回答=岡本 美希(おかもと・みき)
GOTCHA! でお馴染みのTOEICの先生。初心者さんのワガママなご要望からマニアックなTOEICer さんの濃い質問まで、TOEICに関する疑問・質問を正面から打ち返してくれます!
Q. 2時間という長いテスト時間に耐えられません。集中して最後まで解き切り、TOEICで750点とるための対策を教えてください!
現在大学2年生で、TOEICスコアは600点です。来年の就職活動に向けて、750点を目標にしようと思っています。というのも、自分が志望する企業のTOEICスコア条件に「730点以上」と書かれていたからです。
TOEICは1度しか受験したことがないのですが、2時間という試験時間の長さに耐えられず、最後まで集中して解き切ることができませんでした。再び2時間みっちりと英語に向き合わなければならないと思うと、「嫌だな~」と思って申し込みをためらってしまいます……。
2時間集中して解き切るための対策と、750点をとるための勉強法を教えてください!
【質問者データ】・大学2年生の男性
・英文科専攻で、英語は割と好き
・現在のTOEICスコアは600点
・目標は就活までに750点
・部活とバイトで忙しい毎日
・通学時間は電車で1時間
A. 2時間の集中力を保つためには、TOEICならではの対策が必要!
わかります、わかりますよ!私もTOEICを受験した直後は、毎回放心状態になります。試験中は一瞬たりとも気が抜けず、ひたすら英語と向き合う2時間ですからね……。
私が大学生の頃に初めてTOEICを受けた時は、スコア500点台でした。しかし就職活動までには775点までスコアアップしました。500点台から775点までアップできた大きな要因は、「2時間集中して解き切れるようになったこと」だったと思います。
ですから質問者さんも全問解き切れるだけの力をつければ、絶対に750点達成できます!そのためにはTOEICならではの対策が必要です。3つの項目に分けて、ご紹介していきます!
1.模試演習で2時間集中することに慣れよう!
集中力をアップするための秘策があれば良いのですが、そんなものはありません。地道にコツコツと「集中する練習」をするしかないのです。
TOEICの公式問題集のような模試問題集を使って、本番と同じ時間で問題を解く練習をしましょう。最初から2時間集中するのが難しければ、リスニング45分とリーディング75分に分けても大丈夫です。
時間配分には個人差があるので、自分にとってベストな時間配分を見つけてください。参考までに私の時間配分戦略を書いておきますと、Part5と6を17分、Part7を55分で解いて、残りの3分で見直しをしています。
2016年5月から始まった新形式の問題では、読むべき文の量が増えています。特にPart7に時間を残すためにも、Part5と6はわからなければどんどん飛ばして解きましょう。
2.速読力は毎日長文を読むことで身につけよう!
時間内に解き切るために必要なのは「長文速読力」です。2時間で200問を解くのですから、かなりのスピードが必要になりますよね。
質問者さんは大学受験を経験していて、なおかつ英文科専攻とのことなので、速読力はある程度身についていると思います。あとはTOEIC特有のビジネス文に慣れる練習が必要ですね!下記のようなリーディングの教材を使って、通学時間の間に速読の練習をしてみてください。目標タイムを設定し、素早く読んで理解できるようになりましょう!
- 作者: Craig Brantley,安河内哲也
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2011/03
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私がそうだったのですが、スラッシュを入れながら読むことで集中力をたもっていた人もいると思います。それができないとなると、なかなか難しいのです。
TOEICでは文章を全部読む必要はありません。問題を先読みして集めるべき情報を 把握 し、文章を流し読みしつつ重要な個所になったらしっかり読むスタイルです。日本語でニュースを読む時なんかも、全部しっかり読まないことがありますよね。自分にとって必要な部分だけ、しっかり読めれば良いのです。
書き込みをせずに流し読みをするという読み方に慣れるためにも、長文読解の練習では書き込みをしないようにしてくださいね!
3.就活までに750点とるための勉強方法はコレだ!
バイトと大学の部活で忙しいとのことなので、通学時間を使って毎日長文読解と単語暗記をしましょう! とりあえず 2週間続けてみると、もはや習慣となります。まずは2週間続けることを目標にしましょう!
また週に1回は1時間程度の勉強時間を確保し、模試演習をしましょう。前述のとおり、模試演習は集中力の特訓です。できれば2時間、難しければリスニングとリーディングを分けて演習しましょう。そして、その模試の復習をしっかりすることも大切です。
1年以内に750点が目標だと思うので、まずは2~3ヶ月以内にTOEICを受験しましょう。そこでの目標は650点以上です。これは、時間配分さえ上手くできるようになれば、クリアできるはずです。
650点を達成したら、750点に近づくための勉強を始めましょう。以下の問題集がオススメです。
- 作者: 横本勝也,早川幸治
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2015/01/21
- メディア: 単行本
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まとめ
私も就職活動の履歴書に「TOEICスコア775」と書いていましたが、たいていどこの企業でも「英語できるんですね!」と言われました。点数は目安ではありますが、就職活動の面接ではインパクトがありますよね。もちろんスコアだけでなく、スピーキング能力も磨いておくことで将来の選択肢が増えると思います!応援していますよ!
岡本 美希 https://miki-english.jimdo.com/
TOEIC講師 兼 フリーライター。留学経験なし&独学にてTOEICスコア900オーバーを達成した経験を活かし、英語関連のコラムを多数のメディアに寄稿。マンツーマンのTOEICレッスンも開講中。
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