英語速読力アップ!最短1カ月で洋書が読めるようになるポイント3つ

ペーパーバックや英語のビジネス本を、すらすら読めたらすてきですね。また、TOEICやTOEFLなどの試験でも速読力があれば有利です。英語速読のトレーニングは、何をどれだけ、どんな風にやればいいのでしょうか。話題の本から3つのポイントを紹介します。

学校では教えてくれない!1ヶ月で洋書が読めるタニケイ式英語リーディング
 

【ポイント1】すぐできる「速読トレーニング」

本書で取り上げている「速読トレーニング」は、とても簡単。英文を速く読めるようになりたい人、TOEICなどの試験を控えている人は実践する価値ありです。

ちなみに本書では速読力を計測するために、WPM(Word Per Minute)という 指標 を使っています 。1分当たりに読める語数のことで、語数÷秒数×60という計算式で算出します。例えば、200語の文章を読むのに1分半かかったとしたら、200語÷90秒×60で、133WPMとなります。本書によれば、日本人の平均は100~150くらいとのこと。 洋書を自然なスピードで読みたいなら、目標は200WPM です。

では、速読トレーニングの5つのステップを見ていきましょう。

ステップ1:普通読み

いつも通りのスピードで読み、タイムを計測してWPMを算出します。返り読みはしないこと。また、分からない単語があっても調べずに読み進めます。

ステップ2:内容理解

単語の意味を調べたり、よく分からない英文を読み直したりして、7~8割を理解できるようにします。このステップにはあまり時間をかけず、15分以内にとどめましょう。

ステップ3:速読1回目

いよいよ速読に挑戦です。できるだけ速く読み、タイムを記録します。

ステップ4:速読2回目

「ステップ3」の1.5のスピードで速読します。このタイムも記録しましょう。

ステップ5:速読3回目

「これ以上速く読めない」というスピードで読みます。「ステップ3」の2倍のスピードが目安。理解度は落ちても構いません。これもタイムを記録しましょう。

翌日の読み直し

翌日のトレーニングを始める前に、タイムを計りながら、昨日読んだ英文を読み直します。スピードを気にせず普通に読みますが、それでも「ステップ1」との速さの違いを実感できるはず。また、一晩おくことで、昨日分からなかった単語や表現を自然に復習し、定着させることにもつながります。

 

いかがでしたか? 言ってみれば「速く読むことを心がける」「タイムを計る」これだけです 。特に特殊なトレーニングや器具を使うわけでもないので、「これだけでいいの?」と思う方もいるかもしれません。

実際にやってみると、「ステップ2」で英文の内容はしっかり理解しているので、「ステップ3」や「ステップ4」で速度を上げていっても単語の意味や文法が気になりません。 速く読むことに神経を集中させているので、ゲーム的な楽しさも味わえます

また、計5回読むことになるので、英文の内容に対する理解もどんどん深まっていきます。「ステップ5」では、「ステップ3」の2倍というスピードになりますが、「ちゃんと意味を理解しつつ読んでいる」という実感を持てました。

【ポイント2】教材付きで今すぐ始められる!

本書の2つ目のポイントは、 速読するための教材が付いている こと。つまり「ポイント1」で紹介した「速読トレーニング」を、 すぐに 試すことができるのです。

教材は、イギリスの作家アーノルド・ベネットの著作 How to Live on 24 Hours a Day。1日あたり400~500語ほどに区切られていますが(28日分あります)、学習者向けではなくネイティブ・スピーカー向けの文章です。「速読トレーニング」を1カ月続けて読み終えることができれば、かなり自信が付くのでは?

また、速読のタイムやWPMを毎日記録するためのGoogleスプレッドシートがネット上で提供されているのもうれしいところ。ダイエットなどでもそうですが、記録を残すとやってきたことの効果を実感でき、モチベーションが上がるものです。1カ月後が楽しみです!

【ポイント3】Kindle専用端末の活用法がよく分かる

本書では英語速読力を高める方法のひとつとして、Kindleの専用端末を使ったリーディングを推奨しています。Kindle専用端末なら持ち運びがしやすく、いつでもどこでも読めるのでリーディングを習慣化しやすいのです。

さらに、内蔵辞書機能を使って分からない単語を すぐに 覚えられるだけでなく、単語帳が自 動作 成されるので後から復習するのにも効果的です。

スマホでもアプリ版のKindleを使うことはできますが、ついSNSやゲームのアプリを立ち上げてしまって……という経験がある方も多いのでは? 真剣に「英語速読力を伸ばしたい」と思うなら、思い切って専用端末の購入を考えてみてもいいかもしれません

この本で「速読トレーニング」をしてから購入すれば、十分に活用できそうです 。

まとめ

大学受験用からTOEICやTOEFLの受験用まで、英語リーディングの本はたくさん出版されていますが、その多くは「精読」の方法を解説した本。速く読むためのトレーニング法を教えてくれる本はなかなかありません。本書はその数 少ない 本のひとつです。

まずは1カ月の「速読トレーニング」に挑戦しKindleでリーティングを続ければ、半年後、1年後には驚くほどの速読力が身に付いているかも。まずは1カ月、チャレンジしてみませんか?

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構成・文:浦子
GOTCHA!のエディター兼ライター。今年の秋は「洋書多読の秋」にする予定。

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