TOEIC L&R テストの最大の難関と言えば、やはりPart 7ではないでしょうか。このパートのスコアをアップし、英文の読解力そのものも向上させる方法があったら、ぜひやってみたいですよね?話題の新刊本をチェックしました。
- 作者: 谷口恵子
- 出版社: プチ・レトル
- 発売日: 2019/09/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
Part 7のスコアを上げる方法は?
Part 7が苦手だという方は多いと思います。リーディング問題を順番通りに解いていけば、Part 7に 取り組む のは最後。いいかげん、疲れてきているところであの英文の量を目にすると、私などはそれだけでげんなりしてしまいます。「時間が足りなくて後半はほとんど塗り絵 *1 」という方も多いのではないでしょうか。
いわゆる「解答テクニック」として、「スキミング」「スキャニング」といったやり方が紹介されていることもありますが、 そもそも どこが重要な部分なのかが、分からないんですよね・・・。
そこで役に立ちそうなのが、本書が取り上げる「タニケイ式速読トレーニング」です。
「タニケイ」というのは著者の谷口恵子さんのこと。通訳案内士の資格を持ち、「ワクワク英語学習コーチ」として活動されています。
本書で「速読力」を身に付ければ、Part 7の大量の英文も素早く読めるようになり、回答に必要な箇所がパッと分かるようになるとか。これは期待できそうです!
速読トレーニングはこの1冊でOK
①シンプルで実践しやすいトレーニング
タニケイ式速読トレーニングの特徴のひとつは、シンプルで実践しやすいこと。 5つのステップで進み、1日分を30分くらいでできます 。
- 【ステップ1】普通読み(自然に読む)
- 【ステップ2】内容理解(時間をかけて、しっかり内容理解)
- 【ステップ3】速読1回目(ステップ1の3分の2のタイムを目安に)
- 【ステップ4】速読2回目(ステップ1の7分の4のタイムを目安に)
- 【ステップ5】速読3回目(ステップ1の2分の1のタイムを目安に)
- 【翌日】読み直し(自然に読む)
ステップ2で、内容をじっくり理解しておけば、ステップ3~5では「速く読むこと」に集中できるわけです。
そして、ステップ2以外は、読むのにかかった時間を記録しておきます。
ダイエットなどでも毎日の体重の変化を記録すると、継続しやすいといいますよね。こうして 読む速度を毎日記録していけば、達成感が得られてモチベーションも上がりそう !
②トレーニングを実践する素材が30日分載っている
もうひとつ本書のいいところは、 トレーニングの素材となる英文が30題も掲載されている こと。もちろん、Part 7によく登場する形式の英文です。
毎日やっても1カ月で終えられますが、早い人なら2週間くらいで速読の効果を実感できるとのこと。これは期待できそうです!
③単語や英文の解説もばっちり
本書に掲載されているトレーニングの素材となる英文には、語注や和訳、解説付き。
ステップ2で内容の理解を深めるときにも、辞書や文法書はほとんど使わずに済むでしょう。これならどんどんトレーニングを進められますね。
まとめ
すぐに できる実践的なトレーニング法と、その素材も提供されている本書。早ければ2週間、遅くても1カ月で効果を実感できるというのもうれしいですね。
これなら、Part 7が得点源になる日も遠くないかも!?
- 作者: 谷口恵子
- 出版社: プチ・レトル
- 発売日: 2019/09/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
文:尾野七青子
都内某所で働く初老のOL兼ライター。Part 7には泣かされっぱなしです。
【Santaアルク】3分でできる英語力診断
AIが弱点・伸びしろ・TOEICスコアを予測
- Santaアルクを使って学習しているユーザーは世界で800万人以上!
- 20時間の学習で平均165点のスコアアップ実績
- AIがユーザーのTOEICスコア・弱点・伸びしろを診断し、個別最適化されたカリキュラムを提供
SERIES連載
思わず笑っちゃうような英会話フレーズを、気取らず、ぬるく楽しくお届けする連載。講師は藤代あゆみさん。国際唎酒師として日本酒の魅力を広めたり、日本の漫画の海外への翻訳出版に携わったり。シンガポールでの勤務経験もある国際派の藤代さんと学びましょう!
現役の高校英語教師で、書籍『子どもに聞かれて困らない 英文法のキソ』の著者、大竹保幹さんが、「英文法が苦手!」という方を、英語が楽しくてしょうがなくなるパラダイスに案内します。
英語学習を1000時間も続けるのは大変!でも工夫をすれば無理だと思っていたことも楽しみに変わります。そのための秘訣を、「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんに教えていただきます。