『Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル』などでおなじみのカリスマ英語講師Mr. Evineが、英検準2級対策に必須の英文法の基本をクイズ形式でご紹介します。
Hello! Evineです。最近社会人からも注目を集めている「英検」ですが、英語のやり直しにもぴったりなんですよ。ここでは、高校中級レベルの「準2級」からクイズを出題します。
12分でチャレンジ!英検クイズ
まずは、簡単なクイズを10問出します。
文法的に正しい英文になるよう、カッコから適切な語(句)を選びましょう。
(1) I [ told / talked ] my parents nothing about it.
(2) Azusa [ gave / bought ] this to us for Christmas.
(3) My teacher [ said / talked ] to my dad about my grades yesterday.
(4) My sister made [ my room a mess / a mess my room ].
(5) James [ applied / applied for ] a scholarship last month.
次は、カッコ内の語(句)を並べ替えて、自然な英文を完成させましょう。
(6) A friend of mine ( birthday present / me / an / gave / early ) today.
(7) ( angry / with / my dad / got ) me.
(8) ( three hours / me / that homework / took ) last night.
(9) ( automatically / taxi doors / in / open ) Japan.
最後に、(A) と(B) がほぼ同じ内容になるようにカッコに適切な語を入れて英文を完成させましょう。
(10)
(A) I made some new friends, and we went to the mountains over the weekend.
(B) I made some new friends, and we ( ) the mountains over the weekend.
さて、いかがでしたか? 答え合わせの前に、動詞と5文型のおさらいをしましょう。
英検準2級を受けるなら文型パターンを押さえよう
文型とは「主語+動詞」を中心とした、英文のカタチのパターンのことです。パターンを押さえれば英文をスピーディーに理解できるようになります。その結果、ライティングはもちろん、長文読解や面接での応答、さらにリスニング力の大幅な向上につながります。
動詞って何?
英語は動詞を中心に、表現(助動詞や時制など)や文型(単語の語順や英文の構造)が変化するので、動詞の学習は避けては通れません。動詞には大きく分けて「自動詞」と「他動詞」があります。まずは他動詞からチェックしましょう。
他動詞とはなんぞや
他動詞は、動作の内容を示す「目的語」とセットで用います。つまり、「他」(=目的語)に影響を与える動作です。
Someone(主語)stole(他動詞)my phone charger(目的語).
誰かが僕の充電器を盗んだ。
目的語の my phone charger は盗まれる対象で、主語 someone がする動作 stole(…を盗んだ)の影響を直接受けていますよね。このように、他動詞には、必ず動作の内容を示す(動作の受け手になる)目的語が必要になります。
自動詞とはなんぞや
一方、自動詞には目的語は不要で、主語と動詞で完結するのが基本です。
Everything(主語)happens(自動詞) for a reason.
何事も、何らかの理由があって起こる。
「すべてのことは起こる」と主語と動詞で一応完結するのが自動詞の特徴。「自」分で動くという感覚です。実際には今回の for a reason のように、「+αの情報」も追加されるのが一般的です。特に「場所」や「時」などの情報がよく追加されます。
そもそも5文型って何?
他動詞と自動詞は、先ほど説明した基本を軸に、5つの文型を作ります。英文の基本型は「主語+動詞」ですが、この動詞の後にどんな単語を置くのかを示すのが文型(単語の並べ方のパターン)です。
文型の骨組みは、動作主(人・もの)を示す「主語」(S)、動作を示す「動詞(自動詞・他動詞)」(V)、動作の内容を示す「目的語」(O)、主語や目的語の様子・状況を補う「補語」(C) があります。文型を構成する要素S、O、C に用いる品詞は決まっているので、下の表で整理しておきましょう。
SV 文型 | 「主語(S) +自動詞(V)」(S はV する) ⇒「名詞+動詞」 Ben comes here often.(ベンはよくここに来る) |
---|---|
SVC 文型 |
「主語(S) +自動詞(V) +補語(C)」(S はC である) |
SVO 文型 | 「主語(S) +他動詞(V) +目的語(O)」(S はO をする) ⇒「名詞+動詞+名詞」 Ben teaches English.(ベンは英語を教えている) |
SVOO 文型 |
「主語(S) +他動詞(V) +目的語(O1) +目的語(O2)」(S はO1[人] |
SVOC 文型 |
「主語(S) +他動詞(V) +目的語(O) +補語(C)」(S はO をC にする) |
目的語、補語とはなんぞや
ここで目的語(O) と補語(C) の違いを説明しておきましょう。目的語は他動詞の影響を直接受ける「名詞」です。一方補語は、主語と目的語になる名詞の情報を補う「形容詞または名詞」です。
文型の仕組みを理解すれば、動詞の後ろにどんな単語を置けばよいのかが単純明快になります。実際にはこの骨組みに「+αの情報」として「修飾語(形容詞・副詞)」(M) を肉付けするのが自然です。
下の表のget のように、動詞の意味は文型によって変化します。まず動詞の後に続く単語の役割や品詞から、どの文型なのかを判断できます。そのうえで、その文型での動詞の意味を辞書で確認すると英文をスムーズに解釈できます。
5文型で変化する動詞get の比較
get M ([~に]着く) |
I got home修飾語(M) so late. (私はとても遅くに帰宅した) |
---|---|
get C (C の状態になる) |
It gets really cold補語(C) in the morning. |
get O (O を手に入れる) |
I get tickets目的語(O) online. (私はネットでチケットを手に入れる) |
get O1 O2 (O1 にO2 を手に入れる) |
I got my mom目的語(O1) a ticket目的語(O2) online. |
get O C (O をC の状態にする) |
I got my shirt目的語(O) dirty補語(C). |
忘れちゃいけない動詞の語法
まずは例文をチェックしましょう。
She told(他動詞) me(目的語 O1) the truth(目的語 O2).
彼女は僕に真実を話してくれた。
他動詞 tell は「(人)に(話)をする」という意味ですが、同じ「話す」でも、この英文でtell をsay、speak、talk で言い換えることはできません。SVO1O2文型で使えるのはtell のみと動詞の語法(使い方ルール)で決まっているからです。
なんとなく動詞を用いるのではなく、動詞の語法に注意することが大切です。語法は辞書で確認できるので、分からないときはチェックしてみましょう。
英検クイズ解答
(1) I [ told ] my parents nothing about it.
私はそれについては両親に何も話しませんでした。
(2) Azusa [ gave ] this to us for Christmas.
クリスマスに、アズサはこれを私たちにくれました。
(3) My teacher [ talked ] to my dad about my grades yesterday.
昨日、先生は私の成績について、お父さんと話をしました。
(4) My sister made [ my room a mess ].
姉[妹]が私の部屋を散らかしました。
(5) James [ applied for ] a scholarship last month.
ジェームズは先月、奨学金に応募しました。
(6) A friend of mine ( gave me an early birthday present ) today.
友人が今日、私に早めの誕生日プレゼントをくれました)。
(7) ( My dad got angry with ) me.
私のお父さんは私に怒りました。
(8) ( That homework took me three hours ) last night.
昨日の夜、私はその宿題に3時間かかりました。
(9) ( Taxi doors open automatically[automatically open] in ) Japan.
日本では、タクシーのドアは自動で開きます。
(10) I made some new friends, and we ( visited ) the mountains over the weekend.
私は何人かと友人になって、この週末は山を訪れました。
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文:Evine(エヴィン)
本名、恵比須大輔。夜景が美しい街、神戸に生まれ育つ。オーストラリアでのワーキングホリデーの経験と、何でも丹念に調べあげる「根性の独学」で英語を習得。子ども英会話講師、塾の英語講師を経て、現在は「やりなおし英語JUKU」を神戸で主宰し、学生から大人まで初心者を対象とした使える英語学習指導に従事している。著書は『Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル』、『Mr. Evine の中学英文法クイック・チェック 』(アルク刊)など多数。趣味は映画を見ること、ダイビング。
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