Part 5と6はじっくり読んでもわからない!
TOEICはPart1~4のリスニングセクションと、Part 5~7のリーディングセクションで構成されています。今回スポットを当てるPart 5と6は、空欄に入る単語や文を選択する問題です。
Part 7の長文問題と違って「じっくり読めば答えが書いてある」というワケではありません。文法や単語を知らなければ、 どれだけじっくり読んでも解けない のです。
Part 5&6で高得点をとるためには?
Part 5と6の対策としては、ひたすら文法と語彙を復習するのが一番の近道です。ただ文法を復習したからといって、すぐに効果が出るワケではないのが辛いところ……。
Part 5と6で出題される文法事項や語彙は、細かい知識も多く、レベルが高い問題もあります。文法の知識をかなりしっかり身につけないと、このパートで高得点をとるのは難しいのです。
ということで、TOEIC700点まではこのパートに力を入れるよりも、長文問題で点数を稼ぐ方が手っ取り早いでしょう。もちろんPart 5と6も対策をする必要はありますが、本番では 知らなければ適当にマークしていく ぐらいの気持ちが大事です。
なるべくたくさんの時間を長文問題にあてたいところなので、これからご紹介する解き方で効率的に進めていくのがオススメです!
TOEIC700をとるためのPart 5&6のポイント
まずはPart 5と6の両方に共通するポイントをご紹介していきます。次の3つのことを意識するだけで、だいぶ解きやすくなると思いますよ!
(1)品詞を意識しよう!
前後のつながりを見て 「ここにはどの品詞が入るだろう?」と考えるだけで解ける問題 も多くあります。
例えば、動詞のうしろに再び動詞が来ることはないですよね。この場合、名詞や前置詞などの候補が考えられます。文型や品詞の概念が理解できていれば、それだけでスラスラと解ける問題があるのです!
名詞や動詞は区別がつきやすいと思いますが、特に注意してほしいのは形容詞と副詞です。副詞と言えば、どんな単語を想像しますか?
もしいま「単語のうしろに ly がついてたら副詞でしょ?」と思った人は要注意です。実は 最後が ly で終わる形容詞もある のですよ。
ちなみに見分け方はこんな感じ。
- 名詞+ ly =形容詞
- 形容詞+ ly =副詞
このように品詞の世界は意外と奥が深いので、単語を覚える時に品詞も一緒に覚えるようにしましょう!
(2)動詞が選択肢にある場合は時制をチェック!
選択肢に動詞の原形、三単現のsがついたもの、現在進行形、過去形などが並んでいることがあります。このような選択肢の場合は、完全に 時制の問題 です。「この文はいつの出来事なのか」をしっかりとらえて回答しましょう!
(3)選択肢が接続詞の場合は文脈を確認!
接続詞問題は、前後を読んだだけで判断するのは難しい でしょう。Part5であれば一文すべてを読む必要がありますし、Part6であればそれまでの流れと、空欄以降の流れを把握しなければなりません。
上記の3つのことを意識すれば、Part5と6はかなり解きやすくなるはずです!これらを踏まえた上で、効率的な解き方の手順をご説明していきます。
Part 5は空欄の次の単語まで読もう!
Part 5の解き方でオススメなのは、 「文の最初」から「空欄の次の単語」まで読んで解答する ことです。空欄の前後だけを見て答えられる問題もありますが、そもそも何の話なのかわかっていないと回答できない問題もあります。その問題がどちらのケースなのかは読んでみないとわからないので、最初から読んでいく方が効率的です。
空欄の次の単語まで読めば、たいていの問題は解くことができます。ただ空欄の次の単語まで読んで、選択肢を見てもわからない場合は、最後まで読んだ方が良いでしょう。例えば接続詞や分詞、時制の問題は最後まで読まないとわからないこともあります。
Part 6は全文読むのが近道!
Part 6は文章の中に空欄が入っているタイプの問題です。空欄を含む文だけ読んで回答しようとする人もいるかもしれませんが、実際は 全文読んだ方が正答率は上がる と思います。
というのも、Part 6には文脈を理解していないと解けない「文章挿入問題」が含まれるからです。空欄を含む文だけ読んでいると全体の文脈がわからず、結果的に行ったり来たりして時間をロスしてしまいます。
オススメな読み方としては、 空欄を含まない文はサーっと流し読みしつつ、空欄を含む文だけをしっかり読む 感じです。空欄を含まない文は、ザックリとした意味だけとれていればOK!単語をひとつひとつ訳していく必要はありません。
まとめ
700点以上を目指す場合はPart 5と6でも高得点をとれるようになる必要がありますが、TOEIC700点までは、リーディングはPart 7を重点的に対策するのが最も効率的です。Part 5と6に関してはご紹介した解き方を参考に、効率的に解いていきましょう!
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