「ぺちゃくちゃ」「げらげら」は英語でどう言う?擬声語を英語で表現してみよう

日本に在住して18年。北九州市立大学准教授であり、言語学者でもあるアメリカ人のアンちゃんが、英語に訳しにくいオノマトペを題材に例文や英訳ポイントを紹介します。「あの日本語、英語でどう訳す?」いろいろな表現を一緒に考えてみましょう。

今日のテーマ「擬声語」

オノマトペとは、「ドキドキ」「わくわく」など音や声、状態や動きなどを音で表した語のことです。連載1回目で、オノマトペは下の5つのカテゴリーに分けられるとお伝えしました。

  • 擬声語(動物と人間が出す音)
  • 擬音語(自然と物が出す音)
  • 擬態語(状態を表す音)
  • 擬容語(動きを表す音)
  • 擬情語(感情を表す音)

この連載が始まってから、オノマトペにかなり敏感になりました。そして、日本人が日々どんなにオノマトペを使っているかということに気付かせられます。今日友達と話していたとき、彼女は10秒以内にオノマトペを4語使いました。もし外来語とオノマトペを急に使えなくなったら、日本人は本当に会話に困ると思うバイ(笑)。

けれど「オノマトペ」という単語を知らない日本人は結構います。友達に「オノマトペ」の連載をやっているよ!」と言ったら、「それ何?」と答える人が少なくありません。たくさんのオノマトペを使いこなしているのに、「オノマトペ」という単語は知らないなんてバリ面白くない?

音を表すオノマトペは本当に外国人を困らせます。私は歯医者さんで歯のかみ合わせを確認されるときに、「カチカチして!」「ギシギシして!」と言われて、どっちが縦向きで、どっちが横向きのことかわからんかったバイ!

日本人は、難しい単語を易しく表現するためにもオノマトペを多用するけど、私にとっては、単語を使ったほうがわかりやすいのです。文化の違いって本当に面白い!

とにかく、今日のテーマは「擬声語」です!英語では、犬はどうやって鳴くと?知りたかろう?では、始めましょう!

1. 犬がわんわん鳴いている(to bark)

国によって動物の鳴き声が違うって面白くない?

例えば、アメリカのニワトリは “cock-a-doodle-doo!”(カーカドゥドドゥ)と鳴くけど、日本国籍のニワトリは「コケコッコー」と鳴きます。同じ動物でも、国によって表現が違うんです。犬も違います。アメリカの犬の鳴き方はたくさんあります。

Woof! Woof!
Bow Wow!
Arf Arf!

これは、犬の鳴き声です。だから、コミックや本に「わんわん」と表したかったら、woof! woof! などと書かれます。けれど、文章にするときには別の表現があります。見てみましょう。

犬がわんわん鳴いている。
The dog is barking.

犬がわんわんうるさくて眠れない。
The dog is barking loudly, so I can’t sleep.

日本語の「わんわん鳴く」は、英語で to bark と言います。

ちなみに、日本の猫は「ニャーニャー」と鳴くそうですね。アメリカの猫は “meow! meow!”(ミーアウ、ミーアウ)と鳴きますよ!

2. ぺちゃくちゃしゃべる(to chatter)

私の真ん中の子どもは、バリバリぺちゃくちゃとしゃべる子です(笑)。

夕食のときにその日の出来事について延々と話します。こういう人を英語で、chatterbox と言います。次から次に何か(大体が大したことないこと)を話す人を表す表現です。

日本語と同じように、chatterbox はややネガティブなニュアンスがあるけど、私は chatterbox な子どもが大好きバイ!

動詞は chatter、chatter away と言います。例文を見てみましょう。

あの人は、ずっとぺちゃくちゃしゃべっている。
He chatters away all day long!

彼女は何かについてぺちゃくちゃとしゃべっている。
She is chattering away about something.

まったく、あなたって本当におしゃべりな人!
Geez, you are such a chatterbox!

3. 赤ちゃんがギャーギャー泣く(cry one's head off, cry like crazy)

赤ちゃんと小さい子どもはよくギャーギャー泣くよね。こういう泣き声は英語で cry one's head off、cry like crazy と表します。オノマトペっぽいものだと、Wah Wah Wah と表します。

赤ちゃんがギャーギャー泣いている。
My baby is crying her head off.

cry の代わりに、叫ぶという意味の scream を使い、My baby is screaming her head off. とも言えます。私は何回そのフレーズを言ったやろう。数えきれません!

私の1人目の子どもが誕生したときのことをよく覚えています。産後の最初の1週間は、あまり泣くこともなく、病院で幸せに過ごしました。けれど退院した夜に、その幸せに眠っていた天使みたいな赤ちゃんは、別人になったバイ!とにかくギャーギャー泣いていました。あまりにも泣くので病院に電話したら、看護師さんに「赤ちゃんの仕事は泣くことだよ。落ち着いて」と言われました。そうなんだ!勉強になった!と思ったものです(笑)。

他にも言い方があります。

The baby is bawling like crazy.

英語の like crazy は、「とても」の意味です。

あれは死ぬほど痛い!
It hurts like crazy!

バリバリ働いている。
He is working like crazy.

4. げらげら笑う(guffaw、laugh heartily)

ある日私は、授業でげらげらと笑いました。学生が何かを言ってバリおもしろかったから、笑いが止まらず、笑いすぎて涙が出た!英語では、guffaw と言います。一番自然な言い方は、laugh one’s head off かな。例文を見てみましょう。

私はげらげら笑った。
I laughed my head off.

彼はげらげら笑った。
He gave a loud guffaw.

彼のジョークは面白すぎて、げらげらと笑った。
His joke was hilarious! I laughed my head off.

慣用句っぽい言い方には、

That really got my funny bone.

というものがあります。funny bone に「(人)を面白がらせる」という意味があります

5. キャーと歓声が上がる(give a shout of joy, to cheer wildly, give a loud cheer)

私が学生に、「日は宿題はないよ!」と言ったら、歓声が上がるよね。日本語でよく「やった!」と言うけど、英語でこういう時に、“YES!” という。

スポーツイベントなど、歓声の規模が大きいときに使う英語もたくさんあります。

えば、

選手がサヨナラホームランを打ったときに、キャーと歓声が上がった。
The crowd cheered wildly when the player hit a walk-off homerun.

日本代表が金メダルをとった瞬間、キャーと歓声が上がった。
The crowd gave a huge shout of joy when the Japanese team won the gold medal.

ファンからキャーと歓声が上がった。
A loud cheer rose from the crowd.

ちなみに、こういうときも、like crazy を使って、The crowd shouted like crazy. などと言ってもOKです。

6. ガーガーうるさい(annoyingly loud, so loud)

この記事を夜の23:30に書いています。となりの部屋で、旦那のいびきがガーガーうるさい!英語では、

旦那のいびきがガーガーうるさくて、眠れない。
My husband’s snoring is so annoyingly loud that I can’t sleep.
My husband’s snoring is so loud that I cannot sleep.

annoying はイライラさせるという意味です。まだオノマトペが出た!!

ちなみに、こういうときも My husband is snoring like crazy. のように、like crazy をよく使います。夫と結婚したばかりの頃は、うるさいいびきをかいていたら、「ね、あなた。いびきかいてるよ!寝返りしたら?」みたいに優しく声をかけていました。今は、「もう!うるさい!起きて!」と言います(笑)。でも大好きやけん、いびきを我慢するときもあるよ!

まとめ

私自身、この連載がバリ勉強になっている!どんだけ日本人は言いたいことを音で表すと?ビックリ!次回は何について書こうかワクワクしています!次回もお楽しみに!

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クレシーニ・アン
クレシーニ・アン

アメリカ・バージニア州生まれの日本の言語学者(海外語学研修・言語学)。学位は応用言語学修士(オールド・ドミニオン大学・2002年)。北九州市立大学基盤教育センターひびきの分室准教授。和製英語と外来語について研究している。作家、コラムニスト、ブロガー、コメンテーター、YouTuber、むなかた応援大使、3人の娘を持つ母。(写真:リズ・クレシーニ)

●ブログ:「アンちゃんから見るニッポン
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