強い影響を与えた映画とそれに登場する名ゼリフがわかれば、見てみたくなるはず。また、ソレイシィさんが、映画の名ゼリフをウェブで検索する方法を教えてくれています。これは、これはぜひやってみたいですね。
【ポイント3】鈴木亮平さんの英語学習の歴史がわかる!
鈴木亮平さんのファンなら、鈴木さんの英語学習歴も気になるのでは?本書ではそれも年表形式でばっちり紹介しています。
小学校に入ったころから、洋画を通して英語に触れていたという鈴木さん。中学生までに2度の短期ホームステイを経験しますが、大きな転機は15歳のとき。高校入学とともに1年間オクラホマへ交換留学したのです。
英語が得意だったとはいえ、15歳の少年にとっては試練だったに違いありません。
アジア人は完全に僕ひとり。でも、だからこそよかった。逃げ道がないので、英語でやり抜くしかない。最初の3か月が正念場で、そこから先はサバイバル術もコミュニケーションのコツも身に付いてきて、どんどん楽になっていきました。
正念場が終わる前に「やっぱり無理だ」とあきらめてしまったら、それまで。現在の鈴木さんの姿はなかったでしょう。人がうらやむほどの英語力を持っている人は、やはり大変な状況を乗り越えてきているんですね。
まとめ
日本で生活しながら英語力を維持するには、やはり努力と工夫が必要です。鈴木亮平さんも、今でも英語力を向上させる努力を続けてるそう。
ポスターや看板など、街で英語を目にしたら小さく声に出して読んでみたり、常に「これって英語でどういえば言いかな」と考えたり。一見些細なことにも見えますが、こうした努力の繰り返しが英語力の維持につながっているわけです。
本書も、1回読んでおしまいではなく、何度も繰り返し読み、覚えて実際に使ってほしいとのこと。早速手に入れ、読んでみたいですね。

鈴木亮平の中学英語で世界一周! feat.スティーブ・ソレイシィ
- 作者: 鈴木亮平,スティーブ・ソレイシィ
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2018/04/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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構成・文:川浦奈遠子(GOTCHA!編集部)
GOTCHA(ガチャ、gάtʃə)は、I GOT YOUから生まれた英語の日常表現。「わかっ た!」「やったぜ!」という意味です。英語や仕事、勉強など、さまざまなテー マで、あなたの毎日に「わかった!」をお届けします。