英会話で力みすぎは禁物!初心者が気をつけるべき「丁寧な英語」

「初心者が気をつけるべき丁寧な英語」について、客船クルーのかおちんさんが皆さんに解説してくださいます。英会話初心者の方でも大丈夫!「丁寧」な英語を楽しく学んでいきましょう。

まずここを知って欲しい

みなさんこんにちは。客船クルーのかおちんです。早いものでこの連載も3回目となりました。いつも読んでくださってありがとうございます。

今回は「初心者が気をつけるべき丁寧な英語」について、皆さんといろいろシェアしていきたいと思います。みなさんは日常的にどのくらい英語を使うチャンスがありますか?お仕事で使用している方や、地域に英語を話す方が住んでいる、という方もいるかもしれません。

私もそうなのですが、丁寧に会話しようと意識しすぎると、日本語でもつまずきそうになります。なんだか緊張してしまうんですよね。なのでもし、英語でも「丁寧」を心がけている方がいて、なかなか言葉が出てこない・・・という方も安心してください。日本語でもそうです。

今回は初心者の方に意識して欲しいマインドセットの話や、これさえ言えたらOKな表現などをお話していきます。さぁ「丁寧」な英語を克服して、またひとつレベルアップしちゃいましょう!!

日本人は「丁寧な」人が多い

私の初めての海外勤務経験は、アメリカの某テーマパークでした。それまでは一般的な日本企業で働いており、英語での接客経験はなし。はっきり言って、英語での接客にどうアプローチしたら良いのか、何が無礼ではないのか・・・など、最初は右も左も分かりませんでした。

ですが、落ち着いて周りを見渡してみると、日本人の働きっぷりの真面目さや丁寧さは他の国の人たちと比べると雲泥の差。とっても丁寧で親身だったのです。

つまり、意気込んで「丁寧な行動を!」「丁寧なアプローチを!」と思っている人ほど「そのままでも大丈夫」だったりします。きっとそういう方ほど、丁寧かつ親身に対応するベースがもう整っているのでしょう。これは日本企業で働いた経験のある人ほどそうでした。

日本のサービスより「丁寧」な国は世界的に見てもなかなかないということを、知っておくと良いと思います。

丁寧の度合いを意識してみよう

ここでちょっと想像してみて欲しいのですが、皆さんは丁寧さの度合いを普段意識していますか?

例えば、スーパーマーケットでお買い物をする時に店員さんに話しかける場合と、自分がホテルで働いていてお客様に話しかける場合。同じ丁寧さの度合いでアプローチするでしょうか?

Would

丁寧なアプローチにもやはり度合いがあります。場所や状況にもよるのですが、初心者の方はひとまず「Would you??」をおさえておけば良いのではないかなと思います。

みんな大好き「Please」には気をつけて…!

また丁寧語の話になると「Please」を文頭や文末に付けたら丁寧になるのでは?と、思う方もいらっしゃるかもしれません。

私の経験から言うと、これはちょっと危険な認識です。

例えば、次の例文を見てみましょう。

Please wait fot it.「待ってください」
Would you wait for it?「待っていただけますか?」

待ってもらうのをお願いするならば、後者の方が丁寧さが出ますよね。Pleaseを使う場面ということは、何かしらをお願いしている状況。それならば、Would you??などで丁寧に提案できると、グッと印象がよくなります。もしPleaseを使いたいという方は、Would you?、 please?というように合わせて使うことをオススメします!

英会話初心者が使える丁寧な表現3つ

それでは、アメリカや豪華客船で働いてきた私は実際にどんな表現を使っていたのか?また英会話の初心者の人ほど知っておいた良いと思われる表現を集めてみました!

  • Would you like??

みんな大好き、Would you like??ですね!間違いないので必須といっても過言ではありません。

裏を返せば、Do you want to~?は友達や家族など、カジュアルな場面が多いということ。接客などお仕事で使う場合は圧倒的にWould you like??を使う機会が多いでしょう。

  • I’d like/love to.

これもとってもよく使う表現です。意味としては「もちろん」「喜んで!」といったような、相手の提案に同意する言葉です。こんな短い言葉ですが、響きはとても上品。

自分の気持ちが強い時はlikeではなく、loveを使うだけで「私は本当にそうしたいんです」ということを表現できます。

またこの言葉には、もうひとつ便利な使い方があります。それは何かを断る時にも、丁寧なお断り表現に変身してくれることです。

例) I’d love to, but I can’t go.
(ぜひそうさせてもらいたいわ!でもごめんなさい。ちょっと行けそうにないの・・・)

I’d love toの後にbut I can’t…を付けるだけで、こんなにも丁寧にお断りをすることができます。上司からのお誘いや、お客様との会話でもすごく使える表現です。

  • Thank you for your understanding/cooperation.

これは何かこちら側の不備などがあった場合に便利な表現です。

日本語でもそうだと思うのですが「ごめんなさい」と謝られ続けるのって、言われている側もちょっとしんどくなりませんか?それは英語でも同じなんです。I’m sorry.や I apologize.を言われ続けると、お客様もだんだんイライラしてきます。

そんな時に使えるのがこの表現。「皆様のご理解に感謝いたします」という内容になります。私自身も船でどうしても下船に時間がかかってしまう時など、この表現で乗り切っていました。ネイティブの同僚も謝るより、この表現を多く使っていた印象があります。

まとめ

今回も最後まで読んで下さってありがとうございます。今回の内容をざっくりまとめると・・・

1.日本の文化はすでに丁寧なので力みすぎる必要はない
2.丁寧な言葉遣いには度合いがある
3.丁寧な表現はテンプレートで覚えておこう

そしていつも書かせていただいているのですが、英語は言葉です。大切なのはあなたの気持ちを込めること。なのであなたが丁寧に接していれば、少しくらい単語の順番が前後しても相手にはきっと伝わります。

勇気を出して、どんどん話しかけてみてくださいね!ではまた次回の連載でお会いしましょう♪

かおちん
かおちん

豪華客船クルー/フリーライター 大学在学中にカナダへ6ヶ月間留学。テーマパーク勤務を経験したのち渡米。米国にて文化交流大使として13ヶ月の任期を務める。米国で乗った豪華客船が忘れられず、帰国後は客船業界へ。英語は気持ちと笑顔!がモットー ブログ: かおちん |ごきげん×大好きな人生を|note

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