やりたいことがあってもなかなか手に付かなかったり、一度決めても三日坊主で終わってしまうということはありませんか?書籍『英語が身につく ちいさなノート術』の著者Marieさんは家事、育児、仕事をこなしながら、自身で作り上げたノート術を活用して生活を 改善 し、複数の外国語を習得している「時短学習」のプロ。短時間で最大の学習効果を上げる方法を教えてもらいましょう。
短時間で効果のある語学を実践中!
初めまして!Marieです。私はブログ「 Mandarin Note 」でバレットジャーナル(箇条書きのノート術)を中心とした手帳術に加え、KindleやiPhoneアプリ・Androidアプリを使った語学や多読について、紹介しています。
この連載では、飽きっぽい私が期限のある目標を達成するために、自分の暮らしに取り入れている外国語学習Tipsを紹介していきます。
展開 型」、あなたはどっち?">「目標型」と「 展開 型」、あなたはどっち?
目標達成までの道のりには、「目標型」と「 展開 型」の二つのタイプがあるのだそうです。
「 目標型 」は、ある一つのゴールを定めて、そこにたどり着くための綿密な計画を立て、その計画通りに達成するタイプ。
「 展開 型 」は、人生の各段階で起こるイベントや出会う人たち、その時々に自分を合わせていくことで、自分の持っていた願望を実現するタイプ。
今、頭の中で、(自分はこっちだな~)とカテゴライズしましたか?さて、皆さんはどっちのタイプでしょうか。私はおそらく「 展開 型」人間です。
計画的に物事を進めるのが苦手です。ゴールを目指してはみるものの、あっちも気になりこっちも気になり、ピョンピョンと道筋を変えては、地道なカメさんに先を越されてしまう、そこつなウサギタイプです。
「目標型」の道を行く人に憧れ、計画を立てては挫折することを繰り返し、自己嫌悪に陥ってしまうこともありました。しかし、短所は見方によっては長所にもなり得ます。
カメは目標に着実に到達するために必要な地道さを長所として持っていますが、好奇心をおさえきれずによそへ寄り道するウサギにも、長所はあるのです。
「 展開 型」の人は、一つのことに熱しては冷めながら、そのとき必要なことに集中して 取り組み 、より広く知識や経験を得ることができます。
いつも三日坊主になってしまうと嘆いて、歩みを止めてはもったいない。三日坊主を繰り返していけばいいのです。とはいえ、気分次第で目標が変わっていくせいで、寄り道が過ぎて迷子になってばかりなのも、困りものです。
今回の記事のタイトルにある「目標達成できる学習計画」からは、「目標型」ルートを連想しますよね。歩みを止めずに、休まずコツコツ。「 展開 型」であっても、「目標型」寄りのルートを取って進むためには、どんな工夫をしていけばよいのでしょうか?
計画倒れになる人がすべきこと
新しいテキストを買って、目次を見ると、Lesson 1から20までが並んでいます。
平日に1章ずつやれば終わるな、とカレンダーのマスに1から20まで書き入れたのに、数日もたたないうちに予定が狂ってしまってがっかり、やる気をなくしてしまいました。カレンダーに書き込んだ予定だけがむなしく残ります・・・。
こういう計画倒れを繰り返している人には、一度 計画を「制限時間付き」で立ててみる ことをおすすめします。毎日1章ずつテキストを進めていく。そこにかける時間は必ず20分以内、と決めます。タイマーをかけて取り掛かり、時間が来たら強制終了。
隅から隅まで学習が終わっていなくても、できたところで本日のノルマ 完了 とします。やりきれなかったところはやらずに飛ばして、次の日は次の章から取り掛かる。
制限時間付きプランのメリット
学習計画がうまくいかなくなる大きな理由の一つが、「20分でできるだろうと 予測 して計画を立てたが、実際は30分かかった」といった、所要時間の見積もりミスです。
ノルマが「量」だと、やるべきことが終わるまでだらだら時間をかけてしまいますが、ノルマが「時間」であれば、かけたタイマーが終了を告げればそこで終わりです。制限時間を設けることで、 計画が大きく狂うことを防げます 。
また、制限時間を短めに設定しておくことで、心のハードルが下がり、取り掛かりやすくなります。あらかじめかける時間が決まっているので、 集中力も発揮 できます。タイマーをかけると、テストの本番のような緊張感が生まれるのもメリットの一つです。
継続しているうちに、「20分で終わらなくても、最低ここまではたどり着くようにしよう」「ここだけは理解しておこう」というような、「制限時間20分で到達できる合格ライン」ができてきます。20分ではあまりにも時間が足りないと思うなら、制限時間を5分伸ばしてみるなど、続ける中で微調整をしていきましょう。
達成感をモチベーションに学習継続
虫食いのような形であっても、どうにかこうにか続けていって、教材の最後のページまでたどり着いたときの、その 達成感はひとしお です。
「最後までできた」という達成感は、次の新しい一歩につながります。この「やったー!やりきったー!」という気持ちをバネにして、また学習を続けることができるのです。
この方法で『 English Grammar in Use 』(『 英語が身につく ちいさなノート術 』で詳しく紹介しています!)や、ボキャビル洋書、『 Instant Word Power 』などを最後までやり切りました。
上の写真はこの4月から5月にかけて復習したときの記録です。
忘れている単語も多かったけど、初めてのときよりはかなり負荷が小さくなっていると感じました!
最後までやりきったからと言って、テキストの内容が全部頭に入っているわけではもちろんありません。見返すたびに新しい発見つまり、「忘れている」があり、残念な気持ちになることもしょっちゅうです。
けれど、以前は最初の数ページにやたら詳しくなるだけで、後ろのページはめくりもしていなかったことを考えると、1冊の教材をひと通りやり終えることができるようになっただけでも、私にとっては大進歩です。
機が熟したら、2巡目にトライです。再びタイマーをかけて時間を計りつつ、学んだところが身についているかの確認と、やり残した部分に再挑戦していきます。2巡3巡しているうちに、自分の成長を感じられることも多くなっていくと思います。達成感をごほうびに、楽しく勉強を続けていきましょう!
Marieさんの本
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執筆:Marie
二児の母。
2006年より運営するブログ「Mandarin Note 」( https://mandarinnote.com )では、Kindle・スマホなどガジェットを活用した英語・中国語学習法や、手帳術・タスク管理など、デジタルとアナログの両方を使って暮らしをマネジメントする方法を紹介している。バックパック一つでアジアやヨーロッパを旅した若き日の記憶が忘れられず、今も時々、子どもを引き連れ旅に出る。
Blog: https://mandarinnote.com
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