「英語多読ニュース」(6月26日号)。今回は「覚えたいことをずっと忘れずに覚えておく方法」に関する記事を取り上げます。
あれ、ええっと、覚えたはずなのに、何だったっけ?あれほど覚えておこうと思ったのに、目が覚めてみたらすっかり跡形もなく忘れていた!
そんな経験、ありますよね。物忘れがひどくなったのか、脳が退化したのか・・・。実はそうではなく、それは脳の使い方、記憶の仕方が間違っていたからのようです。
では、重要なことを忘れないためには、何をすればよいのでしょうか。記事が推奨しているのは3つのことだけです。
Quiz yourself.
1つ目のポイントは「自問すること」だそうです。
“Don’t reread stuff , or highlight it, or do any of the things you probably did in college,” Adam says. “What you want to do is quiz yourself.”「やってはいけないのは、読み返したり、マーカーで印を付けたりするなど、学生時代にしていたようなことです」とアダム(今回の3つのことを提唱している心理学者)は言う。「推奨したいのは、自分に質問を投げかけることです」。www.inc.com
例えばプレゼンの準備をしているなら、単に資料を読み返したりするのではなく、導入の後には何が来るべき?伝えたい4つのポイントは何?売り上げ見込みの数値は?などを自問していくのだそうです。答えが分からなければ確認しますし、答えが分かれば自信につながります。
Summarize and share with someone else."> Summarize and share with someone else.
「要約し誰かに説明する」が2つ目のポイントです。
... research shows it's definitely true that those who teach learn faster and retain more.ある研究によると、教える人は普通よりも速く学び、より多くのことを記憶するのは間違いなく本当とのことだ。人に教えようとすることで、ポイントが 整理 でき、情報を理路整然とオーガナイズすることができる――確かにその通りだと思います。
Even just thinking that you'll need to teach someone can make you learn more effectively .誰かに教えることを意識するだけで、学びをより効率的にできる。なるほど、実際に教えないとしても、人に伝えられるように 整理する のが大切ということですね。
to experiences you previously had.">Connect what you just learned to experiences you previously had.
「学んだばかりのことを過去の経験と結び付ける」。これを専門的には associate learning(連合学習)と呼ぶそうですが、簡単に言うと・・・
In simple terms, whenever you say, “Oh, that makes sense : This is basically like that,” you’re using associative learning.簡単に言うと、「ああ、なるほど。これは基本的にはあれと同じか」と言えるとき、あなたは連合学習を行っているのだ。多少無理なこじ付けであっても、過去の経験と結び付けることで、新たに覚えなければいけないことの分量が少なくなる。違いを学ぶだけでよくなる、といった効果が生まれるそうです。
みなさんもぜひ、お試しあれ!
文:山本高裕(GOTCHA! 編集部)
高校の英語教師を経て、今は編集者として、ときに写真家として活動中。何かを忘れて部屋に戻り、引き出しを開けた瞬間に何をしようとしたか忘れる――そんなメモリーロスに悩まされている今日この頃。