時間内に速く解くコツとは?TOEIC Part 7の対処法

TOEICのPart 7が苦手だという方に、おすすめの本を紹介します。厚さ25ミリのボリュームとわかりやすさに加え、アプリで音声も聞けば鬼に金棒!Part 7が得点源になる日も近いかも!

【特典音声DL付】TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7
  • 作者: ヒロ 前田
  • 発売日: 2017/05/30
  • メディア: 単行本
 

何をどうする?Part7対策

突然ですが皆さん、TOEICのPart 7対策としてどんな勉強をしていますか?

Part 5や6に比べて問題数が多く、しかも答えにたどり着くのに 時間がかかる Part 7。問題集を解いたり、英語ニュースを読んだりしているけれど、「いまいち効果が実感できない」という方も多いのではないでしょうか。

もちろんリーディング力をじっくり磨くに越したことはないのですが、できれば効率よく目標を突破したいのが人情というもの。そんなとき、手に取ってほしいのが本書です。

著者は、TOEIC講師の大ベテラン、ヒロ前田さん。本書に掲載されているプロフィールによれば、なんと2003年からTOEIC講師として活動しているそう。その頃生まれた人が、もうTOEICを受験する年頃になっていますね。

多くの大学や企業で、実際に人に教えてきたヒロ前田さんならではの経験が、この本にはぎっしり詰まっています。

Part 7のコツは「できるだけ文書を読む」!

そんな前田さんが提唱するPart 7の対処法は 「全体に55分かけて、できるだけ文書を読んで解く」 といういたってオーソドックスなもの。

「それだけ?」と思うかもしれませんが、設問や選択肢の日本語訳を見れば、どれもそれほど難解なことが問われているわけではありませんよね。むしろ、「書かれているそのまんま」のことが多いはず。前田さんは本書でこう述べています。

パート7が簡単だとは言わないけど、正解は必ず目の前にある。設問も選択肢も、解答のヒントも印刷されているんだから、 時間をかければかけるほど正答数は増える んだよ。
おっしゃる通り!そして、限られた時間内で速く解答できるようになるために、「設問と選択肢のタイプを知ることが重要」だとしています。

本書は全部で15回に分け、各回で「設問と選択肢のタイプ」とそれぞれの対処法を伝授してくれます。

第1回:Part 7の 取り組み

第2回:ピンポイント型/細かい情報を問う

第3回:文脈型/文書の目的や概要を問う

第4回:選択肢照合型/文書の理解度を問う

第5回:ピンポイントのNOT型:設問にNOTを含むピンポイント型

第6回:選択肢照合のNOT型/設問のNOTを含む選択肢照合型

第7回:位置選択問題/与えられた一文が入るベストな場所を問う

第8回:同義語問題/文書に登場する語の同義語を問う

第9回:意図問題/チャットに登場する発言の動機や意味を問う

第10回:不正解の見抜き方/選択肢の作られ方を知る

第11回:パラフレーズ/言い変えパターンを知る

第12回:情報分散型/複数の情報を関連付ける

第13回:DP(ダブルパッセージ)の文書参照型/複数の情報を関連付ける

第14回:TP(トリプルパッセージ)の文書参照型/複数の情報を関連付ける

第15回:定型パターンの文書/お決まりのストーリーを知る

こうして眺めてみると「ああ、あれのことね」と該当する設問が思い浮かぶのでは?

例えば、第5回の「ピンポイントのNOT型問題」というのは、設問に大文字でNOTが含まれている問題のこと。「参加者に提供されないものは何か?」「〇〇さんが来月しないことは何か?」みたいな問題です。

もちろん、1回目から順番通りに 取り組む のが理想的だと思いますが、テスト本番まで時間がないときは、ひとまず苦手とする回をさらってみるだけでも効果がありそう。

さらに、ミニ模試(Part 7の54問)を2回分掲載した別冊も付いていますから、本書に取り組んだ後で挑戦すれば鬼に金棒。自分はどんなタイプの問題に弱いのかがわかるので、該当する回を復習するとさらにスコアアップできそうです。

「ゼミ形式」だから効果的

本書のもうひとつの特長は、「ゼミ形式」で 展開する ところ。単に問題と解説が載っているのではなく、TOEIC講師「ヒロ」と受講生によるゼミ形式で進行します。

受講生は3人。証券会社に勤務し、海外部門へ移動するためTOEIC900点を目指すマイ。衣料品店勤務で、海外出張の資格となる730点を狙うヤス。そして、会社の 方針 転換で社員全員470点を 取得 することになり、家族のためにも昇給・昇格を目指したいダイ。

3人は英語レベルもスコアアップを目指す目的もさまざまですが、とにかくやる気は十分。前向きに頑張ろうとしている人が近くにいると、こちらもモチベーションが上がりますよね。

また、同じ問題を3人とも間違えた場合でも、間違えた理由は人それぞれ。自分と近い考え方をしていた人に、ヒロ講師がどんなアドバイスをしているかを見れば、自分の弱点をより綿密にケアできます。反対に、「正解した人はどんな考え方でその選択肢を選んだのか」もわかるので一石二鳥。会話で進む「ゼミ形式」はいいところがいっぱいです。

Part 7こそアプリで音声学習!?

本書の学習でぜひやってみてほしいのが、問題文の英語音声を聞くことです。

本書には音声CDは付いていませんが、スマホアプリのboocoなら手間をかけることなくすぐ音声を聞くことができます。しかも、まるっと1冊分すべてが無料です!

Part 7に限らず、「英語を読むスピードが遅い」という悩みを持つ人は多いと思います(私もです・・・)。本書によれば、 Part 7の英文の内容を理解したあとで、「音を聞きながら意味を 把握する 練習をするといい」 とのこと。

英文に目を通しながら聞いてみると、長い文でも意味の切れ目がよくわかりますし、一定のスピードで読むことができます。また、自分がつまずきやすいところや、ついつい読み飛ばしているところにも気付きました。これは、各章の学習の締めや翌日の復習に取り入れるといいかも!

また、音声を聞くだけなら、家事や移動時間など、スキマ時間に学習することもできます。「Part 7は机に向かって学習するもの」と思っていましたが、聞くだけでも、Part 7の頻出パターンを耳から頭に叩き込むことができますね。求人広告に関するテーマだったら、「そろそろ待遇や経験、勤務地についての話が出てくるぞ」という具合です。シャドーイングまでやれば、さらに効果を感じられそうです。

先述した通り、本書では「できるだけ文書をすべて読んで解く」ことを勧めていますが、私は最初「それができれば苦労しないんですよ!」と思っていたのです。

でも、このように音声まで活用して学習すれば、全文をしっかり 把握する ことができそう。「やっぱり、できるだけ全文を読むのがスコアアップへの近道なんだ」と思えてきました。

本書より、ヒロ講師のお言葉をもうひとつ。

文書を全部読むのは時間がかかって非効率的だと感じる かもしれない けど、過去のゼミ受講生たちと一緒に実験した結果では、何度も文書を読み直すのを防げるから、むしろ解答時間を短縮できる 可能性 が高かったんだ。(中略)英文は 前から順に読んで、後戻りしない ことが大切。
この「前から順に読んで、後戻りしない」練習をするには、先ほど書いた通り、Part 7の音声を聞きながら英文を読むトレーニングが効果的。ぜひ、boocoで試してみてください。 

また、 boocoなら、本の中身をクイズ形式で勉強することもできます 。こちらもスキマ時間に打ってつけ。無料で挑戦できる問題もあるので、こちらもぜひ!

「究極のゼミ」シリーズならどのパートも完ぺき!

このシリーズは、もちろんPart 7だけはありません。全パートがそろっていて、すべてセミナー形。講師は本によって代わりますが、セミナー参加者はおなじみのマイ、ダイ、ヤス。共に学んでいくうちに、彼らに対してどんどん親近感が湧いてくるかもしれませんね。

そして、ほかのパートの本も、もちろんboocoに対応。 音声は無料なので、リスニングパートを勉強するのには特に便利 です。

「究極のゼミ」シリーズとboocoで、目標スコア突破を目指して頑張りましょう♪

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